アリの巣のような家
築30年超のテラスハウスを購入しリてノベーションしようというプロジェクトです。
RC壁式構造、設備関係の既存条件を読み込みながら、現代の生活に即した生活と仕事を両立できる空間作りを目指しました。
「家族4人の生活空間と、仕事場を作りたい。
設備は一新し、現代的なものにしたい。
豊かな外部環境と一体化したような家になるといい。」
約4m×10m×2層のボリュームに、家族4人の生活空間と仕事場を共存させるため、可能な限り間仕切りや建具を作らず、既存の構造体と設備配管の位置を手掛りに、最小限の機能空間を住戸ユニットの中に配置し、それぞれの居住空間を分けました。
まるでアリの巣のように、すべての空間が一続きでありながら、それぞれが独立性を保っているような家になりました。
視線は程よくコントロールでき、光と音でお互いの気配が感じられ、また集合住宅にありがちな通風の問題も解消できています。
また30年前のサッシュの断熱性能を補うため、4カ所の窓と玄関ドアにはポリカーボネート複層板の障子を取付けました。3つの空気層をもつこの障子は、視線をカットしながら光を通し、カーテンやブラインドの代わりとなるだけではなく、外の光の変化を感じる生活をもたらします。
夜は屋内の光を屋外へと導き、家全体が「ぼんぼり」のようになって、街路の安全に寄与することを目指しました。
「南にある緑道の景色が窓から飛び込んでくるような家になった。
ポリカーボネート複層板の障子は機能的で、夏は涼しく、冬は暖かい。空調の効きもよい。
どこにいても、お互いに家族の気配を感じ合えるのがよい。
あるとき子供がしみじみと「いい家だなあ・・・」とつぶやいたのが印象的だった。」
ダイニングキッチンからリビングを通して庭と共有緑道の緑を望む。
内部の床と連続するように外部にウッドデッキを設けたので、リビングと庭が一体的に感じられます。
リビングからダイニングキッチンを望む。
白い内装に外からの光が反射し、奥まで光が届きます。
天井をスッキリさせて広々とした印象をつくり出すため、壁に間接照明を設えました。
ダイニングキッチンでは、北側玄関からの光を感じます。
天板をガラスにして圧迫感を軽減したダイニングテーブルは、私たちのオリジナルデザインです。
玄関に隣接する仕事場。
玄関と仕事場の仕切りになる下足箱を低めにして天井を繋げる事で、行き止まり感のない、のびのびした空間をつくりました。
仕事場は、構造体のコンクリートの床を均して一段低い場所とし、気持ちの切り替えができるようにしました。
階段をオープンにして2階との繋がりをつくり、トップライトからの光が届く明るい空間になりました。
階段で2階を見上げたところ。
向かって右側の主寝室の間仕切りは、光を通す可動建具としました。
2階の主寝室の可動建具を動かしたところ。建具は奥に全て収納する事ができます。
寝室と階段は一体となり、将来を通じて多様な使い勝手が可能なように考えました。
2階洗面コーナーから主寝室を見通したところ。
朝の身支度ラッシュを解消できるよう、廊下を広げて余裕のある空間にしました。
天井に物干パイプを設置し、雨の日などでも洗濯物干しに困らないようにしてあります。
2階主寝室から南側の廊下/洗面コーナーを通して子供室を望む。
緑道の美しい緑が空間に潤いを与えてくれます。
浴室と脱衣・トイレスペースとの間仕切りはガラスにし、窓のない浴室の壁を一面鏡貼りにして、広々と感じられるサニタリーにしました。トイレには手洗い器を設置したカウンターを作り、本やマンガを並べられます。
トイレは1階にもありますが、子供たちはこちらでマンガを読みながらゆっくりとトイレタイムを楽しむのだとか。
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