南青山の東洋医学クリニック+鍼灸院

●設計事例の所在地: 
東京都港区
●面積(坪): 
15.57坪
●建物の種類(大分類): 
医療・福祉施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

待ち合いスペースと受付カウンター

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

南青山にある、ビルに中の小さなスペースを活用して、東洋医学と鍼灸院のクリニックを開設したいという依頼でした。部屋の中に大きな段差が有り、場所を上手く使え無い。どうしたら良いのか?困っているとの事でご相談に来られました。

如何にも東洋医学をイメージさせるデザインには、したく無い。陰陽で考えると、クリニックの診察室を明るい陽に、リラックスして施術を受ける鍼灸室は、落ち着いた陰にしたいというご要望でした。会話をしに来たがる方も多いです、とのお話しでした。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

「R壁」と「スキップフロア」で、可愛らしい空間の「質感」が変わるクリニックを設計しました。

小さなスペースで、天井高さも低い状況で、どうすれば、居心地の良い空間がつくれるか考えました。元々室内には、構造上の関係で、50センチほどの段差が有り、南側半分の明るいエリアが高い範囲、北側半分が低い範囲になっていました。段差をネガティブなモノとして考えるのでは無く、逆に段差を上手く使う事で、より良い空間をつくる事を目指しました。

段差をスキップフロアにする事で空間全体に変化をつけて、開放感を持ちながら段差を解消しました。待ち合いスペースを、小さいながらも溜まれるスペースとして、スキップフロアで受付とクリニック診察室にいく目線の変わる動線が、天井が低い事での圧迫感を感じさせない空間構成となっています。

クリニック診察室を、明るい南側のスペースに配置。天井が低いが、入室の為にスキップフロアで上がる経験をする過程で、天井高さは気にならなくなります。鍼灸院のエリアは北側の落ち着いたエリアに配置しました。診察室で診断を受けた患者がリラックスして治療を受ける。他の場所から独立し影響を受けない場所としています。

アール壁(曲線の壁)とスキップフロアが、待ち合いスペースと、診察室、治療室(鍼灸院)の間にあり、空気感が変わる切っ掛けになっています。「落ち着いた気持ち」や診療を受ける「動的な気持ち」に変わり、それぞれの場所に入っていく事になります。

東洋医学らしくないクリニックにしたいという要望と、不老長寿の仙桃(三千歳)を理念としたクリニックであったので、桃色をキーカラーとした内装デザインをし、桃をモチーフにしたロゴの提案もさせて貰いました。

依頼者の声: 

とても綺麗な面白い空間ができたんだなと感じます。満足しております。

コンパクトなのに変化に富んだ、15坪とは思えない奥行き感が、随所にあって不思議です。

今後、きれいに大切に維持したいと願っています。

その他の画像: 

治療室(鍼灸院)

調剤室

廊下、待合

診察室

ロゴ、サイン

診察室

治療室(鍼灸院)

待ち合いスペース

受付カウンター

診察室、受付カウンター

設計者

ユーザー 小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 小木野貴光 + 小木野仁美 の写真
オフライン
Last seen: 4ヶ月 3週 前
登録日: 2012-07-24 10:28

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