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昨日は、土地探しで、「いい」土地について
お話ししましたよね。

「一般的に」いい土地が、万人にいい。
ということではない。
その人に最適な土地があるんです。

そんなお話しでしたよね。

今日は、そのお話しからの続きになるのですが、
「いい」土地について、もう一つのお話しです。

家づくりを始めよう!と思い始めて、
最初のころに、住宅展示場に行く方って、
想像以上に多かったりします。

何せ。
一気にいろんな種類の家の実物を見れますから。
どんな家があるのかな?なんて、情報収集できますし。

家を見学すると、いいか悪いかは別として、
営業担当の方が、ついてくれます。

いろいろ話していくと、土地のお話しに。
「よかったら、土地探しますよ!」
そんな一言から、探してもらうことになります。

家をフラッと見に来ただけなのに、
土地を探してくれるなんて、助かるなって。
親切ですよね。
彼の本心は別として(笑)

そこから、その営業担当の方。
早々に、いろんな土地情報を持ってきてくれます。

「すごくいい土地が、たまたまありました!」
なんて。

いろいろ説明はしてくれて、なるほどと思います。
すると、そこでプランを提案してくれて。。

という流れになっていきます。

もちろん。
それで納得しているということであればOKです。
でも。。

というのも。

このプロセスを経た方からご相談されることは
結構多かったりします。
そして、その方にお会いしてお話し聞くと。

「どの土地がいいのかわからないんです」

何かというと。
「いい土地です!」って持ってきたはずなのに、
条件が少し合わず、別で依頼してみると、
次も「いい土地です!」って持ってくると。

しかも、複数のハウスメーカーと話なんかしてると、
みな、それぞれが「いい土地です!」といって、
いろんな情報を提供してくれるそうです。

確かに。わからなくなりますよね。

実際、その人にとって最善なのかって考えると、
そうでもなかったりします。

というのも。
そういった方々からお話し聞いた後、
ハウスメーカー等が持ってきた土地情報を拝見して、
その人にオススメな土地だったことって、一度もないですから。

なぜ、そんなことに??

一つは、その営業の方がよくわかっていないから。
もう一つは、早く土地を決めてほしいからだと思います。
(後者は想像ですが)

数千万円するモノを購入するのに、
そんな安易に決めていいのかなって、いつも思います。

そうそう。
その方にとって「いい土地」って、
そんな簡単には出会えないことが多いです。

なので、「いい土地」って言葉には気を付けてくださいね。

明日は、土地探しをされた方の事例をもとに、
どんな風に出会っていくのかをお話しします。

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※不動産情報の事前調査を行って内容を確認(不動産取引上は違法等ではない土地ですが、建築行為を行う上では不備が目立つ土地・上下水道路本管の敷設実費・引き込みに問題あり・取り込み可能電柱取引時点で無し)

よく考えた住まいは暮しが楽しくなる、

そんな選択となるように

土地(敷地)の選び方にも

様々な意味があります。

土地探しから家造りをスタートさせる場合には

様々な疑問や問題が山積みになります。

餅は餅屋ですが

不動産に関して考えると

そうでもないことが沢山存在しています。

最終の着地点である「家を建てる」・「暮らしをつくる」事に関して

ビジョンも先を読むことも

大切なので・・・・・。

家づくりの際にも

「まずは土地を探さないと」

「土地を決めて、建築会社を決めよう」

と思われている方が殆どだと思います。

僕のもとにご相談に来られる場合も

6割の方が土地を購入されてからのご相談です。

皆さんも土地を探してから

建築家や設計事務所に相談・・・・・。

そう思っていませんか?

でも、それは何故でしょうか。

結論からいいますと、

「建築業界の常識」が悪いのです。

殆どの設計事務所や建築家

住宅会社(建築会社)は

まず土地を探してから

間取りの話をしないと駄目ですよ。

土地が決まらないと

間取りなんか決まりませんからね・・・・。

という風に言う事が多いですし

そう思い込んでいる

ご相談者さんも多いです。

確かに建築地が決まっていないと

正確な間取りも暮らしも描けませんよね。

でも土地から探される方は、

他にもたくさん建築計画の前に

知っておかないといけない事があります。

土地を探す前に

知ってほしいポイントです。

土地探しをする前の

準備として「家を建てよう」と家族と相談して

今年は家を建てる決意をしたとします。

じゃあ、一番にする行動は何か?

土地探しをしないといけないから

不動産屋さんに行こうという方が

とても多いと思います。

でもちょっと待って下さい。

それで家づくりはうまくいかない可能性があります。

では何をするのか?

家族会議で「暮らしの場」をイメージする事。

まずはご家族の土地に対する希望を書き出す事。

結構地味な作業かもしれません。

しかし、これがまず最初の1歩です。

土地のエリアはこの校区がいい

職場の近くが良い

小学校の近くだったら校区はどこでもよい

駅に近い所がいいな

バスの循環が多い所がいいな

70坪以上の土地は欲しいな

南側道路がいいな

大きな公園があって、交通量が少なくて静かな場所がいいな

など、挙げればキリがないぐらいの

希望があると思います。

まずはこの中でさらに

優先順位優先順位をつけてみてください。

沢山出てきた要望をすべて満たすのは、

とても難しいです。

予算に全く限りがなければ

叶うかも知れませんが、

皆さんはある程度予算を決めているでしょうし、

出来れば無駄なく収めたいと思っているでしょう。

この「優先順位」をまずは家族で決めて下さい。

そして上位3番目までを

書き出しておくように。

これが結構重要だったりします。

まずは家族会議です。

では、その優先順位を

家族で決めて次にどうするのか?

不動産屋さんに相談し下さい・・・ではダメです。

最初に建築会社や

設計事務所、

建築家を訪問して下さい。

建物のご家族の希望を

ある程度叶えてくれそうな

窓口を見つける事。

そして、その建築会社、

設計事務所・建築家に

土地探しを依頼する事・・・・・・。

何故不動産屋さんではないのか?

建築系の免許・資格・知識と能力

不動産系の免許・資格・知識と能力では

ゴールが違います。

建築系は、住まい手さんに対して

「土地探しの手伝いをして家を建てる事」・「庭の工事を行う事」が

ある意味ゴールです。

もちろんアフターやその後のお付き合いも続きます。

一方不動産屋さんは、「土地を提供する」のが

一旦のゴールになってしまいます。

ですので、あくまでも「土地を売るのが目的」なのです。

※悪い意味ではなく業務としてという事です。

「家を建てる」・「庭をつくる」・「暮らす」という

皆さんの持っているゴールとは、

ちょっと違うのです。

なので不動産屋さんが直接紹介する売地は、 

あくまでもただの「土地」です。 

建築系の知識や知恵で考え紹介する売地は、

「家をどのように計画する事が可能なのかを見越した土地」なのです。

これが大きく違います。

「家を建てる為の土地情報」とは、

実際にその売地に家を建てる時に

どんな事が起こるのか?

買った後に余分な費用がかからないか?

工事するに当たって

何か不具合がないか?

などをしっかりと検討してくれます。

※勿論・・・建築系でも知識と知恵、経験による差はあります。

これが「家を建てる為の土地情報」なんです。

その情報は、

不動産屋さんの土地情報の売り土地サイトや

ブログを探してもそこまでの判断は出来ません。

そう考えると、

まず最初・・・あなたが信頼出来るであろう

建築系の会社さんが数社あるのであれば、

その会社に相談する事が「賢明」な判断だと思います。

そしてその会社に、

事前にご家族で相談した希望条件を伝えてみて、

確認してもらって下さい。

皆さんは、あくまでも「希望を伝えた」だけなので、

その希望の売地があきらかに

無理難題の可能性があるからです。

超人気エリアで、

相場は坪単価50万円のエリアで

「40坪1000万円までが予算の上限!」なんて事になっているかも知れません。

そこで今度は

プロを交えて家族会議をして、

現実とのすり合わせを行う時間を持つこと。

信頼出来る建築系の会社を窓口にして

不動産免許(宅建士)通じて、

土地情報の依頼をしたとします。 

そして、土地情報が送られてきたとします。

休みの日に土地を見に行こうと決めて

家族で見に行ったとします。

初めて売り土地を見に行きました・・・・。

想像して下さい。

どこを、どう見たら良いのか分かりますか?

例えば、広い何もない更地の土地を

イキナリ見に行って、

「ここにしよう!」って決める事ができますか?

「決められる!」っていう方は危険かもしれませんね。

なぜならあなたがもらった土地情報の値段は

ウソかもしれません。

あなたがもらった土地情報の資料に

書いている値段は「土地だけの値段」です。

皆さんが知っておかないといけない値段は 

「家を建てる為の土地はいくらになるか?」なんです。

土地は売値だけではありません。

それ以外にいるかも知れない費用を

土地を契約する前に

確認しておく事が重要です。

例えばですが・・・・前面道路との高低差がある

近くに電柱がない

水道の引込みがない

擁壁がくずれそう

4トントラックが進入出来ない

工事用のレッカーが入れない

近隣に工事用車両を停める場所がない等々。

知らずに買ってしまうと、

実は安かった土地の売値も

結局は建築予算が確保できないほど高くつてしまった。

なんて事に成り兼ねませんし

実際に土地購入を済ませてから相談に来られた方の中には

情報の正確な判断が出来ないために

そのような状態になっている人もおりました。

では、どうしたらこの様な思わぬ事態を避けられるか?

お分かりですよね?

建築着地点が見えるプロと

一緒に現地を確認する事です。

理想は土地をあっせんした宅建士にも

立ち会ってもらい

一緒に見てもらうとベストです。

そうする事によってスムーズに

良い面と悪い面を正確に判断できます。

もしあなたが真剣に「自分たちの暮らしにとって良い土地情報」を

誰よりも仕入れたい場合

真剣に考えて向き合う事の出来る「相談相手」である「免許保持者」の力量とセンス

あと「ひととなり」をきちんと見極めて

視点をフラットにして相談する事が大切ですよ。

先日も遠方の方で

そのような不幸な目にあった方のご相談をお受けしました。

土地を買ったのに「厳しい法律の制限」まで

意味と意図が見えていなかったために

勿論・・・宅建士による土地取引後でしたが

着地まで見えていない状態ですから「建築する為のプラス要件」が色々と問題。

上記は土地取引土地の偽情報で

苦労した方の事例ですが・・・・・。

このポイントは、

最低限抑えておいて欲しい土地探しのコツ、

建築行為を見込んだ土地情報の精査は大切です。

よく考えた住まいは
暮らしが楽しくなる

設計デザインの問い合わせ
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I-3918、準防火地域で建築確認申請が必要(東京都在住・建設予定地は神奈川県)

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現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

川崎市***の18戸の3階建小規模マンションの敷地内に自転車ポートがありますが老朽化しており撤去して市販の屋根面積2倍(6mx4m)のカーポートを設置して自転車ポートとして使います。準防火地域で建築確認申請が必要で、近場の建築士さんに相談して申請は可能とのことですが、申請業務の見積もり額は約50万円でした。相場としては30万円程度と思っていたので、かなり高くこのまま進めて良いのか悩んでいます。相場の金額で請け負っていただける建築士さんや行政書士さんを探したいです。よろしくお願いします。
 
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昨日は、土地探しをする際、どんな方がいるといいのか。
そんなお話ししましたよね。

そして、最後にお伝えしたこと。
「いい土地」について、今日はお話ししていきます。

「いい土地」というテーマで、大きく二つのお話しがあります。

まずは、一つ目。
みんなに共通する「いい」土地があるのか?というお話し。

想像してみてください。

①南側に広い道路があって、間口(敷地の幅)がゆったり。
道路の反対側も、住宅で2階建て。

②北側に広い道路があって、間口はほどほど。
道路の反対側も、住宅で2階建て。

さて。
どちらがいい土地だと思いますか?

当たり前でしょう。①だよね。
って声が聞こえてきそうです(笑)

理由は??
というと。日当たりがいいから。
そして。
間口が広いから、駐車場たくさん確保できるし。
ですよね、きっと。

では、お聞きします。
車は何台お持ちですか?来客はよく来ますか?

もし、1-2台で、来客少ないのであれば、
間口が広くて、たくさん駐車場取れることって
あまりメリットありませんよね。

逆に、その駐車場分、敷地を有効に使えず、
もったいないかも。

せっかくの日当たりがあるので、
南面に窓を設けますよね、きっと。

その窓って、道路側に面していませんか?
いつもレースのカーテン閉めっぱなしかもしれません。

あれ?
本当に「いい」土地でした?

もちろん。
車は3台必須で、来客用駐車場も欲しい。
そうであれば、いい土地かもしれませんよね。

レースのカーテン締まっていてもいいから、
とにかく、家全体を明るくしたい!のであれば、
いい土地になりますよね。

あれ?
やっぱり、「いい」土地なんじゃない?

もうお分かりですよね。

何かっていうと。。

万人に共通するような、「いい」土地ってなくて、
個々人でこだわりが違うので、その方にとって
最善の土地は、十人十色だということなんです。

家づくりに何を求めるのか。

それによって、見つけないといけない土地は、
異なります。

今、土地探しされている方。
そこまで考えて、土地を検討していますか?

ドキドキしますね。

明日は、もう一つの側面についてお話しします。

I-3917、建築確認申請の代行を依頼したい(東京都)

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投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

東京都八王子市で戸建てに設置するカーポートについて、建築確認申請の代行を依頼したいです。
施工会社では申請の代行はしていませんでした。
候補のカーポートが施工可能かの確認と、書類の作成から工事監理、完了検査の代行もお願いできればと思います。
施工会社に候補は伝えていますが、適合しない場合は別の候補も選定したいです。
ご相談の程よろしくお願いします。
 
建築家の所在地について:
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ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真

※年末のご予定てついて、住まい手さんからのご連絡

キャンピングカーマガジンにも
掲載された、ハイマーの為に建てた
秘密基地「ハイマーと暮らす家」の住まい手さん。

一昨年住まいの
引き渡し済みの住まい手さんとは
いつもInstagramで近況などを拝見したり
交流はあったりします。

今は旅行中のところでの
色々な近況を
聞かせていただいたりしているのですが
次回は今年の年末、
12月にアトリエに遊びに
来てくださるそうです。

住まい造りだけではなくて
その後の暮らしで
人生を楽しんでいる
住まい手さんのお話しを
遠隔だけではなくて
実際に近い距離で会い、
拝聴できる機会は
本当に何度あっても有難いです。

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住んでいることを人に自慢したくなるデザイナーズアパート・株式会社テコデザイン 小野徹哉さん


デザイナーズアパートは「お洒落な、格好いい」という点で、気分が上がったりステータスを感じたり、またそこに住んでいることを人に自慢したくなることがあります。
そのため入居者を獲得しやすいメリットがあります。
 
デザイナーズアパートについて株式会社テコデザイン 小野徹哉さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 株式会社テコデザイン 小野徹哉 の写真
仙台市泉区上谷刈5-2-3-303
022-739-9030

デザイナーズアパートとはなんですか?

 
「デザイナーズアパート」について明確な規定があるわけではなく、単にデザイン性の高いお洒落なアパートをそう呼ぶ方もいらっしゃいますが、デザイナーや建築家などがこだわりを意識して設計したアパートと言われています。
個人的には、それに設計者の手仕事のあとが感じられるような、オリジナリティあるアパートという想いを持っています。

 

デザイナーズアパートのメリット・デメリットを教えて下さい

 
メリットと言えるのか分かりませんが、デザイナーズアパートの名を冠するだけに、「お洒落な、格好いい」という点で、気分が上がったりステータスを感じたり、またそこに住んでいることを人に自慢したくなることがあると思います。
また、それと同時に、設計者がこだわりを持って設計しているため、細やかな気配りや工夫が施されていることがあります。
 
デメリットとしては、プランやデザイン、使用する材料などに特徴を持たせるために、オーナー様にとっては建築費が、入居者にとっては家賃が、一般的なアパートより高くなる傾向があると思います。
(程度はまちまちですが)。

 

デザイナーズアパートの外観で注意している点を教えて下さい

 
まずは、オーナー様の好みもありますので、良く話し合いを行って決定します。決して勝手に決めるということはありません。
そして、外観はその街にどのように現れるか、周囲の環境を意識することも重要だと思います。
突然、あまりにも奇抜がカタチや色が出現しては環境を壊すことにもなりますので、必ず考えます。
 
また、あまりゴテゴテした外観は、構造的に弱いところを生む場合もあり、汚れが付きやすいとか、メンテナンス費用がかかるケースもありますので、オーナー様のご理解が欠かせません。
模様・色の特徴的なサイディングを選定しても、十数年後の塗り替え時には、そのパターンを塗りつぶすしかなく単調になってしまうこともあるので、そういった先のことも考えて提案しています。

デザイナーズアパートの間取りで注意している点を教えて下さい

 
アパート建築の場合は、不動産市場での価値を意識する必要が多分にあると思います。
つまり、地域性やトレンドもあることから、今回の需要がどうかということです。
 
弊社では入居者付けに強い管理会社の意見を参考にしながら間取りを考えます。
その上で、間取りについては考えることが非常に多いです。
 
敷地形状や道路付による採光や構造的なことで居室配置も変わってきますし、入居者のベッド配置なども想定して模様替えができたり、北枕にならないように配置できるかなども検討します。
また、最近は物件を内覧する前にネットで検索することがほとんどだと思いますので、何LDK、1K、ワンルームなどを意識し、不動産表示規約で決められた面積によってDKではなくLDK表記できるように設計の段階で様々に調整を行っています。

デザイナーズアパートの空調効果を高めるために工夫している点がありましたら教えて下さい

 
各室に空調を設置する(もしくは、できる)ことがほとんどだと思いますが、まずはやはり建物そのものの断熱・気密性能を上げて省エネとなる設計を行います。
過剰にすると事業性を圧迫することにも繋がりますので、地域特性を考えながら検討します。
 
開口部の配置や大きさも重要です。
中間期には空調を使わなくても風が抜けるようにすることも快適な住まいに繋がると思います。

デザイナーズアパートの建築費は一般的なアパートに比べて高いのでしょうか?

 
一般的なアパートの場合、メーカーなどで規格品として扱っているものもありますので、その場合、同一規格で工場で作ると実質価格を下げられることもあると思います。
一方、デザイナーズアパートでは、デザイナー、建築家のこだわりで一品生産を基本としていますので、高めになることが多いかもしれません。
しかし、それも工夫の仕方で変わります。
 
形状をシンプルにするとか、高くない素材を使いながらチープにならないデザインにするとか。
また、設計者は建築主様の代理人で、通常コストの調整も行いますから、必ずしもそうではないと信じています(笑)。
 

デザイナーズアパートの上下階の騒音対策はどうしていますか?

 
入居者同士のトラブルは(お互い気遣いや多少の寛容さがあれば違ってくると思うのですが)、オーナー様にとっては頭の痛い問題だと思います。
 
マンションですと、コンクリートスラブを打設することで重量衝撃音を伝えにくいなどメリットが大きいのですが、アパートは重い素材ばかりではないので重量衝撃音には弱い面があります。
ですので、ALCを敷いたり合板や石膏ボードを重ねたり、遮音材を多く入れたり検討します。
 
この上下階の騒音対策という意味でも、弊社でメゾネットタイプを多く設計しているのはそれが理由の一つです。

 

デザイナーズアパートの隣どうしの騒音対策はどうしていますか?

 
デザイナーズに限りませんが、隣同士の騒音対策として、界壁の仕様で遮音材や遮音シートなどをしっかりと盛り込むこと、天井内でもしっかりと隙間のないように施工することは肝心なことです。
また、せっかくきちんと施工しても、コンセントやスイッチなどで穴を開けてしまっては音漏れがして元も子もないので、そうならないように計画段階で配置を確認しています。
 

「デザイナーズアパートGiovanniⅠ,Ⅱ」の設計で工夫した点を教えてください

 
老朽建物を建て替えるにあたり、最大の戸数と面積を確保するために、各戸の間口を2,500mm(壁芯)という究極の幅でも、快適で美しいデザイナーズアパートを目指して設計しました。
プライベート感を演出するため、エントランスポーチや広さのある独立バルコニーを設け、各パーツの配置と光のデザインで夜景が印象的になるようにしました。
 
1階は寝室ですが、南に面したパウダールームは明るく清潔感ある水廻りと落ち着いた就寝スペースを備えています。
2階はLDKですが、幅が狭い分、確保できた奥行きを活用して、ダイニングスペースとリビングスペースを連続性のある形で空間を楽しめるように考えました。
また、北、南両面に開口を設けましたので、風通しも非常に良好です。
 
そして、階段の上下の三角スペースもWCや収納に無駄なく(アクロバティックに(笑))使いました。
駐車場も玉砂利とタマリュウをあしらうなどデザインしています。
デザイナーズアパートGiovanniⅠ,Ⅱ・平面図
↑デザイナーズアパートGiovanniⅠ,Ⅱ・平面図
デザイナーズアパートGiovanniⅠ,Ⅱ・立面図・断面図
↑デザイナーズアパートGiovanniⅠ,Ⅱ・立面図・断面図

「デザイナーズアパート Regalo」の設計で工夫した点を教えてください


三角形の土地であるため難しい部分もありましたが、日当たりや住戸数、駐車場など何パターンも検討して、建物を雁行させる配置とし、希望以上の戸数を入れて、オーナー様に大変喜んで頂きました。
黒い外壁材に赤いドアというご希望が最初からあり、雁行建物の形状と開口部、樋、換気口の配置を整然とした上で、アクセントカラーのドアをプライベートポーチに設けました。
 
1階は、広いLDKスペースで藤棚のある川や緑に面する借景を生かしています。玄関から丸見えにならないよう、コストに配慮してドアを省けるプランにしました。
2階も整形な寝室にプライベートバルコニーを設け、アルミ製のランダム格子でデザインとプライバシーの両立を図りました。
 
クローゼットは幅に比して奥行きがあるのですが、2段にできるハンガーを設置して、少しでも収納量を増やせるように工夫しました。
また、浴室にはスピーカーを設け、入浴中に音楽が聴けるようにしています。
デザイナーズアパート Regalo・1階平面図
↑デザイナーズアパート Regalo・1階平面図
デザイナーズアパート Regalo・2階平面図
↑デザイナーズアパート Regalo・2階平面図
デザイナーズアパート Regalo・断面図
↑デザイナーズアパート Regalo・断面図

「デザイナーズアパート LA LUX」の設計で工夫した点を教えてください


擁壁上の難しい土地ですが、仙台市と協議して市有通路となる階段からアプローチできることを確認して進めたプロジェクトです。
擁壁の上ということもあり、非常に見晴らしが良く、セキュリティ上もメリットあるデザイナーズアパートが建築できました。
 
1階は10.4帖大のLDKで広さを感じられるプランです。キッチンの面材と階段袖壁に、各戸ごとに違う近似色を用いています。階段も施工を工夫してオープン階段風にして下もモノが置けるように開放しました。
2階は7.6帖の寝室で階段上の空間も利用し、極力、収納量を確保しました。グッドデザイン賞を受賞した室内物干しや形状の美しい洗面ボウルを設置しています。
 
バルコニー壁面に有孔折板を透かし張りにし、オリジナルデザインのアクセントとしています。
外観上は壁が大半を占めていますが、実は両面及び階段上部から室内に光が降り注ぐデザイナーズアパートで、光を意味する「LA LUX(ラ・ルークス)」とオーナー様が名付けました。
デザイナーズアパート LA LUX・1階平面図
↑デザイナーズアパート LA LUX・1階平面図
デザイナーズアパート LA LUX・2階平面図
↑デザイナーズアパート LA LUX・2階平面図
デザイナーズアパート LA LUX・断面図
↑デザイナーズアパート LA LUX・断面図

木造3階建共同住宅「アルベルーチェ八幡」・平面図・断面図

アルベルーチェ八幡・1階平面図
↑アルベルーチェ八幡・1階平面図
アルベルーチェ八幡・2階平面図
↑アルベルーチェ八幡・2階平面図
アルベルーチェ八幡・3階平面図
↑アルベルーチェ八幡・3階平面図
アルベルーチェ八幡・断面図
アルベルーチェ八幡・断面図

貴社の設計するアパートはメゾネットタイプが多いようですが、その理由を教えてください

 
1LDKのメゾネットタイプが多いのですが、まずはその立地での需要がどうかが大前提なので、それを一番に調査します。
 
その上で、メゾネットタイプは入居者が友人を呼ぶ時に、リビングスペースと寝室が階で分けられていてプライバシーの確保の点でのメリットが大きいことがあります。
先に述べた通り、上下階を自ら使うため、上下音での騒音トラブルの懸念がありません。
 
また、メゾネットタイプは建築基準法上の長屋に分類されるため、共同住宅に分類される形のアパートとは異なり、簡単にいうと共用廊下の幅や外部階段の構造・幅などといった規制がかかりません。
そのため敷地を有効活用できる可能性があります。
 

デザイナーズアパートを建てたい方にアドバイスがありましたらお願いします

 
建築はオーナー様と設計者が一緒になって創るもので、設計者の独りよがりでもいけないと思いますし、信頼関係の上に成り立つべきものだと思います。
事業収支、デザイン、耐久性、環境への配慮などバランスをとりながら、専門家としての役割を果たしてくれる信頼のおけるパートナーを是非とも見つけて、プロジェクトを成功させて頂きたいと思います。
 

貴社に設計監理を依頼できるエリアを教えてくださいお願いします

 
弊社は仙台市を拠点に業務を行っていますが、遠方の場合、交通費等諸経費はかかりますが、基本的に全国どこでも依頼があれば、ご期待に沿えるよう、誠意をもって対応しております。
 

株式会社テコデザイン 小野徹哉さんのデザイナーズアパート・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
木造3階建共同住宅「アルベルーチェ八幡」

今後競争が激しくなっていくであろう賃貸住宅市場で勝ち残るよう、質の高く魅力ある建物を目指しました。土地を有効活用するため、建物や駐車場は位置を検討し、コストパフォーマンスを高めるために木造3階建てとしました。

デザイナーズアパートGiovanniⅠ,Ⅱ

 以前、弊社で設計監理したデザイナーズアパートの設計者を調べて頂き、ご依頼頂きました。
敷地の有効活用やコストの面で、メーカーの商品では納まらなかったところ、一品製作でオリジナルなものを設計する弊社の特徴が生きて、建築主様に喜んで頂いて、こちらも大変嬉しく思います。

デザイナーズアパート LA LUX

擁壁上で、市有通路に面するという難しい敷地での計画でしたが、市と確認しながら進めました。
コストを考えながら、デザイン性、居住性を上げることを目標としました。

デザイナーズアパート Regalo

土地を有効活用するため、雁行プランの配置を検討し、オーナー様の想定以上の戸数を確保しました。同時に駐車台数も確保することができました。
デザインイメージは最初からすり合わせることができましたので、設計はスムーズに進みました。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、土地探しをする中で、
独立系FPや設計士のサポートを受けるといいですよ。
そんなお話しでしたよね。

よく考えてみれば。
数百万から数千万の買い物をするわけなので、
直観で購入というのも考え物です。

ただ、慎重になりすぎて、迷って買い時を逃す。
それもよくないですから。

そういった意味では、早めからプロのアドバイスを
採り入れると、スムーズなんだろうと思います。

さて。
今日は、そのプロのお話ししておきますね。

土地を決めていくのに、FPと設計士??
と思われた方。いるかもしれませんね。

土地を購入するということは。。

その通りです。
不動産会社の方がいますよね。
土地の売買については、プロですね。

もちろん。
土地を「探して」いくときには、いろいろと
協力していただくことが必要になります。

では。
土地を「決める」時にはどうなんでしょう。

予算に合っている。
要望の利便性はある。
広さも希望通り。

そうであれば、不動産会社の方が勧めますよね。

でも。。
そこに、どんな家が建ちそうなのか。
購入者が、どんな家を求めているのか。

そこまでは、読み取れないことが多いと思います。
というのも。
土地売買のプロであって、設計のプロではないので。

土地を買う目的は、夢のマイホームを建てることなので、
それが可能かわからなかったら、どうでしょう。

ハッキリしたいですよね。

なので。不動産会社の方の力は大事なんですけど、
それだけでは、なかなか難しいことが多いかも。

それと。
ハウスメーカーの営業担当の方はどうでしょう?

もちろん、宅建の免許や設計士の免許を持ってる方は
いるかもしれませんけど、もしかすると、ただの営業かも。。

信頼している方だとしても、プロではない場合もあります。
やはりプロの判断ほしくないですか?

この辺のお話しは、少し深くなるので、こちらでは書きませんが、
いろいろあるようです。

そうそう。
土地探し、選びにご一緒していて、いつも思うこと。

一般的に「いい土地」だからといって、
みなに最善の土地でないことは、結構あります。

明日は、その辺のお話ししますね。

Y楽器店 新築工事

●設計事例の所在地: 
静岡県三島市
●面積(坪): 
90坪
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

老舗の楽器店で、音楽教室も併用。
お稲荷さんは、慎重に設置場所を検討し方角を占って下さる方に最高の場所と太鼓判をおされました。
お稲荷さんの赤が白い建物との対比で通行人の目を引く、ある意味オブジェとなりました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

隣地の火災の延焼被害に遭い、老舗の楽器店がある日突然無くなりました。
内部の楽器、商品、楽譜等全て失いました。呆然と過ごすも、商店街の皆様友人知人に助けられ、再建の気持ちが沸いて来ました。何とか生まれ変わりたいと様々な方、銀行関係の方にも協力をして頂き知恵を拝借して参りました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

音楽教室の生徒さんに建築関係の方もいたり、親戚に建設会社もおりました。
紹介を頂き、弊社の作品及び市内での長い設計活動及び誠実な弊社の経営方針に、ご理解を得たと解釈しています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

老舗の楽器店のイメージを損なわずに新しい感覚も取り入れ、愛される店舗に!
音楽教室も併用しているので、生徒さんとお客様の動線を分けつつ、一体感を!
近隣の音への配慮を忘れず、音楽が身近に感じられるような開放的な空間を演出しました。
年に一度行われる夏の大祭りには前面道路が歩行者天国になるので、店舗前にはフリースペースを広くとりました。

依頼者の声: 

一瞬にして大きな惨事が起き途方に暮れる日々でした。
先代も高齢化し、何とか今の代で再建する為に何をすべきか一つ一つ処理をし一歩一歩進んで来ました。そんな気持ちに寄り添ってくれた設計士さんにはあらゆる面で頼りになり、細かな所にも配慮して頂きました。やらなければならないことが多すぎて飛び回っている間も現場に良く足を運んでくれて安心してお任せしました。

その他の画像: 

音楽教室の扉。
生徒さんから高評価!

市内のメイン道路に向かって立つお稲荷さん

夜の顔もおしゃれです。

車のライトに照らされて映るのも味があります。

楽譜も豊富に揃っています。

店内の楽器の陳列

貸ホールもあります。

ワイヤーアートの看板
お施主様が大変気に入っています。

PANORAMA HOUSE

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
33坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

横浜市の傾斜地を造成した高台に建つ住宅。眺望を活かしたテラスとリビングを2階につくりました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

道路が狭く駐車場が造成された土地で、工事が難しく、費用がかかると工事会社に言われた。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

コストを抑えつつ、土地の特徴を生かした家を建てることができると感じた。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

眺めの良さがこの土地の特徴でした。限られた予算のなかで、内装や設備のコストを抑えながら、鉄骨造でテラスの跳ねだし、広々としたリビングをつくりました。

依頼者の声: 

明るく、長めの良い生活空間に大満足です。建築家に頼むことで、コストを抑えつつ、ここまで理想に家が建てられる、ということに驚きました。

その他の画像: 

リビングダイニング

洗面・浴室は裏庭に面したテラスを持つ

道路から見た外観

玄関入って、階段を見る。正面に裏庭のヤマボウシが見える

1階は寝室と子供部屋へ至る廊下。床の仕上げはモルタル金鏝

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