『』の家
『』型の床を組合わせたスキップフロアの狭小住宅です。
下町の狭い間口の土地に建つ住宅です。限られた敷地の中で、上下階の移動を単なる制約としてではなく様々な性格を持つ空間のつながりとして楽しめるよう、1つのハコの中に6つの「」型の床面をつくり、半階ずらしながら積み重ねることで止まり木を移るような生活が送れる住まいを計画しました。敷地を最大限有効活用するために内・外装を兼ねた断熱材入りサンドイッチパネルを隣地境界際に立てて鉄骨の柱梁をそのまま露出、倉庫の中に暮らすような住まいになりました。南面の大きな開口とルーフテラスから太陽光を家全体に取り入れつつ、透過性の異なる3種類のカーテンによって時間や用途に応じてプライバシーを調整できます。
外観。内部・外部がほぼ表しのスケルトン状態。内側施工可能なサンドイッチパネルを利用して隣地際まで建築。境界線から外壁面までは最小17cm。
エントランス。シャッターを下ろして半外部的に使うこともできる。
子供部屋からLDKとキッチンを見る。階段を中心に床スラブが「」型に組み合わさっている。
キッチンはごくシンプルに家具製作。ラワン面材のややラフなテイスト。
LDKは2層分の天井高を確保して間口の割に狭さを感じない。
LDK全景。壁面は鉄骨や外壁サンドイッチパネルをそのまま表し。簡潔な建物だが断熱性・気密性・耐久性に配慮した設計を行いフラット35S認定を得ている。
床は厚み35mmの吉野杉足場板。仕上げはお施主様塗装。
家事コーナーからリビング見返し。
都会の中でもプライバシーを確保しつつ開放的に利用できる浴室。南面の開口から光が良く入る。
中庭型のルーフテラス。家中に明かりをもたらす光庭。
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