中庭のあるスキップフロアの家(矢部の家)

●設計事例の所在地: 
神奈川県相模原市
●面積(坪): 
42
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

500m程離れた、平行する幹線道路と線路との間に、矢部の家は位置する。
敷地は相模原の市街地の駅近くにあり、飲食店・事務所ビル等も多いが、静かな佇まいも残す場所である。

そこに、周囲の景観に挑戦するべく、コンクリートの箱を設計した。
1階部分をコンクリートの壁で囲まれた閉じた空間とし、2・3階の一部を外に開放する形態をとる。

この住宅は夫婦+子供+母の4人に用意された。
1階にピロティ・中庭・書斎・多目的室、2階に母の個室・ユーティリティ・テラス、3階に居間・食堂・寝室、そして屋上庭園が配置される。

※写真:小林達実

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

狭小ながらの二世帯住宅。
北側道路を感じさせないような設計

依頼者があなたに依頼した決め手: 

若い感覚とコンクリート打放しへの情熱

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

建物は、中央の階段室が、半層ずれた2つの箱をつなぐ構成となっており、それらに取り囲まれるように3m×3mの中庭が存在し、これは高さ10mの吹抜空間となっている。
この吹抜空間が、風・光・水の自然要素を取り込み、2階・3階の半層のずれと共に非日常的面白さを与えてくれる。

敷地は22坪と決して広くはなく、予算も厳しかった。
しかし、夢は広がる。
クライアント・施工者の協力も得て、最近のマンションや建売住宅のように、機能性・合理性だけを求めた住宅にはしたくないという思いで格闘した。

設計に際しては、シンプルな形状がデザイン性を持ち合わすようにした。
この建築を構成する一つ一つのものには、きちんとした寸法を与えて意味を持たせ、また素材の良さがそのまま出るように考えた。

外部に対しては静かに佇み、内部には人間生活の動きが生ずる。静と動が共存する建築でありたいと願う。

依頼者の声: 

完成して10年以上が経ちますが、変わらずのお付合いありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

その他の画像: 

吹抜の中庭を見る

中庭

静かに佇むコンクリート打放しの箱

予備室

階段~スキップフロア

木とコンクリート

設計者

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真
オフライン
Last seen: 3週 3日 前
登録日: 2012-07-24 10:23

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