瀬戸八王子の家
瀬戸市に作った小さな四角い家です。
南側の壁を二重にしてそこに大きな縁側を作りました。ここは部屋内と外部の中間地点であり、同時に吹抜にもなっているので1階と2階をつなぐ場所にもなっています。家族間や来られるお客さんと楽しく交流のできる家になればと考えながら設計しました。その一方で形状は温熱環境を重視しており、内外の窓の開け締めによって空気や熱のコントロールが可能です。冬場は南面した窓から陽光を取り入れて建物全体を暖め、夏場は庇と縁側の深さによって光を制御するようにしています。お住まいになってから、気持ちの良い家だとお施主さんからお話を伺いました。ただ、来客者がなかなか帰ってくれなくて何とも言えないとも。。。
施工費2000万円で親子四人で住むための家。ほんとうは正方形の真四角な家がご要望でした。ただ、土地の形状からちょっとそれは難しいかな、ということがわかり、長四角の家になりました。
たぶんHPなどご覧になって決められたのだと思います。直接メールでご依頼いただきました。
「あまり予算がないのですができますか?」と聞かれました。できるだけ形をシンプルにして、素材も近くで得られてかつ耐久性のあるものを選びました。夏涼しく冬暖かく、できるだけ電気代などかからない様にしたいとのことでした。窓を南面させて庇をのばすことで夏の日射をさえぎりつつ冬の光を部屋に行き渡らせるようにしています。子どもたちが遊び回れるように広く縁側を作ってLDKと一体化するようにしています。
「床の杉板はとても気持ちいい。素足で生活することが好きになった。」「お客さんが来ると居心地が良いからなのかなかなか帰ってくれない。困る。」
縁側部分。LDKの延長であって、一階と二階をつなぐところであって、お客さんと立ち話をするところであって、部屋の温度や空気をコントロールするところであって、時に洗濯物を干すところであって、ハンモックをつるすところであって、いろいろな役割を果たすところです。
LDK。床は国産の杉板の厚みのある材料を使いました。内装はほとんどシナベニヤで作っています。窓の外はお施主さんが庭木を植える予定で更地のままとなっています。
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