外断熱工法|建築家の設計事例

この鉄筋コンクリート組積造は、型枠ブロックを鉄筋を配筋しながら積み上げ、中の空洞にコンクリートを流し込んで作る構造で、壁式鉄筋コンクリート造とほぼ同じ構造です。そのため、お客様の希望の高い耐震性、耐久性を実現し、この構造の特徴の壁が石積み調の壁を作り出します。

敷地が伊勢湾に面した堤防沿いのため、塩害を考慮して、壁式鉄筋コンクリート構造(以下、「RC造」)にしました。人の目を気にせず、海の景色を見ながら日々を暮らしたいという要望に応え、2階を居住スペースにしました。

レンガを外装材としたRC造外断熱の住まいで、認定低炭素建築物です。レンガは外装材として耐久性や耐火性に優れているだけでなく、全く手がかからないほどメンテナンス性に優れている建材です。奥行8cmのレンガはコンクリート躯体と緊結されているので、タイルのように剥がれて落下することがありません。

周囲のオフィスビルや道路からの視線等からプライバシーが守られる家とするため、
外部には閉じて、中庭に開く家としました。
中庭は光を採り入れ、各室の自然な通気をはかると同時に、
上下階の各室の気配を感じることができるようにも意図したものです。

周辺の街並みと調和するタイル貼りの2世帯住宅。手入れが楽な外装という要望を、汚れない外装ではなく、汚れが気にならなず、時を重ねることで表情豊かになるざっくりとしたタイルで実現しています。

市街地に建つ鉄筋コンクリート造2階建ての2世帯住宅。子世帯は子供たちの出入りを考え1階にLDKと奥様のピアノ教室、2階の一部に3室の個室を設けました。親世帯は1階に玄関と車庫だけとし生活の全ての部屋を二階に設けワンフロアで老後の生活を快適におくれるように間取りを考えました。

将来の外装メンテナンスには足場が必要ですが、3階建ての足場は高額となります。また、建物が密集した狭い場所に足場を建てるのは容易ではありません。外装は継ぎ目にシーリングを使用しないなど、外装のメンテナンス性を高めることによって、将来の負担を減らすことを目指しました。

2階は木製の大きな窓で開放的な大空間を創りだしています。大きな窓からは自然の風景を眺めることができます。暖房は低温で室内を暖めてくれる放熱式暖房を全室に採用しているため大空間であっても快適に過ごせます。

自然な風による換気と採光がいちばん気持ちよく有効であるとの考えから、プランづくりでは通風、採光にも注意が払われています。引き戸が多く採用されているため、通風が容易で動き易いオープンなプランとなっています。アプローチや浴室、トイレは車椅子対応が考慮されており、エレベーターが設置されています。

メンテナンスは外装だけでなく内装や設備配管等あらゆるところに注意が払われています。内装の多くは安全でメンテナンスも良い塗料を使用しています。大きなテラスに降ってくる雨水は、短時間豪雨にも対応できるよう開放されていて、テラスに溜まることを避けています。

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