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※住まい手さんご夫婦との家造りプランと間取りの打ち合わせ

住まい手と紡ぐ間取りの物語。

家造りの際に大切にしている

暮らしの価値観を紐解きながら、

「プランニング」や「間取りづくり」について。

住まい手さんご夫婦との打ち合わせをアトリエにて。

住まい手さんの夢が息づく

打ち合わせの大切さ。

これからの住まいへの思い入れを

真摯に話し合う時間。

長い時間をともにする「家」の

空間づくりに対しては、

素材の心地よさや

家の内部を考えた風通しの良さ、

窓を通じての景観の取り込み方など、

幅広い情報の精度と奥深さを大切に。

打合せの際にいつも大切にしているのは

「暮らしの情景」をじっくりと

話し合いながら想像することです。

住まい手さんが

朝起きた瞬間から

就寝までの一連の流れ、

一日の中で何を大切にし、

どのようなアクティビティを望まれるのか。

その具体的なイメージを

共有し合うことで、

家造りのプランニングに関する

大きな方向性が定まっていきます。

例えば朝は東の窓から射し込む

やわらかな光を感じながら

ダイニングで朝食を取りたい。

休日にはウッドデッキで

ブランチがしたい。

家事動線を出来るだけ

コンパクトにまとめたいなど、

家の在り方を

イメージする上でのキーワードが次々と。

それらを一点ずつ

ヒアリングでまとめながら、

プランに当てはめていく作業は、

ひとつの人生観を

物語として紡ぐような過程です。

今回の打ち合わせでも、

前回での打ち合わせで調整した

初期プランの図面を広げ、

間取り図やイメージ図を眺めながら、

ご自身の暮らしを

情報整理しながら

重ね合わせては

あ、この位置にキッチンがあると便利ですね、

リビングの掃き出し窓は

やっぱりもう少し

広く取れると良いですね、

パントリーがこんな風になると

キッチンがこんな感じで・・・etc。

状態が視覚的にも「見える」ことで、

具体的なリクエストを

伝えやすくなります。

プランは共通認識の「ツール」です。

情報量を最初から多く伝えるのではなくて

認識可能な範囲で伝達するということを

大切にしています。

溢れる情報は「最初」を忘れて

「最後だけ」になりますから。

皆さんも「普段の生活や仕事」を

思い起こすとそうではありませんか?。

そういう意味で

普段の認知となるまではその繰り返しです。

僕はそれらを丁寧に拾い上げながら、

プランの情報を

少しずつ増やしながら

可能性を少しずつ広げていきます。

このような打ち合わせ風景は、

一見すると「座って図面を見ているだけ」にも

映りますが、

実際には住まい手さんの

想いと建築家の経験値が交差し、

化学反応を起こす貴重な時間です。

図面はあくまで

情報の一端でしかありません。

そこにどう暮らすのか、

どのような時間を過ごすのかという、

目には見えない要素を

重ね合わせることで、

ようやく「家」という

暮らしの為の器が

生き生きとした存在へと

近づいていきます。

敷地の特性と周辺環境を読む

いかなる建築物もそうであるように、

住宅も敷地条件や

周辺環境を踏まえずして

最適な間取りは成り立ちません。

今回の計画敷地は、

比較的ゆったりとした

奈良県中南和の郊外に位置し、

隣地の畑や緑地が広がるという

ロケーション。

奈良県特有の広い空があり

四季折々の変化を

楽しむことができる一方、

夏の強い日差しや

冬の冷たい風といった

自然条件にも

配慮する必要があります。

現地を丁寧に下見し、

日当たりの時間帯や

風の通り道、

遠景の見晴らし具合などを確認し

近隣にはどのような

建物が並んでいるのか、

周囲との調和を図るために

高さ関係や屋根形状に

気を配る必要はどれくらい必要なのか、

といった点もリサーチ。

そのうえで

南側だけにこだわるのではなく

適切な窓からは

できるだけ視界を開放し、

風景の恩恵を取り入れたい。

隣家との距離や

プライバシーを考慮して

窓の大きさや配置を検討したい

といった要素を整理していきます。

こうした外部環境の読み取りは、

間取りと関連する

プランニングの礎となる

重要な工程です。

単純に日当たりが良いから

南向きリビングにする

というだけではなく、

南面の窓を

どの程度の大きさにするか、

庇(ひさし)や軒を

どのように設けるか、

自然換気や風の通りを促す

窓の配置、

近隣からの視線が

気にならないようにするための

壁や障壁、庭の取り方など、

建築的な工夫が多岐にわたるからです。

これらの要素を一つひとつ吟味しながら

組み合わせることで、

住まい手さんの望む

快適性とプライバシー、

意匠性を高い次元で満たす

プランが最適解に近づきます。

ご夫婦のライフスタイルに

寄り添う間取りづくり。

生活動線がなるべく

スムーズであることが大切。

家事動線については、

キッチン・ダイニング

洗濯スペースなどを

どのように配置するかが

ポイントとなります。

特に今回はキッチンから

洗面室や浴室へ行く動線と、

玄関からリビングに至る

動線が交錯しないように考慮し、

家族が同時に

異なる行動をとっても

ストレスになりにくい

レイアウトを検討中。

アイランドキッチンの

開放的な配置も

視野に入れつつ、

収納スペースとのバランスや

換気計画を慎重に。

アイランドキッチンは

ダイニングやリビングとの一体感が

生まれる反面、

換気や料理のにおいが

部屋に広がりやすいという

難点があります。

目に見えない要素も含めて

考える事は大切。

そして今回の空間インテリアの拠り所は

ジャパンディの魅力。

機能的で洗練された

北欧デザインの良さを取り入れながら、

日本の伝統的な素材や

細やかな技を活かして、

静謐で上質な空気感を

生み出すところ。

異なる文化のエッセンスを

バランス良く融合させていくイメージ。

この辺りは今後の内観イメージ図

パースでも「方向性」の検討を。

こうした素材や仕上げの

選定プロセスは、

住まいづくりの楽しさが

ぎゅっと詰まった部分でもあり

色味や質感、香りや肌触りといった

五感に訴えかける要素を、

イメージしながら形にしていく

その過程は今後の暮らしの空間に

意味を持たせるものです。

要素を紐解きながら行う

打ち合わせは、プランを成熟させるための

不可欠な時間です。

住宅設計は

複雑な要素の集合体です。

家族構成やライフスタイル、

敷地条件、法規制、

コストバランスなど、

あらゆる観点を統合しつつ、

住まい手が本当に

心地よいと思える「最適解」を

見つけ出す時間です。

住まい手の暮らしと価値観×建築家の経験値の融合

住まい手さんの個性や

要望を汲み取りつつ

柔軟にアレンジしていく力が

試される時間。

同じ条件や同じ家族構成であっても、

人によって大切にしたい

暮らしのシーンは異なるもの。

そこに寄り添いながら

新しい価値に気付きを与えながら

設計ができるかどうかが大事だなと

毎回そう思います。

吹き抜けを用いたり、スキップフロアで

縦方向の広がりを演出したり、

あるいは階段室を

ギャラリーのように仕立てて

アートや写真を楽しむような

空間に変えたり。

さまざまな設計手法を用いることで、

その家ならではの魅力を

引き出すことができます。

それは、設計者独りのアイデアだけでなく、

ご家族の「こんな暮らしがしたい」

「こんな空間があれば嬉しい」という

思いから導き出される賜物です。

長々とプランづくりの

プロセスについてお話いたしましたが、

住まいは単なる「器」ではなく、

その中で紡がれる

人生を包み込む舞台です。

どのような動線にするか、

どんな素材を選ぶか、

どこに窓を設けるか

それら一つひとつの要素が、

家族の笑顔や

喜怒哀楽に寄り添う

豊かな時間を育むものです。

続きはまた次の打ち合わせ後に。

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ここ最近は、家の中にある、いろんな当たり前
について、お話しています。

ずいぶんと長いシリーズになってしまったので、
昨日から、雑談のような話をしています。

当たり前シリーズを書くに至ったきっかけについて
賃貸マンションの設計が一つの理由とお話ししました。

今日は、もう一つの大きな理由についてお話します。

実は。
数年前に、共通の知り合いを通じてなのですが、
ミニマリストの香村薫さんと出会いました。

いろいろとお話をしていく中で、二人で協力して
新しい暮らし方を提案していきましょう!
ということに。

最初は、ミニマリストに向けた暮らしをテーマに
活動していました。

その活動していく中で、香村さんの家に対する想いを
お聞きすることになりました。

詳しくは、こちらを。

「ブランドヒストリー」
(ゼロ家事ハウスで検索してください)

内容をご覧いただくとわかりますが、家の当たり前を
不思議に思っていて、もっと合理的でいいんじゃない?
というスタンスなんですよ。

私は、その考え方に、深く共感しました。

そう。
当たり前を考え直すと、もっと自由になれるんだと。

ミニマリストだからということではないですよ。
どなたにも当てはまることがあるんだと思います。

もともとミニマリスト向けの暮らし提案でしたが、
それを突き詰めていった先として。。

家事を切り口にしたチームになりました。
詳しくはこちら。

「ゼロ家事ハウス」

インスタで、私と香村さんのやり取りがあるんですけど、
そもそもの発想がユニークですので、いいヒントになると
思いますよ。

それと。
すごいのは、言葉だけではないことです。

香村さんご自身が、実際に、暮らしの中に取り入れてて
日常になっているんです。

しかも、無理せず、自然と。

すべての人に最適な暮らし方ではないのですが、
その暮らし方には、ヒントが満載なんですよね。

その香村さんとのチームのおかげで、
家の当たり前を問い直すことを意識してするように
なりました。

ゼロ家事ハウス。
どんなことをしてくれて、どうなれるのか??
少しでも興味を持っていただいたら、
お気軽にお問合せくださいね。

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※マンション新築当時の資料を参考にリノベーションの為の現場視察準備・視察物件は「RC造・ラーメン構造」

中古住宅を購入して

リノベーションというケースは

数多くありますが、

中古マンションの住戸を手に入れて、

自分らしく洗練された空間へと

望まれる方も

多くいらっしゃいます。

とはいえ、

リノベーションの可能性や、

どの程度思い通りに

間取りを変えられるのかなど、

物件選びの段階で

迷われることも

あるのではないでしょうか。

マンションや戸建ての引っ越しなどで

インテリアコーディネートや

家具購入同行のご相談も

多いですが、

同様に、

マンションの購入前から

お声がけいただければ、

リノベーションに適しているか、

現地にてご

一緒に検証することも可能です。

まずはご自身で

「どこを見れば良いのか」の

目安をつかんでいただければ、

物件探しの不安も

いくらか解消されるかと思います。

そういったご相談も多い事から

中古マンションを購入する際に

注意しておきたいポイントを、

少しまとめてみました。

リノベーションを視野に入れて

マンション(共同住宅)の

中古物件を探される方へ、

参考になれば幸いです。

〇壁が取り払えるかどうかの確認

まず大切なのは、

希望する間取りが

再現できるかどうかの

見極めです。

マンションでは、「壁式構造」と

呼ばれる方式の場合、

構造上取り除くことのできない壁が

住戸となる「室内」の「個室間仕切壁」

住戸内の間取り壁にも

存在する可能性があります。

団地のような比較的古い

集合住宅に多く見られますが、

近年のマンションでも

室内の一部が

構造壁になっているケースは

珍しくありません。

※住戸と住戸間の壁は当然のことながら必ず構造用の壁です。

たとえば、

リビングと隣室を

ひと続きの

広々とした空間にしたいと

考えていらっしゃる場合、

その間の壁が

撤去可能かどうかを

チェックすることは

最優先事項です。

もし取り払えない壁が

残るとしても、

あえてその壁を

見せるデザインとして

逆手に取る方法も考えられます。

構造上仕方ない制限を、

インテリアの特徴として

生かすのも、

魅力的なアイデアにもなり得ます。

〇浴室・トイレの位置は大きく変えづらい

一方で、

水回りのレイアウト変更には、

相応の制約があります。

とりわけ浴室は

排水勾配を

確保しなければならないため、

大幅な位置変更を行うと、

段差が多くなったり、

構造上の荷重が増えたり

コストが上昇したりする

全体を巻き込むような

リスクがあります。

基本的には、

現在の浴室位置を

活かしたプランを想定しながら、

リノベーションの可否を

検討するのがおすすめです。

トイレも同様です。

排水ルートに無理が生じると、

最近の「エコ仕様」も重なり

排水管が詰まりやすくなる

原因になり得ます。

少しのずれなら

移動できるケースもありますが、

やはり構造や配管の

条件次第です。

理想を追い求めるあまり、

過度に配管の

移動距離をとろうとすると、

思わぬコスト増と

使い始めてからの不具合を

招くこともあります。

水回りの位置は、

慎重に検討することが重要です。

〇床の構造を確認する

フワフワする

フローリングには要注意。

もう一つ見落としがちなのは、

床の構造です。

マンション(共同住宅)では、

下階への騒音を軽減するために

「置床・二重床構造」を

採用している場合もあれば、

構造体としての

コンクリートスラブの上に

直接クッション材付の

フローリングを貼る

「直床構造」を

採用している場合もあります。

後者の「直床構造」では、

クッション性のある

フワフワしたフローリングを

使用しなければならない

というケースが多いのですが、

この踏み心地が

好みに合うかどうかは

人それぞれです。

また、

床の遮音性能の関係で

リノベーション時に

施工上の制限がかかり、

水回りの移動が

難しくなる場合もあります。

こうした点を知っておくだけで、

暮らしやすい空間づくりの

可能性が広がるはずです。

今回のblogでは、

特に重要と考える3つの視点から

ポイントを

説明いたしました。

実際のところ、

建物の構造や築年数、

管理組合の規約などによって

制約は多種多様です。

ですから、

ここでご紹介したポイントは

あくまでも

最初のセルフチェックとして

お役立ていただければと思います。

どのマンションでも

同じように

改装(リノベーション)が

できるわけではなく、

物件ごとに異なる制約が

存在します。

とはいえ、

そうした制約をうまく生かし、

建築家のアイデアを

加えることで、

唯一無二の住まいへ

昇華できるのも

中古マンションリノベーションの

大きな魅力です。

やまぐち建築設計室では、

・中古マンション購入前の物件同行

・展現地診断・構造確認

・ライフスタイルに合わせたデザイン提案

を通じて、

心地よい暮らしをご提案しています。

長く暮らしても

飽きのこないデザインが欲しい。

家族構成の変化にも

対応できる間取りにしたい。

防音や安全面も含めて

ストレスフリーな住まいを

考えたいなど、

ご要望がございましたら、

ぜひおご相談ください。

培ってきた経験値と

建築家&生活者の視点で、

おしゃれさと実用性を兼ね備えた

上質な中古マンションリノベーションを

叶えるお手伝いをいたします。

中古マンションの

物件探し段階から

お手伝いが可能ですので、

どうぞ気軽にご相談ください。

皆さまの理想を形にする、

お手伝いをさせていただければ

幸いです。

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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田奈の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
93.64m2(28.32坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

富士山や緑が多く残る景色を一望できる、開放的な空間をもつ住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地は南側傾斜の恩田川左岸丘陵地にある。ここからは遠く富士山や緑が多く残る田奈の景色を一望できる。決して広いとはいえない空間にどのようにしたら広がりや開放感を与えることができ、豊かな空間やそれに結びつく生活を創出することができるのか。それにはこの絶好のランドスケープを取り入れることを核にした空間構成にあると考えた。そこで、計画は絞り込んだエントランス空間から外部を引き込んだリビング空間に移動させることで、より大きな開放感と広がりを感じさせるという構成にした。

ファサード/建物正面
ここには半透明のガラスを用い、玄関ホールで動く犬の姿や、階段を昇降する人の姿など、中で生活する人の気配を感じることができるようにしたが、これには2つの意図がある。
1つ目は、人の気配を感じない無愛想な建築ではなく、人が住んでいるという表情を映し出すことにより、建築や住人を地域と柔らかく結びつけること。そして2つ目は、中に入り景色に対峙した時の感覚を増幅させる為に、意識をファサードに集中させて、その先に広がる景色の気配を感じさせないことである。

絞り込まれたエントランスホール
より大きな開放感を与えるために、ここでは圧縮した空間を体感させている。
収納をホールに張り出させる構成や、対面する植栽の存在で視線を内部から外部へ誘導したりすることは、空間を絞りつつも奥行きを出す効果がある。
また、階段下部がコンクリートによって形成されているのは構造上の点によるものであるが、結果として意識を下(大地)へ結びつけている。このことは上階に移動した時に感じる浮遊感を得られているのではないかと感じている。

開放的なリビング空間
眼前に広がる景色や高い吹抜けは、この空間に入るまでの行為によってより広く、より高く感じると考える。そしてこの切り取られた景色と一体となった空間で生活をすることは、豊かな感性や穏やかな人間性を育むものになるのではないだろうかと考える。

竣工
2003年12月
所在地
神奈川/横浜市
構造
木造
延床面積
93.64m2(28.32坪)
敷地面積
133.82m2(40.48坪)

その他の画像: 

逗子の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県逗子市
●面積(坪): 
84.45m2(25.55坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

緑深い山並みの一角に位置する住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

計画地は、 JR逗子駅から徒歩7分と利便性の高い立地にありながら、海からもほど近く山の稜線が一望出来る自然環境に恵まれた閑静な住宅地である。南側に山を背負う土地形状と狭さを克服する為、南北に大開口を設け、光と眺望を取り込むことにより、空間の広がりを確保した。2階のLDKには仕切りを一切設けず、階段の吹き抜けを通して家全体に流れを作り、何処にいても家族の気配を感じられる空間を心掛けた。隔たりのない伸びやかで開放的な空間は、家族の在り方にも深く共鳴するものと信じている。

竣工
2005年3月
所在地
神奈川/逗子市
構造
木造
延床面積
84.45m2(25.55坪)
敷地面積
107.15m2(32.41坪)

その他の画像: 

菊名の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
159.56m2 (48.26坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

眺めの良い高台にある、親子3世代が同居して住まう家。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

起伏の激しい横浜の住宅地において、眺めの良い高台にある老朽化した既存建物の建替えを行った。 ご高齢の祖父母を含む、親子3世代が同居して住まう家である。
家族の記憶を繋ぐ枝垂れ桜を残すために、既存不適格の擁壁があったが、部分的な擁壁やりかえ工事に留めることにした。そのため、行政との話し合いを重ね、建物配置や基礎形状に大きな制約を受けながら、何度も設計を変更しつつの計画となった。

ライフスタイルの違いから、それぞれが独立した個室を持つが、吹抜けのあるLDKによって家族の気配が感じられるようにした。LDKは吹抜けからの太陽光によるダイレクトゲインを受け、ぽかぽかとした日だまりの中から庭の枝垂れ桜を見ることができ、四季のうつろいを室内からも楽しめる。

夏は高台のさわやかな風が室内を通り抜ける。
1階はバリアフリーにし、必要な場所に手摺を設置、将来的に車椅子が必要になったときにも対応出来るしつらえとなっている。
趣味のステンドグラス製作アトリエを兼ねるサンルームやガーデニングが楽しめる庭を持ち、家で過ごす時間の長い住人が明るく豊かにすごせる場所を用意した。

その他、都市ガスによって発電を行うマイホーム発電「EcoWill」を導入、環境に配慮しながら1階はLDKや個室はもちろん、廊下やトイレ・お風呂にもヒートショックを防ぐ温水式床暖房を備え、夜間や早朝、晴れの日以外でも快適に過ごすことができる。

竣工
2008年07月
所在地
神奈川/横浜
構造
木造
延床面積
159.56m2 (48.26坪)
敷地面積
266.72m2 (80.68坪)

その他の画像: 

保土ヶ谷・F邸

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市保土ヶ谷区
●面積(坪): 
97.70m²(29.55坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

横浜郊外に新しく造成された住宅地の一角に計画された家。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

高台からの眺望をいかしつつも、開放感とプライバシーのバランスに配慮した。

妻が子育てと両立してデザインの仕事を自宅でできるように、LDKの一角 にワークスペースを計画。 大きな家ではないが、子どもの遊び場にもなるロフトをバッファスペース とすることで、必要になればデザイン事務所のSOHOオフィスも併用でき るだけの将来的な自由度を持たせた平面計画とした。

高台にあって相当の風圧力を受けるが、ニスクボード(金属断熱サンドイ ッチパネル)を屋根・壁の構造下地に採用することで、在来木造で不可欠 であった通気層が不要となり、その厚さや工程を省きながらも、耐震性・ 耐風圧性・防火性・断熱性・施工性に優れる。

長期優良住宅認定を取得。

その他の画像: 

上大岡の長屋

●設計事例の所在地: 
神奈川県横浜市
●面積(坪): 
222.96m²(67.45坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

線路沿いにある高低差の激しい住宅地に計画した完全分離型の二世帯住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

線路沿いにある高低差の激しい住宅地に計画した完全分離型の二世帯 住宅。建築基準法上の用途は長屋となる。

東側と西側の2方向に接道があるため、ある程度の距離感の確保と将 来の賃貸スペースへの転用なども考えて、アプローチから別にした完 全分離型の二世帯住宅を提案。勝手口を兼ねた通用口によってお互い の行き来をしやすくもしてある。

1階は親世帯。レベル差を少なくし、LDKとつながる庭と廊下を兼ね たギャラリーを持つ。2階はわんぱく盛りの子どもがいる子世帯。庭 代わりの広いデッキを持ち、高台のメリットを活かした眺望を得る。

2階デッキには階下にある親世帯リビングに光を落とすトップライト を設けた。これは夜になると、逆に1階の親世帯リビングのあかりが もれて、2階デッキのガーデンライトとなる。 このあかりが消えれば、就寝の合図。子ども達に「おじいちゃんもお ばあちゃんも寝たから静かにしようね」と下階への配慮を促すことが できる。

このように住み手側の「気づき」によって、木造ではどうしても不足 しがちな重量音に対する防音性能を、ソフトウエア面で補うことがで きるようにと考えた。

竣工
2012年09月
所在地
神奈川県横浜市港南区
構造
木造 2階建て+ B1階既存 RC車庫
延床面積
222.96m²(67.45坪)
敷地面積
291.83m²(88.28坪)

その他の画像: 

八王子の家

●設計事例の所在地: 
東京都八王子市
●面積(坪): 
116.30㎡(35.18坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

郊外の見晴らしの良い高台にある、別荘地にでもいるかのような 気分で過ごす事ができる家。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

郊外の見晴らしの良い高台にあり、南側に対して広く視界が抜けて目の 前に山林の景色が広がる。ここにまるで別荘地にでもいるかのような 気分で過ごす事ができる家を計画した。 高低差があって庭が広く取れることから十分な開放感とプライバシーが 期待できるため、1階に開放的なLDKを配置した。 リビングは間仕切ることで客間を兼 ね、遠い将来には老後の寝室としても 利用可能。北側は古い隣地擁壁が崩壊したときの防土堤を兼ねた高基礎を 天井付近まで設けたため有効な窓が設置できず、 螺旋階段の吹抜け部分を介して光と風を採りいれる。

2階には個室と廊下を兼用した共用のワークスペースを配置。 個室から南側の眺望はもちろん、さらに朝夕の光や隣家の屋根越しに 八王子市内や遠くの山々の景色まで望むことができる。 高低差のある敷地において、既存古家解体や既存RC半地下車庫、 複数の既存擁壁、職人不足や建設費高騰などの難しい条件であったが、 土地取得コスト、改修新築コストとも様々な工夫で抑えた。

竣工
2015年3月
所在地
東京都八王子市
構造
木造 2階建て
延床面積
116.30m²(35.18坪)
敷地面積
141.18m²(42.71坪)

その他の画像: 
ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

木質プラスチック複合材WPCフロアとは、Wood Plastic Compositeを使用した床材のことを指します。木粉や竹粉とプラスチックを混ぜ合わせて成形した材料で、天然木の質感を持ちながら、耐久性やメンテナンス性に優れています。

WPCフロアの特徴は、耐水性が高い、天然木よりも水に強く、湿気の多い場所でも使用可能。
風呂場やキッチン、屋外デッキにも適しています。

WPCフロアは天然木の温かみを残しつつ、メンテナンスの手間を減らしたい方におすすめの床材です!

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