土壁の家-I 邸

●設計事例の所在地: 
広島県庄原市
●面積(坪): 
104.88㎡ (31.72坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

木造平屋建て。 山間の田んぼの中の一軒家です。伝統構法+土壁(土蔵造り)+本漆喰塗り。
クライアント所有の山林から杉を伐採し、天然乾燥をして利用しています。
屋根材は伝統的な石州瓦を用いています。
寒冷地であり、特注の木製サッシにペアガラスを使用しています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

あまり細々と間仕切らないで大きく使える家にしたい、という希望。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

施工者である友人の紹介
施主・施工者・設計者の3者の協力関係がとてもうまく機能しています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

木造土壁の良さや、設計の良し悪しについて知識のあるクライアントで、打合せはスムーズに進みました。設計者として苦労した記憶がほとんどない建物です。
この地域によくある伝統的な和風平屋の外観ですが、平面形式はミースのファンズワース邸をもじったようなセンターコア形式です。島状のコア4グループを直線状に並べ、周囲を回遊する形式です。
中央が固く重く、四周が柔らかく軽いというバランスです。

依頼者の声: 

無口な方で何も言われませんが、気持ちよく住んでいただいております。

その他の画像: 

外観。煙突は薪ストーブ用。

玄関とアプローチ

居間。上部に梁が露出しており、屋根裏部屋が見える。

和室と居間

角部屋の和室。平原と山が見渡せる。

キッチン。大工さんと建具屋さんの合作。薪ストーブが奥に見える。

子供の勉強はコアを周遊する通路空間の中にあります。
部屋に閉じ篭らず、小さな面積を広く使うための工夫です。
親もここでパソコンワークをします。

寝室の収納は手持ちの箪笥に合わせて作っています。手前の梯子を登ると屋根裏部屋に行きます。

模型。積雪地帯での長い庇を持たせるため、屋根の架構はトラス形式を応用しています。

土壁ワークショップの様子。

設計者

ユーザー 建築・都市設計インタースタディオ 笹木篤 の写真
オフライン
Last seen: 2ヶ月 1週 前
登録日: 2012-07-24 10:26

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