検査済証がない建物でも活用できる!相続・売却・用途変更に役立つ対応策

検査済証

検査済証がなくても建物を活用できるって知っていますか?

 
「検査済証がない物件を相続したけど、どうしたらいいかわからない」

「この建物、検査済証がないって言われたけど、売れるの?」

そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
 
実は、検査済証がない建物でも、条件次第で売却・用途変更・リフォームなどに対応できる可能性があります。
このページでは、検査済証がない場合のデメリットと、その建物を活用するための具体的な対応策をわかりやすくご紹介します。
 

 

検査済証とは

 
建築基準法では確認申請が必要な建物は工事完了後に完了検査を受けることを義務付けています。
完了検査では確認申請のとおりに工事が行われているか、建築基準法に違反している点がないかなどをチェックされます。
特に問題がなければ、検査済証が交付されます。
 
建築基準法に適合していない点があれば、指摘されますので、是正工事を行います。
是正工事が終われば、検査済証が交付されます。
 
検査済証は工事が完了した時点では法律に適合していたという証明になりますので、取得しておく必要があります。
また中古の建物などを購入する場合でも確認申請書と検査済証が揃っているかどうかを確認した上で購入することをオススメします。
 

建築確認済証と検査済証の違い

建築確認済証は、建築計画が法令に適合していることを確認するための書類で、工事開始前に取得が必要です。
検査済証は、工事完了後に建物が計画通りに建築され、法令に適合していることを確認するための書類です。
検査済証をもらうためには工事完了後に完了検査を受ける必要があります。

項目建築確認済証検査済証
取得タイミング工事開始前工事完了後
目的設計図が法令に適合しているか確認を受けたことを証明する工事が計画通り実施され、法令に適合していることを証明する

検査済証がない建築物のデメリット

検査済証がない建物は下記のようなデメリットがあります。
 

建物が売りにくい

「検査済証がないから、絶対に売れない」というわけではないですが、検査済証がある建物に比べて売りにくくなります。
そのため、価格も安くさざるを得なくなります。
 
買う立場で考えると、検査済証がない建物の場合は銀行からの融資を受けにくいという可能性があります。
 

増改築に支障が出る

増改築でもほとんどの場合は確認申請を提出する必要があります。
基本的には検査済証のない建物の増改築は確認申請を受け付けてもらえません。
結果的に増改築ができない可能性があります。

用途変更に支障が出る

建物の用途を変更したい場合に用途変更という手続きが必要になる場合があります。
用途変更についてはこちらをご覧ください。
用途変更の際には基本的に検査済証が必要です。
 

賃貸で貸したい時に支障が出る

借り手が現在の建物と違う用途で建物を借りたい場合、検査済証がないと用途変更できず、借りていただけない場合があります。
 

検査済証はいつもらえるか?

 
建築士に設計監理を依頼した場合、完了検査には監理を担当した建築士が立ち会います。
完了検査時に特に指摘事項がなければ、数日で検査済証が発行されます。
指摘事項があった場合は指摘事項を修正する工事を行い、その確認が終わったあとに検査済証が発行されます。
 
建築主の手元に検査済証がもらえるのは、一般的には竣工して引き渡しを受ける際です。
建物の引き渡しを受ける際に、鍵などと一緒に色々な書類が渡されますが、その中に検査済証も含まれています。
検査済証は大切な書類なので、建物の引き渡しを受ける際には、頂いた書類の中に検査済証も含まれているか確認することをおすすめします。
 

検査済証をもらってないという方へ

検査済証をもらってない場合は建物の設計・監理を担当した建築士に問い合わせください。
工務店・建設業者・ハウスメーカーに設計施工一括でお願いした場合は、工務店・建設業者・ハウスメーカーが設計・監理も行っています。

検査済証がない建物を有効活用するには?

以上のように検査済証がない建物はデメリットがあります。
検査済証がない建物を購入することはおすすめできません。
 
しかし、
・相続などで親から受け継いだ
・上記のようなことを知らずに購入してしまった
・気に入った建物なので検査済証がなくても購入したい
などの理由で検査済証のない建物を有効に活用したい方は多いと思います。
ぜひ、検査済証がない建物を有効活用するには下記のような方法があります。
 

「検査済証明書」「建築確認台帳記載事項証明書」を発行してもらう

検査済証を紛失しただけでしたら、「検査済証明書」「建築確認台帳記載事項証明書」という書類を発行して貰える場合があります。
検査済証に完全に代わるわけではないですが、少なくとも完了時に完了検査を受けて検査済証が発行されたということは証明されます。
手続きなどは地域によって違うと思いますので、建物のある地域の特定行政庁(都道府県・市区町村など)に問い合わせください。
お近くの建築士に相談して、有償で上記の手続きを代行してもらうこともできます。
 

建築基準法適合状況調査をしてもらう

建築基準法適合状況調査というのはその建物が建築基準法に適合しているかどうかを調べてもらうということです。
・建物竣工時に完了検査を受けなかった
・検査済証を発行してもらったのかどうかもわからない
という場合は指定確認検査機関に建築基準法適合状況調査をしてもらうことができます。
 
ただ、そのためには事前に指定確認検査機関に相談して
必要な書類・図面などを確認し、それを揃える必要があります。
必要な図面がない場合は、建物を調査して図面を作成する必要があります。
 
一般の方ではわからないことも多いと思いますので、まずは建築士に相談することをオススメします。
 

検査済証がない建物を有効活用したい方は建築家相談依頼サービスへ投稿ください

 
検査済証がない建物を有効活用したい方は建築家相談依頼サービスへ投稿ください。
どのような方法があるか、返信をもらうことができます。
「検査済証明書」「建築確認台帳記載事項証明書」「建築基準法適合状況調査」などの手続きなどを代行してもらうことができます。
 

建築家相談依頼サービスの流れ

 
建築家相談依頼サービスの流れ
 
相談・依頼を引き受けてくれる建築家を探すまでたったの2ステップ 
相談・依頼したい内容を書きこむだけで 
相談・依頼を引き受けてくれる建築家を探すことが出来ます 
  

  1. 相談・依頼を記入する
    下記のフォームに建築家に相談・依頼したい内容を書いて下さい。
  2.  

  3. 返信がメールで届く
    あなたの相談・依頼を引き受けたい建築家から返信がサイトに掲載され、メールで届きます。
    返信を書いていただいた建築家にはプライベートメッセージを送ることができますので
    連絡をとりあってください。
    お断りする場合もお断りのメッセージを送っていただければ幸いです。

  

建築家相談依頼サービスの料金


 
建築家相談依頼サービスは会員建築家が支払う料金で成り立っています。 
そのため、一般の方は無料でサービスを利用することができます。 
なので、参加していただいた建築家には誠実な対応をお願いいたします。 
  

投稿する前のご注意

 
 
建築家相談依頼サービスは一般の方は無料で利用できますが、下記の点にご注意ください。 
  

冷やかし半分での投稿はご遠慮ください

 
  
当サービスは真剣に建築家に相談・依頼したい方のためのサービスです。冷やかし半分での投稿はご遠慮ください。 
  

できるだけ返事をしてください

  
  
建築家相談依頼サービスで返信を頂いた建築家にはできるだけ返事をするようにしてください。お断りする場合でもプライベートメッセージなどを使って連絡いただければ幸いです。 
    

建築家紹介センターの安心安全宣言

 
・条件が悪くても大丈夫です
・しつこい営業はありません
・個人情報を入力する必要はありません
・設計士に依頼すると高くなるとは限りません
・リフォームでも依頼可能です
・土地がなくても申し込み可能です
・小さい仕事でも依頼可能です
 
詳しくはこちらをご覧ください。

  

検査済証関連の相談・依頼事例

I-2481、自動車整備工場(展示場)倉庫を建設(愛知県)

ユーザー 遠藤 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
愛知県
現住所‐郡市区町村: 
名古屋市
依頼内容: 

愛知県名古屋市内の近隣商業地域、準防火地域の現在更地(自己所有)の92坪の土地に、約55坪の自動車整備工場(展示場)倉庫を建設しようと考えております。大体の間取り、形は決まっていて、手書きで書いた間取り図の様な物はあるのですが、軽量鉄骨で良いのか重量鉄骨でないと駄目なのか等、金額も含め信頼のできる工務店がわからない為こちらに投稿させていただきました。予算は2300万円位で絶対条件が幅8メートル高さ5~6メートル、奥行き15メートル(幅8メートルの部分に幅ギリギリまで開口のシャッター高さ3.5~4メートル)の倉庫に、幅9メートル奥行6メートル高さ5~6メートル(2階建て?宙2階?付)の倉庫がくっついているようなL字の倉庫が作りたいです。ご相談に乗っていただける業者様
がおられましたらお返事をお待ちしておりますので宜しくお願い致します。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

階段から吹き抜け、そして空を見上げてます。

とある家づくりの現場のワンショットです。

階段というと、真っ暗というわけではないにせよ、

ビックリするほど明るいわけではないことが多いかもしれません。

でも。

上と下をつなぐ場所でもあるので、

階段の作り方にもよりますが、しっかりと意図した

計画にすれば、とてもいい光の道になったりします。

こちらの家では、日当たりのいい場所に、螺旋階段があります。

その南側に、この窓なんですよね。

なので。

階段スペースは、とても明るくて、光がしっかり差し込んできます。

こちらの家は、2階にLDKがあるのですが、

この階段室の光が、玄関ホールにまで落ちていきます。

玄関入った瞬間に、この光で、ふわっと明るくなってます。

さらに。

お客様こだわりの螺旋階段が、展示されてるかのように

浮かび上がったりするような演出をしているんです。

ちょっとしたアイデアなんですが、とても効果的だと思います。

少し違う感じでは、こちら。

いわゆるリビング階段ですよね。

こちらの家では、南北に長いLDKになっています。

その中央付近に階段を設けています。

階段の向きにご注目。

向かって左側が、南になります。

階段の先には、大きな窓があるんですよね。

だから。

その窓からの光は、この階段を通して、

LDKの奥まで差し込んでくるんです。

この階段が、反対に上っていたら、

差し込む光は、とても少なくなってしまうんです。

偶然じゃないですよ。

ちょっとしたことなんですが、そういった細かなところまで

しっかりと考えながら、計画をしています。

たかが階段。

されど階段。

いろんなアイデアがあるもんです。

そんなアイデアを提供しております。

ユーザー ARKSTUDIO一級建築士事務所 茶之木宏次+羽木みどり の写真

水盤というと、石をくりぬいた小さな手水鉢から、建築と一体化した大きな池まで様々です。

古の日本の人々は、庭に手水鉢として水盤を設置し、手を洗うという機能だけでなく、風で揺らめくその水面に出来た水紋に光を反射させて、それを中の天井に映し、建築の内部に陽光を取り入れたり、水盤に映る月を部屋の中から楽しんだりして、光の風情を楽しんでいました。
また、建物の前に池を作り、空や雲、樹木や岩などの周りの景色を移し、反転した映像とともに、水を介した風景を何倍も楽しんでいたように思います。

現代建築でも建物と大きな水盤であるプールを一体化して建物や空間を水面に映し、より、その建物の姿や空間を魅力あるものにしています。

空間を演出する水の使い方は大変面白いものがあります。

ハコフネ

●設計事例の所在地: 
茨城県日立市
●面積(坪): 
46.66
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

1階_妹さんのスペースより中庭のような共有スペースをみる。
撮影:堀内広治

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

子世帯6人(夫婦+4姉妹)と親世帯3人(妻の両親+妹)の計9人の棲まいです。
難病により24時間介護を要する妹さんや高齢のご両親の為、都内のマンションからご両親の馴染みの地である日立市に居を移し、これを機に親子同居を開始されます。クライアント家族の希望は以下のようなものでした。
・寝たきりの生活をしている妹さんを中心に家族みんなが集まる楽しい家にしたい。
・各世帯間を明確に隔てるような「いわゆる二世帯住宅」は全く考えていない。
・高齢となってきた両親の為、冬でも温かく暮らせるような家にしたい。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地はJR日立駅より徒歩15分程度の住宅地に位置します。はじめて現地を訪ねた道中、日立製作所をはじめとする工場を多く見かけました。敷地の隣にも中規模の工場が建っており、切妻屋根の工場建築は、この地域では日常的な風景であり、この街を象徴する‘カタチ’であると感じました。
これらを踏まえ、外出が難しい妹さんが屋内に居ながらも樹々の緑や青い空などの屋外的要素をあじわえ、元気な4姉妹が家中を走り回れる、余計な隔てのない工場のような家を提案しました。
1階は介護の拠点となる妹さんのスペースを中心に両親スペースと家族が集う共有スペースを配置、全面を土間床とし蓄熱式床暖房を設置しています。2階は大小3つの吹抜を介して1階とも繋がる子世帯スペースを配置、中央の吹抜に輻射式冷温水パネルを設置しています。
大所帯に相応しい気積を確保すべく、矩勾配の切妻屋根とし小屋組を排除した方舟は、工場建築のようでもあり合掌づくりのようでもある、家族を包むシェルターです。
明るく仲のよいこの家族らしい、ポジティブで風通しのよい棲家となりました。

その他の画像: 

外観_前面道路よりメインファサードをみる。
撮影:堀内広治

外観_前庭より玄関ポーチをみる。
撮影:堀内広治

1階_ご両親のスペースより妹さんのスペース越しに共有スペースをみる。
撮影:堀内広治

1階_妹さんのスペースより共有スペースをみる。
撮影:堀内広治

1階_キッチンよりリビングダイニングをみる。
撮影:堀内広治

1階_共有スペースより妹さんのスペース越しにご両親のスペースをみる。
撮影:堀内広治

2階_子世帯スペース。
4姉妹が並ぶライブラリースペース側より夫婦のベッドルーム方向をみる。
袖壁で区切られた両サイドの空間は、4姉妹の就寝ブースとクローゼット。
撮影:堀内広治

2階_子世帯スペース。
夫婦のベッドルーム側より4姉妹が並ぶライブラリースペース方向をみる。
袖壁で区切られた両サイドの空間は、4姉妹の就寝ブースとクローゼット。
撮影:堀内広治

2階_トップライトのある中央の吹抜けより1階の共有スペースをみる。
撮影:堀内広治

外観_前面道路よりファサードの家形窓をみる。(夕景)
撮影:堀内広治

四塔七巣 4 towers 7 nests

●設計事例の所在地: 
愛知県知立市
●面積(坪): 
49.09
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

外観_前面道路よりメインファサードをみる。
撮影:堀内広治

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

土地区画整理中の駅前の敷地に、美容室を併設するオーナー住居を新築したいという依頼でした。
オーナーからの希望は以下のようなものでした。
・駅近で交通量も多い為、プライバシーを確保してほしい。
・オシャレ優先のいわゆる美容室ではなく、髪の病院のような特殊な美容室にしたい。
・一目で美容室とわかるのではなく、知る人ぞ知る、隠れ家的な場にしたい。
・家族が集う共有スペースとともに、個人のスペースも大切にしたい。
・音楽を聴いたり、ギターの練習ができる趣味室(防音室)がほしい。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

土地区画整理中につき周囲の景観変化が予測困難な駅前の敷地において、顧客やオーナー家族のプライバシーをいかに守るかが主なテーマとなりました。
検討の結果、7つの個の空間(=巣)を内包する4本の塔を、最も視線の多い南西側道路沿いに敢えて並べ、その他の共有空間をその背後に配置する現案に至りました。
4本の塔は、その重厚な外皮により内部の個の空間に静をもたらし、自身が砦となることで背後の共有空間には適度なブラインド効果をもたらします。列塔のファサードは、周囲の視線や騒音を遮り、塔と塔との隙間部分で光や風や景色を適度にフィルタリングするバッファー(緩衝装置)のような存在です。
区画整理により数年後には新築だらけの街並が形成される予定です。ここで目指したのは、周囲の建物とは異なる時間軸をもつ遺跡のような年齢不詳の建築。
オリジナルの左官壁は、荒々しくも素朴な表情をもち、光のあたり方次第で目まぐるしく色味が変貌します。職人の手仕事の跡を敢えて残したこの壁は、新建材ばかりで構成された無機質な街並で、よい意味で新築らしくない独特な風合いと温もりを醸し出しています。

その他の画像: 

1階店舗_待合スペースをみる。
撮影:堀内広治

1階店舗_待合スペースをみる。
撮影:group-scoop

1階店舗_施術室内部をみる。
撮影:堀内広治

2階住居_LDKをみる。
撮影:堀内広治

2階住居_バルコニーをみる。
撮影:堀内広治

2階住居_主寝室内部をみる。
撮影:堀内広治

2階住居_子供室よりダイニングをみる。(夕景)
撮影:堀内広治

2階住居_LDKをみる。(夕景)
撮影:堀内広治

外観_前面道路よりメインファサードをみる。(夕景)
撮影:堀内広治

弾力性があり、断熱性、遮音性、歩行感が良いコルクタイル・TAM建築設計室 新井敏洋さん


 
コルクタイルは自然材料であり、コルク樫の木の皮が原料ですが再生される材料です。
弾力性のある材料であり、断熱性、遮音性、歩行感が良いというメリットがあります。
 
コルクタイルについてTAM建築設計室 新井敏洋さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真
練馬区土支田1-20-25
03-3995-7811

 

貴社がコルクタイルを採用したきっかけがありましたら教えて下さい

 
修行時代の宮脇檀建築研究室で、床材として多く採用していました。
入所当時の宮脇自宅と事務所別室は事務所マンション上階にありましたが、どちらも床材はコルクタイルでした。
自宅はその後サイザル麻床タイルになり、さらにシナ合板床白色顔料(胡粉?)混入オイル仕上げになったと記憶しております。
オイルはボイル油とアマニ油を混ぜて使用していました。
退所後のことですが、着色オイル塗装剤(オスモ、リボス)が出回る前のことです。
 
「宮脇檀の住宅設計のノウハウ」丸善・1987年初版の「10・3床は足が触れるところ」などコルク床についてかかれています。
 
住宅の担当につくと、個別に色々話が聞けます。
日本人は素足の生活なので自然材と肌が触れ合う気持ちよさがいい。
台所は長く立つ場所なのでクッション性のある材料を使いなさい。
洗面所は素足の場合もあるのでヒヤリとしない材料としなさい。
水回りは掃除の楽な材料にしなさい。
などなど
 
当時雑誌モダンリビングの連載や色々なところで住宅や生活のコラムを書いていたので、情報収集、実践、発信とその中にいたようなものです。
今のように情報がない時代なのでとても新鮮でした。
 
建築家のフランク・ロイド・ライトの名建築、落水荘の浴室の床がコルクタイルであることも教えてもらいました。
 
毎週のように地方に、年数回海外に出かけていましたので大変な情報量をお持ちでした。
新幹線での地方出張に同行した際には、車窓から見える有名建築が出発何分ごろに見えるか記録させられました。
これは何か忘れましたが掲載されていました。
 
 

コルクタイルのメリット・デメリットを教えて下さい

 
メリットは、
 
自然材料であること。また、コルクはコルク樫の木の皮が原料ですが再生される材料であること。
自然に優しいのはとても良いところです。
 
弾力性のある材料であり、断熱性、遮音性、歩行感が良いということ。
RC2階建ての階下に録音の出来るピア室を設計したのですが、柔らかい下張りコルク、上張りコルクと2重貼りして落下音を消す設計をしました。
 
耐水性があること、耐久性があること、燃えにくい材料であること、腐朽しにくいため木材より抗菌性が高いこと
など総合的に無敵な材料とおもいます。
 
滑りにくい材料であることも良くかかれていますが、メンテワックスも滑らないようなものにして下さい。
 
デメリットは、
 
無垢の木の床も同じですが、床暖房可能な材料はありますが、断熱材であるため効率的ではないこと。
無垢の木ほどの熱による収縮がないため、おすすめはし易いと考えます。
 
日の当たるところでは退色がおこること。
退色はワックス焼き込み仕上げであれば着色ワックスを塗り込めば元のようになります。
メーカーで材料を提供していたので、試しにメンテナンスで使用してみました。
退色がなかったところとの色の差が目立たなくなりました。
 
材料が施工を含めて高額なこと。
材料は産地、生産のほとんどがポルトガルなので、幅広い産地、生産拠点をもつ無垢の木のフロアのような安価なものがありません。
施工も下地清掃、敷並べ、接着剤下地、コルク両面塗布、乾燥、敷込み、ローラー掛けと手間がかかります。
 

 

コルクタイルの価格はどれくらいでしょうか?

 
私どもの実際の設計見積を確認してみると、材料は一般的な300角、5mm厚で1万/m2程度、施工費は3から4千円/m2程度です。
 

コルクタイルの耐久性はどれくらいでしょうか?

 
前の事務所で設計し私どもがメンテしているお住まいでは、5年ごとにメンテナンスに入りますが記録によると10年で着色改修、20年で張替えをしています。
お住いの生活を大切にしたとても良い改修ですが、一般的ではありません。
 
35年経ちますが、いろいろな改修をしながら住みつづけておられます。
多分ビルダーの新築ほどの改修をおこなっている筈です。
居心地の良い空間を大切にするということが何より大切と考えるのですが、古くなるとすぐ新築も如何かと思います。
 

「親家の隣に建つ住まい」でコルクタイルを採用した理由を教えて下さい

 
キッチン、トイレ、洗面脱衣に使用していますが、デメリットの環境もなく、メリットが最大に生かされるためおすすめしました。
 

 

「親家の隣に建つ住まい」で工夫した点を教えてください

 
ワックス焼き込みが古くからの仕上がり、直輸入品に多くありますがこれが個人として好きなのですが、防汚性を考慮しウレタン仕上げとしました。
 

コルクタイルをDIYで貼ることも可能でしょうか?

 
敷き込みを何度か見たことがあります。
知り合いの大工さんに頼むと自ら上手に貼りますし、DIY好きの施主さんはMYローラーを持っています。
接着剤は乾かして仮敷しローラーで圧着するため、角が合わなければその場で剥がして再度合わせることもできるので扱いはし易いとおもいます。
 
直輸入品は微妙に寸法が違うと職人さんがこぼしていたのを記憶しています。
多分日本からの委託生産品は精度が良いのでしょう。
是非試してください。
 

コルクタイルのメンテナンスはどうしたらいいのでしょうか?

 
初めてのメンテナンスなら専用メンテナンスワックスが良いと思います。
コルクタイルメーカーが専用材料として提供しています。
取り扱い説明に沿って使用してみて下さい。
 

コルクタイルの耐水性はどうでしょうか?

 
まったく問題はありませんが下地に合板が貼られていることを忘れずにいて下さい。合板は耐水処理品であっても湿気で腐朽します。
 

コルクタイルを浴室に使うことも可能でしょうか?

 
専用のコルクタイルがあります。
 

コルクタイルを採用したい方にアドバイスがありましたらお願いします

 
床材だけでなく、壁、天井材もあるので全面コルク張りの空間などつくってみたいです。
きっと柔らかな温かく落ち着ける空間になると思います。
防音室にも適しているかもしれません。
 

TAM建築設計室 新井敏洋さんのコルクタイル・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
親家の隣に建つ住まい

クライアントは住まいづくりのご経験はありましたが、設計者との住まいづくりは初めてでした。お打合せは13回、打合せ報告書とグループメールをつくり問題の解決につとめました。

 

I-2480、土地を買って家を建てる(大阪府)

ユーザー たか2506 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
大阪府
現住所‐郡市区町村: 
高槻市
依頼内容: 

この度、土地を買って家を建てることと成りました。
 
注文建築なので、間取りは好きなように出来るのですが、頂く間取りはしっくり来ないものばかりで悩んでおります。
 
間口は、2.5間の南東で25坪で
利用サイドは2階建ての戸建てがあり
間口の反対は遊歩道になってます。
 
そこへ3階建てをと思っており
間取りは4LDKに嫁と子供3人上は小学校低学年の5人で住みます。
 
その他、車1台でバイク2台自転車3台ほど置けたらと
 
浴槽は1618、キッチンは255サイズ
リビングに勉強机2台ほど、収納多め
屋根裏収納有り
 
このような感じで考えております。
 
設計費用等も教えて頂けませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場です。

昨日、現場の打ち合わせに行ってきました。

現場には、週に一度は必ず行くようにしています。

(工事監理の契約をさせていただいてる場合ですが)

昨日もそうだったんですが、

現場監督はじめ、関係者からは、いろんな質問が出てきます。

どんな??

なんて聞かれそうですね。

具体的なことは、ちょっとお伝えしにくいんですが、

大まかには、設計図面に関する内容です。

設計図面に、こんな風に記載されているが、

こういった考え方で、こうつくることでよいのか?

そんな感じです。

よくあるのは。

寸法についてです。

寸法?

はい。

しっかりと詳細な図面(実施設計図)を作成していると、

とても細かな内容が記載してあって、いろんな寸法があります。

CADで作図してるので、間違いがあるわけではないのですが、

どの寸法が最優先なのかって大事だったりします。

施工誤差がなければ、コンピューターの寸法になるんですが、

やはり、許容範囲内の誤差は出てきます。

その場合、何を優先するのかを押さえないと、

後で大変なことになりますよね。

それを、設計者である私に確認するんですよね。

お客様、もしくは、私が、どんな意図をもって

その寸法を決めているのかを説明します。

こんな風に、細かなところから、大きな内容まで、

毎回いろんなやり取りがなされるんですよね。

いつもお伝えするのですが、

これだけ詳細な図面を書いてあって、それでも、

質問が出るくらいですから、工事監理のない家づくりって、

すごいことが起きてるんだろうと想像できます。

自分たちのこだわりを、図面だけでなく

形として実現するには、工事監理者の役割って大きいと思います。

これから、家づくりされる方。

建築家に、設計だけでなく、工事監理もお願いしてみてはいかがですか?

※ただし、工事に詳しい建築家でなければ意味ありませんが。

大事な大事な家づくりですから。

ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

住宅密集地の室外機置場には神経をつかいます。
これから住まうお隣さんの窓に熱風が直接あたらないように
また、騒音をなるだけ避ける工夫などマナー気遣いが今後の
お付き合いをする上で大事な視点かと思います。
建築家としては道路やメインの景観には室外機を見せたくない
ので、自ずと裏側においやる傾向があるのか仕方がない反面
上記の気遣いを忘れずに設置できればと心がけたいものです。

一級建築士 南 俊治

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