旗竿地でも採光・通風・プライバシーを確保・舞田恵子建築設計事務所 舞田恵子さん


 
旗竿地は一般的に価格が安く、大幅な価格交渉が可能です。
デメリットは、四方が囲まれているため採光・通風・プライバシーの確保が難しいです。しかし、設計の工夫により解消できます。
 
旗竿地について舞田恵子建築設計事務所 舞田恵子さんに伺いました

お話を伺った建築家

 

ユーザー 舞田恵子建築設計事務所 舞田恵子 の写真
豊島区西巣鴨1-32-4-401
03-5944-5871

貴社が旗竿地を手がけたきっかけがありましたら教えて下さい

 
最初は、クライアントからの相談からです。
しかし、私が高校生卒業まで暮らしていた実家は、典型的な旗竿地に建つ2階建の木造住宅でした。
よって、旗竿地の特徴を実体験より理解しています。
そういった経験もあり、具体的にクライアントへの提案をさせていただくこととなりました。
 

旗竿地のメリット・デメリットを教えて下さい。

 
メリットは、土地が安いことです。購入時大幅な価格交渉が可能です。
 
デメリットは、四方が囲まれているため採光・通風・プライバシーの確保が難しいです。しかし、設計の工夫により解消できます。
そして、駐車が難しい場合が多いです。ただ、駐車は慣れてきます。
 

 
しかし、工事費が多少余分にかかります。大きなトラック等が敷地に入れないため、資材搬出入において、材料の小運搬が工事費に追加されることになります。
クレーン車が入れない場合や隣地が借りられない場合、建方は人力のみで行うことになります。
重機がない分、手間・時間がかかり、建方費用が余計にかかります。
(費用に関しては、建築家や工務店に事前に確認ください)。
 

旗竿地の間取りで気をつけている点を教えて下さい。

 
旗竿地のデメリットである、採光・通風・プライバシー等の問題をデザインに活かすことです。
クライアントにより求めることが様々なため、間取りはヒアリングにより決めていきますが、特に気をつけている点は、開口部の位置です。隣地との関係性に注意し、開口部の位置や大きさを決めます。
 

House Jの設計で苦労したこと・工夫したことなどを教えていただければ幸いです。

 
法規的に、厳しい敷地でした。
敷地は旗竿地の38坪、また、第一種低層住居専用地域であり、建ぺい率50%、容積率80%、その上、北側斜線がありました。
クライアントの大きな要求は、「閉鎖的で明るく広々とした家」でした。また、車2台が駐車できること、ガーデニングスペースが欲しい、収納がたくさん欲しいということでした。
 
旗竿地に車を2台駐車できるとなると、建物の建つ場所は限られてきますが、駐車場の上部を住居として利用できればと思い、建物を浮かして敷地利用しています。
 
リビングに面して中庭を計画しています。
中庭には柔らかい光が差し込み、リビングと同時利用することもできます。
開口が大きいため、視線は通り、空間の広がりを感じることができます。
中庭のまわりにぐるりと居住空間を配置しました。居住空間は、屋根の上にも続いています。
 

 
屋根の上に屋根上テラスを計画し、延床面積30坪程度の小さな住宅でも、床面積に換算されない自由な空間を獲得しました。
屋根の上のため、隣人からの視線を気にすることもありません。
ガーデニングにも利用でき、周辺の景色を楽しむことができます。
屋根上テラスは、中庭の樹木の葉っぱが覗き、公園のような空間です。
 

 
広くない旗竿地において、クライアントからの要求キーワードから、どのような提案ができるかを模索しました。
「隣地と居住空間の関係」「居住空間と中庭との関係」「屋根への連続性」を考えた住宅です。
 

 

旗竿地の場合、道路斜線はどうなるのでしょうか?

 
適用距離内は、道路から発生します。
43条1項ただし書きの私道から道路斜線が発生する否かは、行政の判断によります。
 

旗竿地の場合、接道条件が厳しくなるということもあるそうですがもしよろしければ詳しく教えて下さい。

  
建物を建てる際、敷地は道路に2m以上接している必要があります。
2m接道していても、敷地延長部の幅員が狭くかつ長い場合には、ワンランク上の耐火性能が要求されることがあります。
旗竿地はその接道条件により、各行政の条例による規制がある場合が多いです。
行政により様々な見解があります。
旗竿地の土地が安いと思い、すぐに土地を購入せず、建築家と相談し土地の購入を検討することで、様々な問題を解決することができます。
 
また、道路ではなく私道に接している場合でも、建物を建てることが可能です。
 

旗竿地に家を建てたいと思っている方になにかアドバイスがありましたら教えて下さい。

 
旗竿地でのプランを何案か提示してもらい、そのプランやデザインに本当に住みたいと思われたら、具体的に進めていってください。
急ぐ必要はありません。旗竿敷地の土地が安いと思い、すぐに土地を購入せず、建築家等と相談した上で、土地購入を検討してください。
 
また、既にお持ちの土地の場合においても、建物が新築できるか否かの問題もあります。
要求事項をこと細かく建築家に伝えてください。できることできないことのヒエラルキーをつけることも建築家の仕事です。
旗竿地では様々な問題が関わる場合が多いので、できる限りクライアントの気持ちをくみ取り、整理し、プランを提示してもらえる建築家をお勧めします。
 

舞田恵子建築設計事務所 舞田恵子さんの旗竿地設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
House J

住宅街に建つ、家族4人で暮らすための住宅です。「閉鎖的で明るく広々とした家」というのが大きな要望でした。
敷地は、隣地に囲まれた38坪の旗竿敷地です。

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