●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
築19年の戸建住宅の改修です。元々一世帯向けの住宅を、夫婦+子供3人世帯と単身の祖母が同居する二世帯住宅へと改修しました。1階で祖母の生活が完結するようキッチンを増設し、2~3階は5人家族のスペースとしました。数多くの友人が集まる家にしたいとの要望から、2階は一室大空間のLDKとし、寝室は3階に集約しました。生活フロアが違っても家族間でつながりを感じられるように、1階のダイニングキッチンと2階のLDKは廊下との間をガラス引戸とし、タイル床を連続させることで空間をつなぎ、二世帯間の空間の境界を曖昧にしました。
改修前の2階のキッチンは部屋のほぼ中央で空間を分割していたため、これを撤去し、新たにオープンキッチンを計画しました。窓の中心に合わせてタイル床の目地と天井のライティングレールとアイランドキッチンの中心を揃え、視線が抜けて開放感のある空間を実現しました。2階の壁の一部にはポーターズペイントを採用し、職人の手による特徴的なテクスチャーを実現しました。