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空間に広がりを、

暮らしにゆとりを・・・・・。

奈良県の中南和郊外で

住まいの新築計画中の和風住宅。

 空間に流れる“暮らしのリズム”を可視化する

 大切な時間です。

〇関連blog
子育て世代のための住宅設計、奈良県の郊外で考える暮らしの間取りと生活環境の提案

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail502.html

リビングアクセス階段と

回遊動線が導く

暮らしの質を高める住まいの設計。

間取り構成から

住まい手さんの暮らしに関する

周辺状況を整理整頓して

設計内容が本格的に進みはじめた

今回の住まいづくり。

住まい手さんとの

打ち合わせは回を重ねるごとに、

単なる図面の確認ではなく

その家で

どんな日々を紡いでいくのかという、

より具体的で

生活感のある話へと深まってきました。

前回の打ち合わせでは、

家全体の構成に関わる

大きな要素である「リビングアクセス階段」と、

生活動線にゆとりをもたらす

「回遊型のプラン」について、

間取り図と共に

内観CGパースを交えて丁寧に検討しました。

今回のblogでも、

その内容をふまえながら、

空間構成が暮らしの質に

どのような影響を与えるのか、

また家族にとって

本当に心地よい家とは何かを

あらためて考えるきっかけになるよう、

設計の意図と

打ち合わせの内容を

掘り下げて書いてみたいと思います。

「一筆書き」のように動ける家の心地よさ。

まずお話ししたいのが、

住まい手さんご家族が

強くご希望された“行き止まりのない家”。

やまぐ地建築設計室が提案したのは、

住まいの中をまるで一筆書きのように

巡ることができる

「回遊動線」を持った間取り。

勿論一言で回遊動線と言っても

様々な回遊性が存在しています。

家事動線や生活動線が

一方向に限定されていると、

例えば朝の忙しい時間帯や

子どもたちの支度が重なるタイミングなどに、

動きがぶつかり合い、

ストレスの原因になります。

一方、

回遊型のプランでは

動きの選択肢が増え、

スムーズな移動が可能に。

誰かがいてもすっと別のルートを選べる、

そうした“柔軟さ”が

忙しい時間帯のある暮らしに

余白を与えてくれます。

具体的には、

玄関から洗面脱衣室を経て、

ウーオークスルークローゼットを介して

寝室~LDK等へ抜けられる構成。

さらに、

ファミリークローゼットや

階段との接続も、

すべて“回れる”ことを

意識して設計しています。

この一筆書きの動線には、

家事効率の向上だけでなく、

「移動がストレスにならない」

という心理的効果があります。

家中どこにいても流れがあり、

遮られない構成は、

価値観や暮らし方にもよりますが

ストレスを軽減し、

住まう人の心に“ゆとり”を

もたらすのです。

階段は“移動の装置”ではなく、

“空間の核”であるという考え方。

今回の住まいの中心には、

リビング階段を設けました。

一般的には、

階段は廊下に隠されがちですが、

今回はあえて生活空間の中央に

階段を据える設計を。

その理由は、

階段を空間構成の一部として

積極的に取り込むことで、

上下階を視覚的にも

感覚的にも“つなぐ”ことが

できるからです。

階段を通して

立体的な生活空間を生み出し

良いいでの家族の距離感や

気配が届く。

あるいは、

1階にいる存在が自然と伝わる。

物理的な“距離”を取りながらも、

心理的な“つながり”を絶やさない。

一人担いたい時は「籠る場所」も

用意しながら程よいつながりを

デザインした空間。

そんな仕掛けとして、

リビング階段は

今回大きな役割を果たしてくれます。

また、

階段の存在は空間に

“抜け”を与える効果も・・・・・。

視線が階段上部に誘導され、

天井高が高くなることで、

空間全体に

垂直方向の広がりが生まれます。

吹き抜けと組み合わせれば、

自然光も取り込みやすくなり、

時間帯によって変わる

光の表情も楽しめます。

“ただの階段”では終わらせない。

暮らしに寄り添いながら

“生活の実態”を設計に取り込む。

設計の中で大切にしているのは、

「かたち」にする前に、

「くらし」を設計すること。

この打ち合わせでは、

住まい手さんの日々の動き、

家族の過ごし方、

休日の過ごし方、

朝の準備や

夜のくつろぎ時間などを

細かくカタチにしている時間。

夫婦それぞれが求めている

「居場所」の違いも大切に。

テレビのあるリビングで過ごす時間、

一方で、

キッチンからの視界の開け方や、

パントリーの動線と

それぞれの趣味の時間・・・・・。

そうした異なる

過ごす時間と要望を

うまくつなぎ合わせ、

どちらの想いも

“見えるかたち”にしていくこと。

階段の位置やデザインひとつをとっても、

空間の“顔”になり得る重要な要素。

たとえば、

TV背面のアクセントウォールと

階段手すりの素材感を揃えることで、

視覚的な統一感をつくりながら、

空間全体の印象を

落ち着かせることができます。

細部の仕上げに至るまで、

暮らしの輪郭をなぞるように

設計が進んでいくこと。

そのプロセスこそが、

注文住宅で行う

住まいづくりの大切な時間の使い方です。

「間取りの良し悪し」は、

暮らしの質に直結する

今回の打ち合わせを通じて

住まいの快適さは、

面積やグレードではなく、

“間取りの質”にこそ宿るということ。

どれだけ広い家でも、

暮らしに合っていなければ、

そこにストレスや

使いづらさが生まれます。

一方で、

限られた空間でも、

動線や視線、光の入り方、

気配のつながり方が

家族の暮らしに寄り添うように

そして一歩先を見据えるように

しっかりと設計されていれば、

そこには“暮らしやすさ”が自然と宿ります。

リビングアクセス階段や吹き抜けは、

今回の間取り設計では

その象徴的な存在です。

動線と視線、

感覚のすべてを

柔らかくつないでくれる

設計要素が、

日々の生活の質を

そっと底上げしてくれるのです。

暮らしに、空間に、ゆとりと気配を。

やまぐち建築設計室では、

「建物」ではなく、

「暮らしの器」をつくるという意識で

日々の設計に取り組んでいます。

どの家庭にも

唯一無二の“生活のかたち”があり、

それら対して程よく寄り添える家こそが、

本当に“帰りたくなる家”だと思うのです。

回遊動線、

リビングアクセス階段、

吹き抜け、視線の広がり。

これらはすべて、

どんなふうに家族が過ごし、

どんな空間が心を整えてくれるかを

考え抜いた結果にすぎません。

次回は、

いよいよ外観デザインの昇華や

素材の具体化へと進んでいきます。

勿論「間取りと暮らしの昇華」も。

この住まいが、

どのように“暮らしの器”として

カタチになっていくのかは

またの機会に。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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土地探しから考える、

過ごしやすくて心地よい

平屋の住まい造り。

夫婦が叶える、

ホテルライクな暮らしの設計プロセス。

土地探しから家づくりをご一緒しているご夫婦と、

開放感ある平屋住宅の暮らし方や

インテリアについて丁寧に語り合う時間。

カタログを囲み、素材や色味、

動線にいたるまで、

暮らしの理想像を共有していく

大切なステップです。

奈良県の中南和エリアにて、

土地探しから

一緒に家づくりを検討中のご相談者さんから、

正式に設計のご依頼をいただきました。

本格的な家造りの為の土地探しと

設計プロセスの始まりにあたり、

まずはおふたりの

暮らしのイメージを

じっくり共有することから。

やまぐち建築設計室のアトリエでは

住まい手さんご夫婦の

ライフスタイル、生活観、

少し先の未来のことなど

暮らしそのものについての話や

空間の好きなイメージ等

ホテルライクなインテリアについて

住宅建材カタログを

一緒に見ながら語り合いました。

これからの家づくりの過程を通じて、

やまぐち建築設計室が

大切にしている

「丁寧な暮らしの設計」を、

皆様にもご紹介していきたいと思います。

土地探しは暮らしの可能性を広げる第一歩

今回は平屋建て住宅での計画、

平屋住宅の魅力は、

ワンフロアで完結する暮らしやすさ、

開放的な構成、

そして将来的な

メンテナンスのしやすさもあります。

しかしそのメリットを

最大限に活かすには、

「土地選び」も極めて重要です。

今回ご夫婦が希望されたのは、

様々な要件もありますが

日当たりも気にしながら、

周囲からの視線を気にせず

暮らすことが出来るように・・・・・・。

そして土地の広さと環境、

インフラの整備状態と生活圏。

そこで、

奈良県中南和地域の中から

候補地を選定し、

道路との関係性や敷地形状、

周辺環境や時間帯による

注意点まで多角的に調査。

生活者の視点も大切にしながら

設計者の視点から見た

土地の可能性を丁寧に読み解き、

建物の向きや配置に影響する要素を

整理することで、

暮らしに適した環境を整え中です。

敷地と建物は、

互いに影響を及ぼし合います。

ですが、

建築で可能にある

「デメリット」の解消もあります。

だからこそ、

事前に土地探しから

設計者が関与する意義は大きいのです。

設計ヒアリングで描く「暮らしの輪郭」

今回の打ち合わせでは、

建材カタログを広げながら、

理想の暮らし方

インテリアのテイスト

素材感や光の取り入れ方など、

丁寧にお話を伺いました。

日常の中に非日常の心地よさを――。

そんな事も視野に持ちながら

ホテルライクな空間構成、

落ち着いた色合いの素材選び、

直線的でシンプルな

家具配置なども

設計テーマとして考えています。

また、生活環境を意識した

空間構成も存在します。

・天井高を活かした空間の広がりと抜け感

・脱衣所・ランドリー・WICまでが一筆書きで繋がる動線計画

・リビングに仕込むべきリラックス空間

・冷蔵庫やルンバなどの家電が自然に隠れる余白

このように、

暮らしにまつわる細かなイメージを

カタチにすることも、

建築家の仕事です。

次回はまず家具・家電のショールーム視察へ

間取りや空間構成を具体的に考える前に

YAMADA×IDC大塚家具ショールームへ

ご夫婦をご案内予定です。

やまぐち建築設計室の

オフィシャルblogでもよく書いていますが

先ずは「間取り」ではなくて

先ずは与条件の整理整頓が

住まいづくりでは特に大切です。

イメージの家具がどのようなものなのか?

サイズ感やレイアウトの可能性、

色や質感などの好みに

サイズ感・・・etc。

このあたりを事前に「体感」と「対策」を

行う事で「部屋の在り方」も変わります。

自分たちに程よいサイズ感を

事前に整理整頓すると

見えてくる「間取りの構成」があります。

先に間取りではなくて

ソファやテーブル、ダイニングセットや

キッチンの方向性、

家電との相性やラグや収納角の有無、

それらのサイズやボリュームによって

建築的な空間の構成も変わります。

実際の家具や家電を前にして

空間のスケール感や

素材の質感を確認しながら、

暮らしの中での

具体的な使い方を想像し、

設計へと反映していきます。

・ソファの奥行と背もたれの高さと天井の関係

・ダイニングチェアの座面と床材の質感の相性

・壁面テレビボードとオーディオ機器の収まり

・空間の中で映える家電と、存在感を消す家電の扱い

設計とは「図面を描くこと」だけではなく、

「五感で感じた情報」を咀嚼し、

間取りや納まりに

落とし込んでいく作業でもあります。

平屋だからこそ叶う、暮らしの質の向上

平屋住宅の持つ価値は、

単なるワンフロアの

バリアフリー性だけにとどまりません。

・天井を高くして空間を縦に広げる設計

・家中どこにいても自然光と風を感じられるプランニング

・室内と外構を一体で計画し、外との距離を近づける工夫

おふたりの距離感を

大切にしながらも、

それぞれの時間も尊重できる

空間づくりを目指しています。

また、

長期的なライフステージの変化にも

対応できる柔軟性を持たせることで、

住み継ぐ住まいへと

発展していくことが期待されます。

設計における「余白」の哲学

やまぐち建築設計室では

「余白のある暮らし」の在り方を

大切にしています。

たとえば:

・廊下にアートを飾る壁を設ける

・トイレ前後左右に小さな飾り棚を仕込む

・間接照明で照らすだけの、何も置かないコーナーをつくる

暮らしの中に

意識的な「間」や「静けさ」を持たせることで、

日々の動作や時間の質が変わっていきます。

「完成された家」ではなく、

「育てていける家」をご提案したい。

それが設計の核です。

家づくりは人生設計そのもの。

今回の住まいづくり

だけではありませんが、

家をつくることは、

これからの人生を

どう暮らしたいかを見つめ直すこと。

家づくりとは、

未来の自分たちの時間の

使い方を設計すること。

土地選びから設計、

素材、家具、家電、光と風の通り方まで。

そのすべてが

「自分たちらしい暮らし」への

投資になります。

やまぐち建築設計室では、

土地の選定から完成まで

一貫して関わることで、

その想いをかたちにする

お手伝いをしています。

まずは暮しの中身の充実化を整える

価値観のデザインから

スタートです。

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光と素材が交差する現場から。

奈良県北葛城郡で新築工事中の

和モダン住宅に息づく設計・・・・・。

現場から立ち上がる佇まいの美しさ

(仮称)土間回廊と豊かな陰影と中間領域のある和モダンの家。

今、家づくりは

どこまで進んでいますか?。

という問いに答えるために

家づくりを検討中の方にとって、

いちばんリアルな情報は

「現場の今」の姿・・・・・。

 

やまぐち建築設計室が現在手がけている、

奈良県北葛城郡の

木造二階建て和モダン住宅では、

現在造作工事と

仕上げ材の最終確認が

同時並行で進んでいます。

構造が組み上がり、

軒ができ、

光が空間に入り始めるこの段階は、

「空気の質」が

かたちになるタイミング。

今回のblogでは、

実際の現場写真とともに、

住まい手さんの立場に

思考を置きながら

建築家の視点から

この和モダン住宅のことを、

住まい手や設計者がどんなことを考え、

何を決めているのか──、

その「思考と選択のプロセス」も

含めて書いてみたいと思います。

木の軸組が

空間の骨格を語り始める・・・・・。

構造が組み上がり、

天井下地が組まれるこの段階は、

空間の輪郭が

明瞭に感じられるフェーズ。

木の梁や柱が並ぶ様子は

まるで建築の骨格が露出したようで、

これから内装が施されていく

「基盤の正確さ」が

空間の美しさを決めていきます。

電気配線も同時に行われ、

照明計画・スイッチ位置の整合性も

ここで微調整。

前回、前々回の現場打合せでは

そういった部分も・・・・・。

〇関連blog
新築工事中の注文住宅・現場打合せ、図面では見えない“暮らしの実感”を体感する時間

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail576.html

僕自身は建築家として

単に機能を満たすのではなく

使いやすく、美しく、

意図のある配置のリアルを

設計と紐づけて

再度現場での確認を行います。

素材の選定は

「視覚」も大事にして

その周辺に生まれる「質感」から始める。

現場打ち合わせでは、

仕上材のサンプルを用いた

検討打ち合わせを、

実際の自然光の中で進めています。

クロスの凹凸
フローリングの艶と色味
タイルの照り返し
天井材の木目の流れ

紙上のパースやCGでは

決して伝わらない「実物の説得力」。

だからこそ、

現場での体感と検討が

家づくりには不可欠です。

家づくりを進めている方は、

「素材選び=ショールーム」だけと

思われがちですが、

実際に施工される

空間の周辺で光や影、

視線の流れを見ながら決めることが、

空間の完成度を何倍にも高めます。

和モダンを象徴する小上がりの設え。

軒天(軒の裏側の天井部分)は、

外から建物を見た時の

「表情」をつくる重要な意匠面です。

内部では和室の小上がり床が

組まれています。

床下は収納を確保しつつ、

段差を活かした

座の文化に一工夫ををカタチに。

段差を活用した

引き出し収納を備え

和モダンにおける「現代の畳スペース」は、

単なる懐古ではなく、

暮らしの動線や家族の関係性を

立体的に描く装置として

今回の住まいの間取りには

機能しています。

軒天(軒の裏側の天井部分)は、

外から建物を見た時の

「表情」をつくる重要な意匠面です。

こちらの住宅では、

軒天に縦木目の板材を採用。

空間が垂直に伸び、

屋根の厚みを感じさせない

納まりで

「軽やかさと端正さ」を

両立しています。

建物の重心が下がり、

“日本らしい佇まい”を支える

大切なディテールです。

素材の効能、

質感と色で空間の温度が変わる。

現在様々な構成要素の

色味と質感の最終確認が進行中。

検討中なのはリビング(LDK)と

外部の中間に位置する

テラスの目隠しと

陰翳のグラデーションにもなる

格子の仕上げ。

候補に上がっているのは:

・キャラメルチーク(柔らかく落ち着いた中間色)

・ハニーチェリー(明るく軽やか)

・ショコラウォールナット(重厚で陰影のある印象)

軒裏・屋外天井の面積が

広いので、

空間全体の雰囲気が

その表情でも

決定づけられます。

そういった範疇とテラスの仕上げも加味して

建築家としては、

「空間の広がり」

「家具との調和」

「明るさと日照のトーン」

までを見据えて、

単なる好みではなく、

暮らしの空気感を支える選択を

導いていきます。

内装材は「色の相関」ではなく、

「空気の関係性」で選ぶ・・・・・。

住宅の内部仕上げにおいて、

クロスやタイル、

アクセント材を選ぶとき

に重要なのは、

単なる色合わせではなく

「素材感・陰影・触感」の

連続性をどうつくるかです。

たとえば、

同じ「白」でも

以下のような違いがあります。

・マットで織物調の白 → 柔らかく温かい

・ツヤのある白タイル → 冷ややかでシャープ

・粗い表情のある白 → 奥行きと陰影を生む

つまり、白=調和ではない。

どんな光が、

どんな角度で入るのか・・・・・。

そしてそれを受け止める

壁の素材感が、

空間に静けさを生むのか、

緊張感を生むのかが

変わってくる。

今回の住まい造り現場でも、

その「空気の設計」を

微調整している真っ最中です。

現場は「正確な情報の集積」で進化する。

建築現場では、

日々さまざまな職種が入り、

施工が進みます。

その中で設計者の役割は、

プランや図面に描ききれない

判断の意図を現場に伝えること。

どこまで見せるのか、

どこを納めとして隠すのか。

下地の組み方や、

見切り材の微調整・・・・・。

これらの小さな積み重ねが、

最終的に「丁寧な建築」を

つくり出す核心となります。

「家づくりの途中経過」にこそ、

空間の本質が宿る。

今まさに工事中の

この和モダン住宅は、

外観のボリューム感、

軒のバランス、

外壁材の風合い、

そして内部の空間構成が

すこしずつ

つながりはじめています。

完成した住宅の状態だけでは

決して伝わらない、
建築が形になる過程こそが、

住まいの質を決めていく。

家づくりを検討中の方へ・・・・・。

住まい手さんにとって

現場で得られる気づきと学び。

家づくりは、

机上の計画と設計とだけでは

完結しません。

完成見学会よりも、

むしろ建築途中の現場にこそ、

「空間の骨格」や

「考え方の哲学」が現れます。

・なぜこの高さなのか

・なぜこの幅なのか

・なぜこの素材なのか

その一つひとつに理由があり、

それを知り、体感することで、

家づくりに対する「目」と「感度」が

育っていきます。

机上での

プラン打ち合わせと同じように。

暮らしを導く設計とは?。

工事進行中の

この和モダン住宅は、

住まい手さんの価値観を

丁寧にひも解きながら、

設計・施工が連動して進む

真っ只中にあります。

もし今、

あなたが「家を建てよう」と

考えているなら、
完成写真や住宅展示場では見えない、

「現場の途中」にこそ

目を向けてみてください。

あなたの暮らしに、

本当に寄り添う住まいとは何か。

丁寧に暮らしの事から見直しつつ

ゼロから考えてみませんか。

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【メディア掲載のお知らせ】

『古民家 空き家活用 再生プロジェクトデザイン』に、

やまぐち建築設計室の設計事例が

掲載されました。

古民家の趣と現代の暮らしを両立させた

再生設計の工夫が紹介されています。

古きものを守りながら、

今を生きる暮らしへとつなぐ。

古民家再生設計に込めた想い

やまぐち建築設計室が

奈良県地内で手がけた

古民家再生・リノベーションの事例が、
alpha booksより発刊された

建築専門書籍

『古民家 空き家活用 再生プロジェクトデザイン』に

掲載されました。

この書籍は、

全国で増加する古民家や空き家を、
単なる「老朽化した建物」としてではなく、
「地域資源」や「暮らしの原風景」として

再発見し、
建築的な知恵と美意識をもって

活かしていくためのアイデア集です。

再生前後の比較写真も掲載。
「住み継ぐ家」としての再編集プロセスが

誌面から伝わります。

そのなかに

やまぐち建築設計室・建築家 山口哲央の

設計事例が取り上げられたことは、
一設計事務所としての

喜びであると同時に、
現在、

日本中で問われている

「住まいの継承」と「建物の寿命」に、
ささやかながら声を届ける

機会をいただけたことに感謝しています。

■「空き家問題」の奥にある、本質的な問い。

全国の住宅地や集落に点在する空き家。

「使われていない家が増えている」

という現象は、

統計にも明確に表れています。

けれど私たちは、

この現象をただの「物件の余剰」として

片づけてはいけないと感じています。

それは、

地域の人口構造の変化や、

都市部への人口流出、
あるいは家族の形や

価値観の変化がもたらした、

暮らし方そのものの変化の

結果でもあるからです。

「この家、どうしようか」

そう語られるとき、

多くはそこに「迷い」が存在します。

単純に壊して更地にすれば

済む話でもなければ、
思い出や情緒を盾にして、

住みにくさを我慢すること

でもありません。

どちらでもない、

程よい中間の選択肢が、

もっと社会に求められている。

そしてその中間の選択肢こそ、

暮らしや生活の場を考える

建築設計者が

提供できるものだと考えています。

■「Iさんの家」に込めた、
 住まいと人の新しい関係性

今回出版社より

掲載のオファーをいただいた
暮らしの環境と味わいの時間を丁寧に感じる古民家リノベーション

築約80年の木造2階建古民家住宅は、

奈良県内に建つ木造の旧家。

長年にわたり家族の記憶が

重ねられてきた住まいでありながら、
現代の生活には適さない部分が多く、

空き家になる可能性がありました。

しかしご家族は

「壊すのではなく、活かしたい」という

想いをもって相談に来られました。

建物の骨格や意匠の美しさ、

周囲との調和を読み取りながら、
ただ古いものを残すだけではなく、

これからの暮らしの質や

快適性を高めるための

再編集の設計に取り組みました。

玄関のしつらえ、

水まわりの刷新、

間取りの再構築、

断熱改修、耐震改修、収納計画・・・。

一つひとつを丁寧に見直し、

設計し直すことで、
家は「懐かしさ」と「新しさ」を

併せ持った、

居心地のよい場へと

生まれ変わりました。

この住まいには「ただ戻ってきた」

のではなく、
「これからを見据えて戻ってきた」

ご家族の想いが重ねられています。

■「記憶を再生する」という設計。

やまぐち建築設計室が

古民家再生において大切にしているのは、
素材やかたち以上に「記憶」です。

建物には、

人の営みが刻まれています。

小さな傷や擦れた柱、

庭先に差し込む朝の光・・・・・。

そうした日常の積み重ねが、

住まいを住まいとして

成立させているのです。

だからこそ、

再生設計とは、

単なるリフォームでも、

レトロなデザインの再現でもなく、
記憶と未来を両立させるデザイン

だと考えています。

■ 空き家を「資源」に変える視点を地域に。

いま奈良県でも、そして全国でも、
数多くの空き家が

問題として放置されています。

けれど、

見方を変えればそれは、

まだ誰も気づいていない

資源とも言えるのです。

たとえば、

都市部からの移住を考えている

家族にとって、
地域の空き家は「希望」となり得ます。

また、

高齢の親世帯と暮らす

選択をしたいご家族にとって、
実家の再生は

「新しい家族のかたち」を描く

手段にもなります。

設計とは、

そうした「次の一歩」を支える知恵であり、

技術であり提案です。

やまぐち建築設計室ではこれからも、

奈良の風土に寄り添い、
それぞれのご家族の物語に

耳を傾けながら、
建物と人を丁寧につなぐ

「再生設計」をご提案してまいります。

『古民家 空き家活用 再生プロジェクトデザイン』。
やまぐち建築設計室の奈良県での

再生事例も収録されています。

書籍情報

書籍名:『古民家 空き家活用 再生プロジェクトデザイン』

出版社:alpha books(アルファブックス)

掲載事例:(奈良県)
暮らしの環境と味わいの時間を丁寧に感じる古民家リノベーション

設計・監理:やまぐち建築設計室

         建築家 山口哲央

施工:株式会社 南工務店

発売:全国書店・Amazonにて販売中

暮らしの周辺には

様々な考え方や悩みが存在していると思ます。

「実家の空き家を、なんとか活かしたい」

「家族で住み継ぐために、設計から考え直したい」

「和の雰囲気を残しながら、今の暮らしに合う家にしたい」

そんな想いをお持ちの方は、

どうぞご相談ください。

ひとつひとつの住まいと暮らしと

その再生に丁寧に向き合い、

共に考え、

ご提案させていただきます。

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
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I-4930、児童福祉施設への用途変更・建物の耐震診断(福岡県)

ユーザー ファ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
福岡県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

2つあります。
一つは、児童福祉施設への用途変更のお願いです。
新宮町で児童発達支援事業をしてます。180m2から250m2に増やすため用途変更が必要となりました。
もう一つ、古賀市で放課後等デイサービスをしてます。市街化調整区域での開発で建物の耐震診断が必要となりました。まずは簡易的で良いとの話でした。
 
建築家の所在地について:
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先日から、土地探しの中で大事なこととして
前面道路についてお話しました。

昨日は、道路を公共施設と思ってる方が多い中、
民間が所有、メンテしてる私道について
いろいろとお話しました。
気になる点が多いので、気になる方は、
ぜひご覧ください。

今日は、道路について、お話してきた以外で
気にした方がよいことについてとなります。

道路を見極める意味で、これまでに道路幅を
中心にお話しました。

それ以外でも大事な視点があるんですよね。

まず最初は、交通量。
家づくりをするということであれば、
交通量は少ない方がよいのは確かです。

というのも。
子供が飛び出しりすると危険ですし、
駐車場へ駐車する時や敷地から出る時に、
困りますから。

ただ、幅の広い道路で、歩道があれば、
先ほどの懸念点は軽減しますよね。
(別の気になる点はありますが)

それよりも、私が気にしてるのは、
歩道がなくて、幅員もほどほどなのに、
交通量が多い道路です。

よくあるのは、抜け道になってるケース。

私の自宅周りでもあるのですが、
信号を待たずに済むからということで、
住宅街の中にある道路が抜け道に。。

子供が出校、大人が出勤する時間帯って、
交通量とリンクしていることが多いので、
抜け道ともなると、かなりな量です。

抜け道になってるかどうかって。。
不動産に関係する資料では読み取れません。

しかも。
土地を見学するにしても、一日中
その場所にいるわけでもないですし、
平日の通勤時間ではなく、休日の昼間に
見学することが多いでしょうから。

これ。
意識してチェックしないと、見落としがち。
購入した後では遅いですからね。

だったら、抜け道かどうかって、
どう見極めるといいのか。

一番間違いないのは、平日の朝昼晩に
土地を見に行くことです。

もしくは。
お隣さんに話しかけてみて、ヒアリングする
というのも有力な方法です。
ただ、気さくな方でないと聞き出せませんが。。

少し手間はかかりますが、購入前に、
確認しておくことをお勧めします。

土地探しで困っている方は
こちらをご覧ください。

https://landserection.jimdosite.com/

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先日から、土地探しの中で大事なこととして
前面道路についてお話しました。

昨日は、前面道路に歩道がある場合について
いいところと気になるところをお話しました。

事前にチェックした方がよいこともあるので、
気になる方は戻ってご覧ください。

今日は、同じ道路でも少し違うお話です。

いきなりなんですけど。
道路って、誰のものだと思いますか?

そんなの当たり前で、市町村でしょう。
なんて声が聞こえてきます。

その通りです。
なので、道路で何らかメンテナンスが必要
となった場合、市町村が対応します。

なんで、そんな話?って思ったかもしれませんが、
もう少しお付き合いください。

この当たり前の感覚があるおかげなのか、
道路って、公共のものという印象があります。

でも。。
見た目は同じ道路なのですが、公共ではない
というケースも、レアではありません。

土地探しをしていると、相場より安い土地の中に、
前面道路が公共ではない、私道のことがあります。

私道だからといって、家が建たないの?
そんな疑問がわいてくると思いますが。。

道路幅が4m以上あって、役所で認められていれば、
建物を建てることのできる道路として扱うことが
できます。

だったら問題ないじゃん。
そう思うかもしれませんが、少し待ってください。

私道でよくある形は、行き止まりの道路があって
その道路に向かっていくつかの土地が接してる。
そんなイメージです。

行き止まりになってると、奥はかなり使いにくいし、
道路幅が、5m以上ないと駐車も大変です。

仮に。
その辺をクリアしていても、気になる点があります。

私道って、その道路に接してる土地の所有者みなで
所有する土地なんですよね。

なので。
道路に補修が必要になったりすると、市町村でなく、
その所有者みなの費用負担で工事が必要です。

もし、所有者の中で補修必要ないでしょう。
って話が出たりすると、当然ですけど補修できません。

補修が必要になるような扱い方をしていると、
近隣でももめ事にもなりがちです。

共有の所有物なので、気を遣わないといけませんね。

それともう一つ。
登記上一筆の道路をみなで所有してるケースと、
所有者で分筆して所有しているケースがあります。

後者の場合、気を遣うことが減る一方で、
通行やインフラの引き込みを拒否されたると、
そもそも住めないですから。。

なので。
私道の場合は、その辺踏まえた上で意思決定する
ということをお勧めします。

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【小竹向原キリスト教会】の動画をUPしました。
家々に囲まれ奥まった敷地の中に、可能な限り大きな礼拝堂と
多目的ルーム・ゲストルーム・牧師館などを組み込んだ建築です。
限られた条件の中で、心が広がるような空間をめざしました。
http://www.prime-arc.com/95/95.html
https://www.youtube.com/watch?v=xU9Oo9wutdI

I-4929、マンション用地の、ブロックプラン、間取り、日影、天空率……(東京都)

ユーザー ハマ の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

マンション用地の、ブロックプラン、間取り、日影、天空率、アパート用地のブロックプランや間取りなどの作成依頼です。各料金はお支払いいたします。施工会社は別になる可能性はありますが実施設計も土地の売却時にご依頼する可能性があります。どうぞ宜しくお願い致します。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない





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昨日までは、土地探しの中で大事なこととして
前面道路の幅員についてお話しました。

法的なことはもちろんですが、実用面からも
道路の幅が、家の計画に影響することもあるので、
事前にしっかり確認しておきましょう。

今日は、道路がテーマですが、少し違うお話。
歩道のある道路についてです。

前面道路が、交通量の多い、大きな道路の場合、
車道の脇に、歩道がついてることってあります。

小さなお子様がいる御家族が、歩道のある土地を
購入して住まう場合、安心ですよね。

子供が玄関から飛び出しても、いきなり車道でなく、
歩道を一旦挟むので、危なくない。

そういう側面では、すごくいいんですけど、
別の側面では、少し考えなくてはいけません。

道路から土地へ車がアクセスするには、
歩道を横断しないといけません。
当たり前ですけど。。

その場合、その歩道部分に車が進入するための
乗り入れを設置することが必要です。

乗り入れをつくること自体は制約になりませんが、
市町村によって、その幅に違いがあります。

市町村からすれば、歩道の安全性を考えて
乗り入れの幅は少なくしたい。

でも。土地の所有者からすると、できるだけ
幅を広くしたい。

その辺を調整するため、幅のルールを決めてます。

そのルールを知らぬままに土地を購入してしまうと、
あとで、駐車場の幅が確保できないなんてことも。。

土地購入時そこまで説明してくれればいいですが、
あとで判明したら大変ですよね。

ちなみに。
幅が取れないなら、幅の狭い乗り入れを2か所
設ければいいんじゃない?
なんて思うかもしれません。

そんなことしたら、歩道が乗り入れだらけに。。

なので。
一つの敷地に対して、一つの乗り入れというのが
大原則になっています。

乗り入れの関係でもう一つ。

乗り入れの仕様は、各市町村や県が決めてますが、
その仕様によって、工事の費用にばらつきがある
なんてこともあります。

どんな仕上げにしないといけないのか。
その費用がいくらくらいかかりそうなのか。

その辺は、事前に調べておくといいと思います。

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