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家づくりを考え始めたとき、
ワクワクよりも先に、不安が出てくる方がいます。

楽しみなはずなのに、
前向きなことのはずなのに、

心のどこかで
「大丈夫かな…」とブレーキがかかる。

その気持ちを前にすると、
少し戸惑いますよね。

でも、その感覚は
とても自然なものだと、私は思っています。

 

家づくりというのは、

お金のこと

将来のこと

家族のこと

まだ見えていない暮らしのこと

いろんな要素が、
一度に目の前へ出てくる出来事です。

「家を建てる」よりも先に、

これから先、どんな暮らしを選ぶのか

という問いが
静かに突きつけられる。

だから、不安が出てきて当然なんです。

 

それでも、

「みんな楽しそうに進めているのに
自分だけ不安を感じている気がする」

そんなふうに感じてしまう方もいます。

でも、相談に来られる方とお話していると、

表には出していなくても、
心の奥では不安を抱えたまま進めている人が

実は、とても多いのだと感じます。

 

家づくりの不安は、
何かが間違っているサインではなくて、

まだ言葉になっていない気持ちが
いくつか残っているだけ

ということも少なくありません。

 

たとえば、

「本当にこの場所でいいのか」
「このタイミングでいいのか」
「ローンはやっていけるのか」

そういった現実的なこともあれば、

「この選択は、自分たちらしいだろうか」
「今より幸せになれるだろうか」

そんな、もう少し感覚的な不安もあります。

 

どちらも、無視できない感情です。

そして、どちらも
“正しい”とか“間違っている”ものではなく、

ただ、まだ整理されていないだけ

なんですよね。

 

私はよく、

「不安がある状態のまま
無理に前へ進もうとしなくてもいいですよ」

とお伝えします。

不安を消そうとするよりも、

「何に対して不安なのか」を
ゆっくり見つけていくほうが、

結果的に、安心して進めることが多いからです。

 

人は、それぞれ違う経験をしてきて、
違う価値観で暮らしています。

だから、

同じ土地を見ても
同じ間取りを見ても

感じ方は、まったく同じにはなりません。

 

家づくりの不安は、

「自分たちの物差しが、まだ見え切っていない」

そのサインでもあるように感じています。

 

もし今、

家づくりを考え始めたばかりで
少し胸がざわついているなら、

それは、

「ちゃんと向き合おうとしている証拠」

かもしれません。

 

その不安を消そうと急がずに、

少しずつ、
ゆっくりほどいていければいい。

そう思っています。

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奈良で

ビルトインガレージのある家を

建てる前に・・・・・。

奈良県で建築家が設計したビルトインガレージのある和モダン住宅の外観。グレーの塗り壁とガルバリウム鋼板屋根、木目天井を組み合わせたホテルライクな住まい。車動線と暮らしやすさを両立した注文住宅事例。

※ビルトインガレージ付き住宅の設計

デザイン提案外観事例。

後悔しない間取りと設計の考え方

雨の日の買い物帰り。

小さなお子さんを抱え、

両手に荷物を持ちながら

車から玄関まで移動する・・・。

そのわずかな距離が、

毎日の暮らしでは

意外と大きな

負担になります。

奈良県内で家づくりを

検討されている方から、

近年特にご相談が増えているのが

ビルトインガレージ

インナーガレージのある住まい。

やまぐち建築設計室の

設計事例にもある「写真」と

お客様の声をご覧になられて

お問合せをいただいています。

ただし一方で、懸念事項としては

暮しに合わなければ
「便利そうだから」

「かっこいいから」という

理由だけで取り入れてしまい、
住み始めてから

違和感や後悔を

感じるケースもあるかと思います。

今回のblogでは、
奈良県・奈良県近郊という

土地条件・気候

暮らし方を踏まえながら、
建築家の視点で

ビルトインガレージの

メリット・デメリット、
そして

暮しを考えたうえでの間取り

設計の考え方を

書いてみたいと思います。

奈良県で

ビルトインガレージが

注目される理由・・・・・。

奈良県で

ビルトインガレージの

相談が多い背景には、
この地域ならではの

暮らしの特性があります。

車が欠かせない生活圏

奈良県は

公共交通機関が

充実しているエリアもありますが、
日常生活では

車が主な移動手段

というご家庭が多い地域です。

・夫婦それぞれが車を所有

・仕事用+家族用で2台以上

・週末は車で買い物・レジャー

こうした暮らしでは、
車との距離感=暮らしの快適性

と言っても

過言ではありません。

冬の底冷え・雨の多さ。

奈良の冬は

「寒さの質」が特徴的です。

気温以上に底冷えを

感じやすく、
雨や霜の日も少なくありません。

ビルトインガレージは、

・雨や霜に濡れずに乗り降りできる

・冬の朝の負担を減らせる

といった点で、

奈良の気候と

相性が良い側面があります。

ビルトインガレージのメリット

奈良の暮らしで

実感しやすい価値。

雨・霜に濡れない動線が、

暮らしの質を高める

ビルトインガレージ

最大の魅力は、
天候に左右されない動線です。

・雨の日も傘いらず

・小さなお子さんや高齢のご家族も安心

・重い荷物の積み下ろしが楽

これは単なる「便利さ」ではなく、
毎日の小さなストレスを

確実に減らす設計と言えます。

防犯性が高まりやすい。

奈良県内の住宅地では、

・夜間は人通りが少ない

・道路から敷地が見えやすい

といったケースも多くあります。

ビルトインガレージは、

・車が外部から見えにくい

・侵入抑止効果が期待できる

など、防犯面でも

安心感につながります。

趣味・収納の「受け皿」になる

車だけでなく、

自転車
アウトドア用品
タイヤ・工具
ベビーカー

といった

室内に持ち込みたくない物の

居場所としても、
ガレージは非常に有効です。

知っておくべきデメリット

一方で、

ビルトインガレージには
設計を誤ると

表面化しやすい弱点があります。

建築コストが上がりやすい

ビルトインガレージは、

構造補強
シャッター
換気・排水
防火・断熱対策

などが必要となり、
一般的な住宅より

建築コストが上がる傾向にあります。

平屋計画・敷地条件によっては

居住空間が狭くなる

最近の傾向として多い

平屋住宅では、
ガレージが

建物床面積を大きく占めやすく、

・LDKが思ったより狭い

・採光が取りにくい

と感じるケースもあります。

におい・音・寒さの問題

実際に考えられるのは

・排気ガスやオイルのにおい

・シャッター音・エンジン音

・冬の冷気が室内に伝わる

といった体感的な不満です。

これらは

「ガレージの有無」ではなく、
設計の考え方次第で

防げる問題でもあります。

後悔しないための

設計・間取りのポイント

ガレージは「部屋」ではなく

“境界”として考える

ビルトインガレージは、
屋外と屋内をつなぐ

強い境界空間です。

おすすめなのは、
ガレージと居住空間の間に

ワンクッションを設けること。

玄関土間
シューズクローク
パントリー
ファミリークローク

これにより、
におい・音・温度の問題を

大きく軽減できます。

換気計画は最優先事項

完全個室とする場合の

ガレージには専用換気が不可欠です。

・室内側へ空気が流れない計画

・シャッターを閉めた状態でも

成立する換気

・湿気をためない仕組み

「後から換気扇を付ける」では

遅いケースが多く、
初期設計での検討が必須です。

寝室との位置関係に注意

奈良県の住宅街では、

早朝・深夜に車を使う
共働きで生活リズムが異なる

ご家庭も多く、
ガレージの隣に寝室を配置すると
音がストレスになる

可能性があります。

収納や水回りを挟むなど、
距離と緩衝帯を

意識した配置が重要です。

寸法は「今の車」ではなく

「暮らし」で決める

よくある失敗が、

車は入るけれど、

ドアが開けにくいというケース。

常時、車の運転をする設計者なら

直ぐに気づくことでも

ぺーパードライバー、

週末ドライバーの設計者の場合、

そもそも暮らしや車に

興味の無い設計者の場合は

寸法だけに気を取られて

実働や、車種の差や

運転者の個人差による「連動」を

意識出来ない為「無理な駐車場計画」

となる事もあります。

チャイルドシート
将来の車のサイズ
荷物の出し入れ
前面道路の状態と電柱の位置

一旦は、そういうところまで

含めて考えることで、
使いやすいガレージになります。

【Q&A】

奈良でビルトインガレージを

検討する方からよくある質問

Q1|

奈良県で

ビルトインガレージのある家は

向いていますか?

A:
奈良県は車利用が前提の暮らしが多く、
敷地条件が合えば

ビルトインガレージは

非常に相性の良い選択肢です。
ただし、

冬の底冷えや

住宅密集地での音対策など、
奈良特有の環境を踏まえた

設計が欠かせません。

Q2|

奈良の平屋でビルトインガレージを

つくると狭くなりませんか?

A:
平屋住宅では、

ガレージが占める

床面積の割合が大きくなるため、
LDKや居室が

圧迫されるケースもあります。
一方で奈良県は

比較的敷地に余裕がある場合も多く、
配置・動線・容積率の

考え方次第で、
快適さとガレージを

両立することは十分可能です。

Q3|

奈良でビルトインガレージの

建築費は高くなりますか?

A:
一般的な住宅と比べると、
構造・設備面で

コストは上がる傾向にあります。
ただし、奈良の土地条件では
設計によって合理的に

成立させられるケースも多く、
単純に「高い」と決めつける

必要はありません。

奈良県でビルトインガレージが

向く家・向かない家・・・・・。

向いているケース

車中心の生活
雨・霜の負担を減らしたい
防犯性を高めたい
趣味や収納を重視したい

別の選択肢が向くケース

LDKの広さ・明るさを最優先したい
深夜早朝の出入りが多い
ガレージでの作業をしない

この場合、
車寄せ+外部収納の方が

満足度が高いこともあります。

奈良での家づくりに、

ビルトインガレージという選択

ビルトインガレージは、
「あると便利」な設備である一方、
暮らし全体の質を

左右する

重要な設計要素となります。

家を建てる場合は、

土地条件
気候(底冷え・湿気)
生活リズム
近隣環境

を踏まえた

地域性に合った設計が

欠かせません。

やまぐち建築設計室では、
ビルトインガレージを

単なる車庫ではなく、
暮らしや趣味、

生活の豊かさを整えるための

生活空間として捉え、
一邸一邸、

丁寧に設計しています。

もし今、
あこがれもあるし

便利そうだけど、

本当に自分たちの暮らしに合うのか?
と少しでも迷われているなら、
それは設計の工夫で

生活の不便や苦痛を

解消できるサインかもしれません。

奈良での家づくりを、
後悔のない選択にするために。

このブログが、
家づくりを考えるうえでの
ひとつのヒントになれば幸いです。

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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なぜか落ち着かない家を整える

― 配色・レイアウト

家具から考える、くつろげる住まいの設計

「家にいるのに、なんだか疲れる」
「片付けても、落ち着かない」

そんな感覚を覚えたことはありませんか。

実はその違和感、
気持ちの問題ではなく

“空間のつくり方” が

原因になっていることが多いです。

今回は
インテリアと暮らしを

“もう一段深く”整える視点について

書いてみたいと思います。

落ち着かない家には、

理由があります。

今回のblogを

読んでくださっている方の中にも、

家具を新しくしたのに、くつろげない
おしゃれなはずなのに、なぜか疲れる
SNSで見たインテリアを真似しても、しっくりこない

そんな経験をお持ちの方が

いらっしゃると思います。

それは決して

センスの問題ではありません。

多くの場合、
✔ 配色
✔ レイアウト
✔ 家具のサイズ感
✔ 視線と動線

これらが

暮らしと噛み合っていない

だけなのです。

インテリアは

「見た目」より「過ごし方」

インテリアというと
「色」「デザイン」「おしゃれさ」
に目が向きがちですが、

実はそれ以上に大切なのが

▶どう過ごしているか
▶どこで気が抜けるか

という視点です。

たとえば、

・ソファに座ったとき、

目に入る景色は整っていますか?

・家の中を移動するとき、

無意識に避けている場所はありませんか?

・照明が明るすぎて、

夜も気が休まらない…ということは?

暮らしの中の

“ちいさな引っかかり”が

積み重なると、
家は知らないうちに

休めない場所 になってしまいます。

落ち着く部屋づくりで

最初に整えたいこと

① 床と視界を整える

床にモノが置かれていると、
人は無意識に“未完了感”を感じます。

まずは
✔ 通路
✔ ソファ周り
✔ テーブル周辺

この3か所だけでも
床を見せることを

意識してみてください。

それだけで、

部屋での呼吸が変わります。

② 配色を「減らす」

落ち着く部屋の共通点は
色が少ないこと。

おすすめは

ベージュ
グレージュ
淡いグレー
木の色

これらをベースにして、
クッションや小物で

ほんの少しだけ差し色を入れる。

「足す」のではなく
「揃える」という

意識がポイントです。

③ 家具の“大きさ”を見直す

意外と多いのが
家具が悪いのではなく、

大きさが合っていないケース。

・ソファが大きすぎて、部屋が窮屈

・テーブルが低すぎて、姿勢が崩れる

・ラグが小さくて、空間がバラバラに見える

家具は単体で見るのではなく
空間との関係性で選ぶと、

驚くほど落ち着きます。

明るい=くつろげる、ではありません

「部屋を明るくしたい」

というご相談はとても多いです。

もちろん暗すぎるのは

良くありませんが、
明るすぎる部屋も、

実は落ち着きません。

くつろげる部屋に必要なのは
☑ 明るさ
☑ 影
☑ グラデーション

天井照明ひとつだけでなく、
スタンドライトや

間接照明を一灯足すだけで、
夜の過ごしやすさは

大きく変わります。

住まいは、心を戻す場所

家は
「がんばる場所」ではなく
「戻る場所」 であってほしい。

何も考えなくていい
無理に整えなくていい
ただ、深呼吸できる

そんな時間が

自然に生まれる住まいは、
インテリアと暮らし方が

きちんと噛み合っています。

整えることで、暮らしは変わります

✔ モノを減らす
✔ 色を揃える
✔ 動線を楽にする
✔ 家具のサイズを見直す

特別なことをしなくても、
住まいは

ちゃんと落ち着く場所 になります。

何から手を付けたらいいかわからない
自分たちに合う整え方を知りたい

そんなときは、
暮らしを一緒に

整理するところから始めるのも

一つの方法です。

住まいは、人生を支える“器”。
少しずつ、

丁寧に整えていきたいですね。

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なぜか落ち着く家と、

どこか疲れる家の違い・・・。

― 床と家具の関係から考える、

心地いい住まいづくり ―

家づくりを考え始めた方や、
「そろそろ模様替えをしたいな」と

感じている方から、
こんな声をよく聞きます。

家でいるとなぜか落ち着かない

実はその違和感、
床と家具の関係が

整理されていないことが

原因かもしれません。

床は、

住まいの印象を決める“土台”

床は、

部屋の中で最も面積の大きい要素です。

にもかかわらず、

・無難そうだから
・明るい方が良さそう
・人気の色だから

と、感覚的に

選ばれてしまうことも少なくありません。

ですが床は、

一度決めると簡単には

変えられない部分です。

だからこそ、

やまぐち建築設計室では
床を「主役」にするのではなく、

「背景」として整える
という考え方を大切にしています。

床が整うと、
家具がなじみ、
空間にノイズが少なくなり、
自然と心地よさが生まれます。

ホテルのように

落ち着く空間の共通点

ホテルのラウンジや

客室が心地よく感じられる理由は、
高価な家具が

置いてあるからではありません。

・色数が抑えられている
・床と家具がケンカしていない
・視線の先がすっきりしている

こうした細かな配慮の積み重ねが、
あの落ち着いた空気感を

つくっています。

和モダンや

ホテルライクな住まいも同じです。

和の素材を考える前に、
まずは床と家具の関係を

整えることが大切です。

床色が変わると、

空間の印象はここまで変わる

同じ間取り、同じ家具でも、
床色が変わるだけで

空間の印象は大きく変わります。

・濃いブラウンの床
 → 重心が下がり、落ち着きと安心感が生まれる

・グレーの床
 → ホテルライクで洗練された印象

・ホワイト系の床
 → 明るく、開放感のある空間に

・ナチュラルな木の床
 → やさしく、暮らしになじむ雰囲気

どれが正解というわけではありません。
最適な状態をイメージしたうえで

大切なのは、
ご自身の暮らし方や

好みに合っているかどうかです。

家具は「目立たせる」より「なじませる」

家具選びで

失敗したと感じるケースの多くは、
家具単体で

判断してしまっていることが原因です。

家具は主役というより、
床や空間とバランスを取る存在。

床が濃ければ家具は少し軽めに。
床が明るければ

家具で輪郭をつくる。

同色系で整えるなど、

この関係が整うだけで、
空間は驚くほど

落ち着いて見えるようになります。

和モダンな家づくりは

「足し算」より「引き算」

和モダンの住まいというと、
「和の要素を取り入れること」に

意識が向きがちです。

ですが実際には、
色や素材を

増やしすぎないことの方が

重要です。

・色を絞る
・素材を主張させすぎない
・床と家具を静かにそろえる

そうすることで、
畳や障子、

陰影といった和の要素が、
自然と空間に溶け込んでいきます。

迷っているということは、

暮らしを大切にしている証拠

家づくりや模様替えで迷うのは、
決して悪いことではありません。

それだけ、
「これからの暮らし」を

真剣に考えているということ。

もし今、
・床色で悩んでいる
・家具との相性が分からない
・模様替えをしたいけれど方向性が定まらない

そんな状態であれば、
一度床と家具の関係を

見直してみてください。

やまぐち建築設計室では、
新築やリノベーションの設計だけでなく、
暮らし方に寄り添った

空間の整え方もご提案しています。

住まいが変わると、
日々の過ごし方や気持ちも、

少しずつ変わっていきます。

このブログが、
家づくりや模様替えを考える方の
小さなヒントになれば幸いです。

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片付けが苦手でも整う家

暮らしの動線から考える

建築家の整理収納設計。

ちゃんと片付けているつもりなのに、
なぜかいつも散らかってしまう。

収納は多いはずなのに、

使いにくい。

※暮らしの動線と収納を一体で設計したLDK。
キッチン横の柱形状タイル仕上げの部分、

実はタワー型家電収納です。

片付けやすさと視線の静けさを両立した、

整理収納設計のカタチです。

そんなお悩みを、

住まいのご相談の中で

よく耳にします。

でも実はそれ、
片付けが苦手だからでも、

性格だけの問題でもありません。

多くの場合、

原因は今の暮らし方と、

住まいのつくりが合っていない

ことにあります。

整理収納は

「頑張ること」ではなく

「環境づくり」であるということ。

やまぐち建築設計室では、
整理収納を

気合や努力で

何とかするものとは

考えていません。

本当に大切なのは、
片付けなくても自然と整う環境を、

住まいの設計でつくることです。

・しまう場所が遠い
・動線が分断されている
・仮置きの行き場がない
・視界に情報が多すぎる

こうした小さなストレスが積み重なると、
暮らしは少しずつ乱れていきます。

逆に言えば、
この“暮らしの摩擦”を

設計で減らすことができれば、
無理をしなくても

住まいは整っていくのです。

建築家が整理収納を考えると、

何が違うのか?

整理収納のご相談というと、
「収納の量を増やす」

「棚を足す」といった

対処を想像される方も

多いかもしれません。

しかし建築家の視点では、
まず最初に見るのは

収納の量ではありません。

・どこで物が出て
・どこで使われ
・どこに戻されるのか

つまり、人の動き=動線です。

たとえば今回のLDKでは、
キッチン・柱・造作収納

壁掛けテレビを

一体で計画しています。

これは単にデザインのためではなく、

・キッチン周りで増えがちな

物の行き先を明確にする
・リビングに物が

溜まらない流れをつくる
・視線が散らからない配置にする

といった、

暮らしを整えるための

設計でもあります。

「見せる」と「隠す」を、

空間で整理する

片付けが続かない理由のひとつに、
全部をきれいに

しなければならない

という思い込みがあります。

実際の暮らしでは、
・すぐ使うもの
・出しっぱなしになるもの
・多少ラフでいいもの

も必ず存在します。

だからこそ、
見せる収納と、

隠す収納を

最初から設計で分ける

ことが大切です。

今回の住まいでは、
造作収納と

壁掛けテレビをまとめることで、
生活感が出やすい要素を

ひとつの“落ち着いた面”に

集約しています。

結果として、
片付けた感覚がなくても、

空間が整って見える
そんなLDKが生まれています。

キッチン収納は

「暮らし方」がそのまま表れる場所

特にキッチンは、
住まいの中でも

整理収納の差が

出やすい場所です。

・食器はどれくらい持っているか
・ストックは多いか、最小限か
・家電は隠したいか、見せたいか
・ゴミはどこに溜まりやすいか

こうしたことを整理せずに

キッチン周辺を計画すると、
完成後に「使いにくい」

「散らかる」という

不満が生まれやすくなります。

やまぐち建築設計室では、
キッチン単体ではなく、

パントリー・収納・動線

リビングとの関係まで含めて、
暮らし全体として

整理収納を考えています。

整理収納が整うと、

暮らしの質が変わる

住まいが整うと、
不思議なことに、

心にも余白が生まれます。

・探し物が減る
・家事がスムーズになる
・「片付けなきゃ」というストレスが減る
・家にいる時間が少し心地よくなる

これは決して大げさな話ではありません。

収納は、暮らしの土台。
設計は、

その土台を

静かに支える存在です。

片付けが苦手な人こそ、

設計から見直してみてください

もし今、

・収納に悩んでいる
・片付けが続かない
・家が落ち着かない

と感じているなら、
それはあなたのせいではありません。

今の暮らしに合った「整え方」が、
まだ見つかっていない

だけかもしれません。

やまぐち建築設計室では、
新築やリノベーションだけでなく、
整理収納や暮らしの

ご相談からでもお受けしています。

住まいを整えることは、
暮らしを整えること。

設計と収納、

両方の視点から、
あなたに合った住まいのかたちを

考えてみては

いかがでしょうか?

このブログが、
家づくりや模様替えを考える方の
小さなヒントになれば幸いです。

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「おしゃれな部屋にしたい」
模様替えをしたいけれど、

何から手をつければいいかわからない

インテリアや

住まいのご相談をお受けしていると、
このようなお声を本当によく耳にします。

SNSや雑誌で見かける

素敵なインテリア。
同じように真似してみたはずなのに、
なぜか自分の家ではしっくりこない。

その原因は、
センスが足りないからでも、

感覚がずれているからでもありません。

多くの場合、
「インテリアを決める順番」が

少し違っているだけなのです。

インテリアは「順番」で整っていく

インテリアというと、
家具や色、雑貨選びを

思い浮かべる方が多いと思います。

けれど実際には、
おしゃれで落ち着く空間ほど、
選び始める順番が

とてもシンプルです。

やまぐち建築設計室が

設計の現場で大切にしている流れは、

次の通りです。

空間全体のテイストを決める
生活感として「見せたくないもの」を整理する
本当に必要な家具の種類と数を考える
使う色を絞る
最後に、雑貨やアートで余白を整える

この順番を守るだけで、
空間は不思議なほど静かに、

整い始めます。

和モダンやホテルライクな家が

落ち着く理由。

和モダンやホテルライクな住まいに

惹かれる方はとても多いです。

それは単に「かっこいい」

からではありません。

・色数が少ない
・家具の高さが抑えられている
・光がやわらかく、陰影がある
・視界に入る情報が少ない

これらはすべて、
人が無意識に

「安心する条件」でもあります。

住まいは、毎日使う場所。
だからこそ、
視覚的なノイズが少ない空間は、
心まで静かに整えてくれます。

まずは「何を見せないか」を考える

おしゃれな部屋ほど、
実は飾っているものより
隠しているものの方が

多いのをご存じでしょうか。

洗濯物、郵便物、日用品、コード類。

それらが視界に入らなくなるだけで、
部屋の印象は大きく変わります。

インテリアを考える前に、
この空間では、

何を目に入れたくないか?
を整理することが、

最初の一歩です。

家具は増やすほど、

暮らしやすくなるとは限らない

「これもあった方が便利そう」

そうして家具を増やしていくと、

・動線が狭くなる
・掃除がしにくくなる
・空間が落ち着かなくなる

ということが起こりがちです。

和モダンや

ホテルライクな住まいに

限った事ではありませんが、
家具の数・高さ・配置が

とても重要です。

特に、
低い家具で視線を揃えるだけでも、
部屋の落ち着き方は

大きく変わります。

色は「3色まで」と決める

インテリアがまとまらない

理由のひとつに、
「色を使いすぎている」

というケースがあります。

おすすめは、
大きな差がないトーンで

構わないので

使う色を最初から3色に

決めてしまうこと。

ベースカラー(壁・床・天井)
メインカラー(家具・カーテン)
アクセントカラー(小物・植物)

色を減らすことは、
個性を失うことではありません。

むしろ、
空間に余白と品を与えてくれます。

インテリアは、

暮らしの設計でもある

インテリアは、
単なる飾りや模様ではありません。

どこに座るか
どこに視線が向くか
どこで一息つくか

その積み重ねが、
日々の疲れ方や心の余白に

影響します。

もし今、
模様替えやリフォーム、

新築を考えていて
整えたいのに、

うまくいかないと感じているなら、

それは感性の問題ではなく、
計画の順番の問題かもしれません。

暮らしを整える視点から、
住まいを一緒に考えたい方は、
いつでもお気軽にご相談ください。

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■ いつの間にか、趣味から遠ざかっていた
「昔は、いろいろ好きなことがあったんです。」

そう話してくれたのは、50代の奥さま。

結婚、出産、子育て、仕事。
家族の予定を優先する毎日が続き、
気がつけば、
自分のための時間は、後回しが当たり前になっていました。

やりたいことはあったけれど、
場所がない
時間がない
気持ちの余裕がない

そんな理由で、少しずつ遠ざかっていった趣味。

■ 家の中に「自分の居場所」がなかった
築20年以上の家は、
子ども中心に考えられた間取りでした。

リビングは家族の共有スペース
個室は子ども部屋
奥さまの“居場所”は、どこにもありません。

「家にいるのに、なんとなく落ち着かない」
その違和感は、
自分の居場所がないことから生まれていました。

■ きっかけは、水回りのリフォーム相談
最初の相談は、
「キッチンが古くなってきたから」。

でも話をしていくうちに、
奥さまの中にある本音が、少しずつ言葉になります。

・一人で落ち着ける場所がほしい
・気兼ねなく好きなことがしたい
・家の中で、気持ちを切り替えたい

設備ではなく、
暮らし方を変えたいという想いでした。

■ 小さな空間が、人生を広げた
リフォームでつくったのは、
大げさな趣味部屋ではありません。

リビングの一角に、
少しだけ区切られた小さなスペース。

自然光が入り、
お気に入りの椅子と収納を置いただけの場所です。

でも、その空間ができたことで、
奥さまの毎日は、少しずつ変わっていきました。

・久しぶりに絵筆を手に取った
・本を読む時間が増えた
・ハンドメイドを再開した
・新しい習い事にも挑戦した

「やりたいこと」が、
自然と戻ってきたのです。

■ 趣味が増えると、気持ちが前向きになる
趣味の時間が増えると、
不思議と心に余裕が生まれます。

・家事が苦にならなくなった
・人にやさしくなれた
・一日があっという間に過ぎる

「何かに夢中になれる時間」があることで、
毎日が少し輝き始めました。

■ 家族との関係も、やさしく変わった
ご主人も、こう話します。

「妻が楽しそうなのが、いちばんうれしい。」

自分の時間が満たされると、
人は無理をしなくなります。

結果として、
家族との距離も、自然で心地よいものに変わっていきました。

■ 50代からの家づくりは、自分を取り戻すため
若い頃のように、
何かを我慢して頑張る家づくりは、もう必要ありません。

50代からの家は、
“自分たちらしく生きるための舞台”です。

ほんの小さな空間でも、
そこに“自分の居場所”があれば、
人生は想像以上に豊かになります。

家を変えたら、趣味が増えた。
それは、暮らしが、自分に戻ってきた証でした。

家は「過去の記憶」を守る場所であり、 これからの「人生の舞台」にもなります。そろそろ、自分たちのための家に“暮らし替え”しませんか?

ナイトウタカシ建築設計事務所では、 50代・60代のご夫婦が安心して次の暮らしを描けるよう、 「建て替え or リノベーション」判断をサポートしています。

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建てる前に、“どう暮らしたいか”を一緒に整理する。
そんな家づくりを、大切にしています。

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I-5143、新築の物件や既存の物件の検査(東京都)

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東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

弊社は、東京に拠点を置く住宅検査会社です。
東京都内(特に23区内)で新築の物件や既存の物件の検査にご対応いただける建築士の方を探しております。
ご自身の業務をしながら、空いたお時間を活用してご対応いただく事も可能です。
対応可能でしたら、委託契約後、机上研修や現場研修を経て、現場に出ていただく流れとなります。
既存住宅の検査に関しては、一部必要な機器の無償貸与も行っております。
ご興味がございましたら是非ご連絡いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する





I-5142、新築の物件や既存の物件の検査(東京都在住・検査対象地は神奈川県)

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依頼内容: 

弊社は、東京に拠点を置く住宅検査会社です。
神奈川県内で新築の物件や既存の物件の検査にご対応いただける建築士の方を探しております。
ご自身の業務をしながら、空いたお時間を活用してご対応いただく事も可能です。
対応可能でしたら、委託契約後、机上研修や現場研修を経て、現場に出ていただく流れとなります。
既存住宅の検査に関しては、一部必要な機器の無償貸与も行っております。
ご興味がございましたら是非ご連絡いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
 
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二世帯住宅を計画する際、必ず話題に上がるのが
「住宅ローン控除は使えるのか?」という疑問です。

親と子、二つの世帯が一つの建物に暮らすため、
「どちらも控除を受けられるのか」「一部だけなのか」
分かりにくく感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、二世帯住宅で住宅ローン控除を受けるための基本条件を、
できるだけシンプルに整理します。

1. 住宅ローン控除の大原則
まず押さえておきたいのが、住宅ローン控除の基本ルールです。

住宅ローン控除は「借入者本人が居住している住宅」が対象

つまり、

ローンを組んでいる人

実際にその住宅(またはその一部)に住んでいる人

この2つが一致していなければ、原則として控除は受けられません。

二世帯住宅では、この
「名義」と「居住実態」のズレが、控除を受けられなくなる最大の原因になります。

2. 二世帯住宅のタイプ別・控除の考え方
● 完全分離型(二つの玄関・水回り)
完全分離型の場合、
親世帯・子世帯それぞれが、自分の住戸部分に住宅ローンを組んでいれば、双方が住宅ローン控除を受けられる可能性があります。

ポイントは以下の通りです。

住戸として明確に分かれていること

それぞれが自分の住戸に居住していること

ローン名義・持分・居住実態が一致していること

これらがそろえば、二世帯住宅でも「実質2戸」として扱われるケースがあります。

● 部分共有型(玄関共有・水回り一部共有)
このタイプは判断がやや複雑です。

建物としては一戸扱いになるため、
ローンを組んでいる人が実際に居住している部分のみが控除対象になります。

親子それぞれがローンを組んでいても、

どの空間に誰が住んでいるのか

面積割合はどうなっているのか

を明確に説明できないと、控除が認められない場合があります。

● 完全同居型(すべて共有)
完全同居型の場合は、
原則として一戸の住宅として扱われます。

親子でペアローンや連帯債務を組んでいる場合でも、
住宅全体に対して控除を「持分割合などに応じて按分」する形になるのが一般的です。

3. よくある「控除が受けられない」ケース
実務で多いのが、次のようなケースです。

親名義でローンを組んだが、親は別の家に住んでいる

子が返済しているが、建物名義が親のまま

親の持分があるが、親は実際には居住していない

住戸の区分が曖昧で、税務署に説明できない

いずれも共通するのは、
**「名義・ローン・居住実態が一致していない」**という点です。

4. 控除の可否は「設計段階」でほぼ決まる
二世帯住宅の住宅ローン控除は、
家が完成してから考えるものではありません。

玄関を分けるか

住戸として区切れるか

将来、どちらかが住まなくなった場合はどうするか

こうした設計の判断が、そのまま税制に影響します。
だからこそ、設計とお金はセットで考えることが重要です。

5. 制度は変わる。必ず最新情報を確認する
最後に大切な注意点です。

住宅ローン控除の制度内容や条件は、税制改正により変更されることがあります。

そのため、
必ず最新の制度内容を確認し、税理士・FP・金融機関など専門家に相談することをおすすめします。

まとめ
二世帯住宅で住宅ローン控除を受けるためには、

ローン名義人が実際に居住していること

二世帯のタイプ(完全分離・共有)を正しく理解すること

名義・持分・居住実態を一致させること

設計段階から税制を意識すること

が重要です。

二世帯住宅は、暮らしだけでなく**「お金の設計」も含めて考える住まい**。
早めに整理しておくことで、後悔のない選択につながります。

二世帯住宅は、家族の距離を「近づける」だけでなく、
心地よい関係を「長く続ける」ための設計が大切です。

私たちは、10年以上二世帯住宅で暮らしてきた建築家として、
“実体験”に基づいたリアルな設計提案を行っています。

家族に合った二世帯住宅を考えたい方へ
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