スキップフロア｜建築家の設計事例

地元のハウスメーカーに相談していたのだが、ご夫婦の思いを汲み取ったプランができず、どうしようか悩まれて、私に相談に来られました。

一番の主要なテーマは、理想のオーディオルームをどのようにつくるか、ということでした。その事を念頭に、数ヶ月掛けていくつかの土地を実際に見て歩いた結果、たまたま道路から1.5ｍ高くなったこの土地が見つかりました。

讃岐平野の田園風景の中に建つ住宅。
讃岐の小高い山々がモチーフになっており、前面道路からは中の様子が見えないよう工夫されています。

周囲を隣家に囲まれた敷地条件でした。光、風、プライバシーをいかに確保するかを考えました。平面を３つに分解し、インナーテラスとアウターテラスで挟むプランとしました。

東側は住宅密集地、南側・西側は交通量の多い道路と敷地条件は良くなく、外には開かず内に開くプラン。親世帯の居住スペースとダイニングキッチン及び水廻りを1階に配した。

普段、都内で忙しく働く夫は、海と山に囲まれた自然豊かな環境の中で子育てをし、休日はのんびりゆったりと家族で過ごしたいという希望を持っており、約２年かけて夫婦で土地を探した。

あまり陽当たりの良くない30坪の敷地にクライアントが望んだのは、開放感のある住まい。スキップフロアを採用し、空間に拡がりを持たせつつ、夫婦それぞれの居場所を作りました。土間や合板などの素材感と、車庫を覆う屋根が特徴的な、地域のランドマーク住宅です。

北側道路の土地の高さが道路より1.5メートル高い第一低層住居専用地域、建ぺい率40％の敷地の建ぺい率一杯にコンクリート壁構造の二階建ての住宅です。