鯖江市中河小学校
雁木と呼ぶ日よけを兼ねた庇です。玄関では無いので雨除け機能はありませんが、落雪させない工夫と同時に和的な印象もつくりました。
撮影:北嶋俊治
旧校舎を使いながらの小学校の現地改築を進めることが施工上の大きな問題でしたまた、これまでの片廊下型校舎から、授業の多様化に対応したオープンスクール型の提案が求められました。
また、この地方の地域性に配慮したデザインと、木のぬくもりを生かした設計が求められました。
プロポーザルコンペによって審査委員によって選定していただきました。とくに校舎の中二階レベルが隣接する河川の堤防高さと同じであることに注目し、2階にアクセスする階段踊り場を大きく広げて、ここに特別教室を配置して全体を大きな木造屋根で覆うことで、雪に閉ざされる冬季の活発な児童の活動に配慮し、上下階の視線や気配が伝わる空間にした点や、教室を低中高学年別にクラスター状に配置して、採光と空調に配慮した点などが評価されました。
旧校舎を使いながらの小学校の現地改築です。浅水川沿いの敷地条件を巧みに利用し、中二階レベルを堤防の 高さとして校舎と川との関係を一体化した計画としました。 低学年・中学年・高学年のクラスターがそれぞれ中二階の立体広場と結び付き有機的な繋がりをもたせつつ、川沿いに流れる恒風による自然換気を提案しました。教室に太陽光を導くライトシェルフと散光障子による自然光制御、太陽光発電や地熱利用など自然エネルギーの活用を行うとともに、地場産杉材を床材に使い、地域環 境に配慮した開放的でモダンなオープンスクール建築を提案いたしました。また、堤防上の通路と校舎の間の学校敷地を地域に開放した公園とし、地域で見守る学校を実現しています。
第2回キッズデザイン賞受賞
2008年度北陸建築文化賞受賞
毎年、進学前の子供達がまるで公園のような中河小学校への入学を楽しみにしています。堤防によって遮断された浅水川と学校が有機的に無理なく繋がる素晴らしい設計だと思います。広い室内や体育館は学校活動だけでなく、地域の活動拠点として活用できることを大変期待しています。また、建築賞などの受賞を市長から感謝されています。
金属足場貼りの片流れ屋根です。平面を少しジグザグにすることで内部では思いもかけない奥行き感が生まれます。和風でありながらモダンな印象もつくりました。 前面の敷地は工事に際して隣接する浅水川の堤防高さで埋め戻し、地域に開かれた公園として整備しました。
撮影:北嶋俊治
図書コーナー 中二階につながる大階段がある図書スペースです。階段の上はコンピュータ教室になっています。立体的な吹き抜け空間と木の仕上げ材、ジグザクな空間に舞う和紙による特注照明が魅力です。
撮影:北嶋俊治
多目的室(教室) 木のルーバーは壁の日除けから天井材にそのまま連続してつながります。壁と天井の隙間から日光が差し込みます。住宅でも実現したいインテリアです。
撮影:北嶋俊治
川側外観 モダンでありながら田舎の風景と調和しています。雪国における小学校校舎デザインに対する私たちの回答です。
撮影:北嶋俊治
普通教室
窓の上に斜めになった部分は和紙による遮光シェードです。直遮光を防ぎ、日中は解放すると反射光が天井を明るくします。電気代の節減を目的に開発した「ライトシェルフ」という機能です。
撮影:北嶋俊治
体育館です。
斜めの柱は単にデザインとしてだけではなく、耐震壁として機能します。耐力壁も工夫次第では大開口が可能です。
撮影:北嶋俊治
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