風通しと採光のよいコートハウス・建築家依頼サービス・I-0162、限られた予算内で相談しながら家を作りたい・三浦尚人建築設計工房 三浦尚人さん
当サイトの建築家依頼サービスを利用して仕事を受注した建築家にお話を伺いました。
案件名:I-0162、限られた予算内で相談しながら家を作りたい
建築家依頼サービスを知る前に困っていたことは何ですか?
私どものようなあわゆるアトリエ系設計事務所の場合、特に営業活動をはじめとする広告宣伝などに当てられる経費はほとんどなく、弊社のある地元をはじめとする近隣エリアで設計事務所に住まいづくりを依頼しようと考えている方やこれから土地を探してこだわりの住まいを建てようと考えている方などに弊社の存在を知っていただく機会がほとんど皆無だったことです。
つまり、弊社のホームページ(ウェブサイト)にアクセスしてもらうのをただ待っているしかなかったという歯痒さが大きかったと思います。
建築家依頼サービスを知ったきっかけは何ですか?
知人の紹介
建築家依頼サービスを知ってすぐに利用しましたか? もし利用しなかった場合はどんなことが不安でしたか?
登録はすぐにさせていただき、作品登録もさせていただきましたが、最初のうちは依頼者の動向を拝見していて、すぐには利用しませんでした。
すぐに利用しなかった理由は、弊社の地元や近隣での案件があまりなく、あっても具体的な内容(どのような住まいを希望されていて、ご予算はどのくらいかといったこと)がきちんと明記されていない案件であったり、実現性があまり無いようなことが不安だったため。
建築家依頼サービスを利用した決め手は何ですか?
案件内容が具体的に書かれ、かつ予算額も明記されていて、希望内容と予算額とが大きな隔たりがなく、案件場所が地元あるいは近隣であったため。
最初に依頼者からはどのような連絡がありましたか?
プライベートメッセージでの連絡や直接、弊社へお電話をされるケースがございました。
その後、どんな流れで契約になりましたか?
依頼者が弊社へお越しいただくか、または私のほうが依頼者のお宅へ伺うかたちで、アポイントをまず取って、直接依頼者とお会いしました。
お会いした際に、依頼者からより具体的な内容を伺い、ご質問などにもお答えします。
一通り伺いましたら、こちら側から事務所紹介と作品集を兼ねたパンフレットをお渡ししてご説明いたします。
この時に、設計から工事着工、そして竣工(引渡し)までの流れをはじめ設計の進め方、設計監理料についても用意した資料を元にご説明いたします。
ご検討される期間を経て後日、依頼者からご連絡をいただいて契約となります。
弊社の場合、原則として設計監理契約を結びませんと設計はいたしませんので、最初の面談と弊社が今までに設計監理しました作品をご覧いただき、依頼者にご判断いただくかたちをとっております。
ただし、「どうしても簡単なプランニングをしてもらってそれで判断させてほしい。」とか「土地探しからアドバイスをお願いしたい。」という方もいらっしゃいます。
その場合には、まず10万円をお支払いいただいて上記の業務をおこない、その後正式に設計監理契約を結んだ場合には、お支払いいただいたその金額は、設計監理料に含めるかたちをとっております。
どれくらいの期間で契約になりましたか?
だいたい最初にお会いしてから1ヶ月~1.5ヶ月程度
当サイトでは5社からコメントがあったのですが、その中から貴社が選ばれた決め手は何だったと思いますか?
依頼者との年齢が近かったこと、弊社が今までに設計監理した住宅作品の中で依頼者が希望されている建材(素材)や空間イメージが多くあったからだと思います。
また、こちらで予め用意した説明資料などが参考になったからかも知れません。
投稿の段階では下記のような要望でしたが、実際に下記のようなご要望でしたか?
- 風通し、採光を良くしたい。
- 断熱がしっかりとした家にしたい。
- 予算が限られている。
- お風呂を広めに撮りたい。2.5畳以上
- 必須ではないが、太陽光発電とエネファームのような発電&蓄電のシステムが欲しい。
実際に依頼者とお会いして伺ったご要望もほぼ同じ内容でした。
ただし、他には
- 洗面脱衣室を広く、収納も多く、水栓が2個ほしい。
- 洗濯機と物干し場までの動線を短くしてほしい。
- 収納スペースを充実してほしい。
- 子供のために、ダイニングからリビングに置くテレビが見えないようなプランニングにしてほしい。(※しかし、キッチンで作業をしている奥様もリビングのテレビを一緒に観たい。)
といったご要望がございました。
完成した建物はどのようなものですか?
風通しと採光を良くするために、東南に中庭を設けてそれを囲むようなL字型プランのコートハウスにし、洗濯機がある洗面脱衣室と物干し場であるデッキテラスとの動線を短くしました。
断熱は、通常よりも若干グレードが良いものを採用し、サッシはすべてペアガラスの断熱サッシにしました。
幸い、建設地が22条地域でしたので、サッシのコストが抑えられました。
浴室は当初2.5畳以上とおっしゃっていましたが、ショールームで2畳(1坪)の大きさを体験して最終的に2畳の大きさになり、その代わりに洗面脱衣室を広くしました。
太陽光パネルは見積りの段階までは予定しており、屋根の形状もそれを想定して切妻屋根にしましたが、予算を考慮して結果的には採用しませんでした。
しかし、将来設置が出来るようになっています。
旗竿地のコートハウス
建築家依頼サービスを実際に利用してみてどんなメリットを感じましたか?
今回、弊社のある地元以外での設計監理業務でしたが、そのような依頼者と出会う機会が得られて設計監理が出来たことはとてもメリットがあったと感じています。