庭とつながる、開放的なリビング
大型犬と猫数匹との生活に対応した家。玄関脇にシャワー付き大型犬の部屋を設ける。共働きなため、留守中でもペットが自由に動きまわれるようにしたい。白い箱のような家にしたい。
過去のクライアントのお知り合いでした。施主の職場と事務所が近かったこともあります。
ペット対応なため、滑りにくい床や傷がつきにくい壁材を使い、ペットが自由に動き回れるように小さな出入口のついた建具も設けました。内装も白で統一して、映画「かもめ食堂」の話をしながら楽しく打合せをしました。
快適に過ごしているとお伺いしています。
北道路からの夕景 白い箱
南の庭からの夕景
庭とのつながりを持たせた、開放的なリビング
リビングは一段床を下げています
ダイニングから中庭を見る
ダイニング脇の中庭とモミジ
隣接して、バスコートと屋根付きの物干しがあります。
あまりの美しさにパチリ!空…ケヤキ…桜…今日はお散歩の方々も沢山です(^・^)
開口部の大きな役割は採光と換気ですが、室内のインテリアとして重要な役割を果たしていることはご存知のことと思います。でも、ただそれだけでは生活が楽しくなりません。
ここでは幅2M程の大きなはめ殺し窓(開閉できない1枚ガラスの窓)に木のカウンターを支柱無しで渡しています。左右のカウンター下の白い箱の中は収納やエアコンが入っています。ご覧のように、外部の緑を背景にカウンターの上下にはクライアントの趣味の良い小物や植物が置かれています。居住者の趣味の良さが外からでも目にすることができます。この開口部が北向きで、直射日光が入ることもないことから床から天井まで大きな開口を開くことができました。また、北向きであるメリットとして、日本庭園が北向きで計画される事例があることからもわかるように、景色は逆に美しい日が当った状態が見える事になります。
こういった北側窓の工夫は依頼者からはなかなか出にくいものですので、建築家からアイデアとして提案することで、依頼者が思いもよらないインテリアを実現することができます。ちなみに、この事例でカウンター下に腰壁をつけてしまった場合、この窓の魅力が無くなってしまうとを付け加えておきます。
建物の中央に中庭をつくると、太陽の光や風など自然の恩恵を得られます。また、吹き抜けをつくると、上下の階の気配がつながることで一体感が得られ、さらに高い天井による開放感が得られます。ではこの両者の利点を兼ねそなえた空間は作れるのでしょうか?答えはYESです。
写真の事例は吹き抜け上の天井を全てガラスにした例です。天井が全てガラスなので、室内はまるで屋外のような明るさです。晴れた日は雲の移ろいで日差しが変わることを実感できます。季節によ日差しの変化まで体感できます。夜は星空を見ることができます。
サッシ部分は幅の広いルーバーになっています。これによって夏の昼間でもわずかに傾斜した日射を反射させ、ダイレクトに強い日差しが室内に入ることを防ぎます。また、壁を白くすることで、光を更に拡散させています。
まさに「室内なのに屋外のような空間。雨の降らない中庭のような空間」となります。唯一無二の空間を手に入れることができるのです。
ただし、単純に見えますが超えるべき技術的ハードルは高いのです。・結露した水を排水する工夫が必要です。(メーカーが良い製品を用意しています)・地震時にガラスが落下しないようにする工夫が必要です。(必要な性能を確保しましょう)・日差しをコントロールするフィンは特注としてデザインしなければ開放感が得られません。(既製品では方位や日射角に対応しきれません。また、ガラスを支える構造材を兼ねることができません)・窓清掃のために屋上に登れるようにする必要があります。また、作業時の安全対策を考えます。(清掃マニュアルを作るとか、ガラス自体に体重を支えられる強度を持たすとか、えの長い専用の清掃器具をあらかじめ提案する必要があります。)・照明器具や火災感知器などの納まりに配慮しないと全て台無しになります。・断熱などに配慮する必要があります。(ペアガラス、サーキュレーションダクト、居住域空調、床暖房など)
いかがですか?このように結構大変です。ですが・・・、効果は絶大です。ある程度の面倒を許容すれば、きっと普通では得られない素晴らしい生活環境を手にすることができます。この事例では築10年経ちますが、良好な状態を保ち続けていますし、クライアント様には感謝していただいております。いつでも相談にのりますのでご連絡ください。(撮影 吉田明弘)
まるい円盤は、この施設が比較的大きな建物でしたのでスプリンクラーを設置しています。住宅であれば必要ありません。青空と雲が見えます。この下では通常の植物もよく育ちます。照明は壁付けのスポットを使用しています。それ以外にガラスを通して外部側に照明を設置しています。
犬や猫などのペットは昔から家族の一員として扱われています。特に最近は室内で飼うことも多くなったような気がします。ここでは猫3匹とご夫婦の生活の事例です。打合せに使われた時間は人間よりむしろ猫についてでした。外に飛び出さないように配慮しながらストレスにならないつくりが求められます。猫は外を見たがるので写真のように低い位置に猫専用の窓を付けました。
猫専用の出入口もドアの下についていてトイレに行きたくなったら勝手に行ってくれます。
吹抜けにはキャットウォークがついていて猫が自由に動き回る仕掛けとしました。
でも見下ろすと怖いようで3匹のうち使うのは一匹だけだそうです。猫の気持ちになって設計したつもりでしたが、こんなこともありますね。各自色んな場所がお気に入りのようです。
土地は80坪弱ありますが、家は3LDK+収納の平屋が希望です。(駐車場を広くとりたいので)新築の予算は1000万円で実現できるのでしょうか?築45年の家はありますので、予算内であればリノベーションも考えています。 建築家の所在地について:同じ都道府県・近県の建築家を希望する
■依頼したい仕事高低差のある土地(古家あり)の駐車場拡大及び住居建替え ■建設予定地愛知県の尾張地区 ■土地・テナントの所有・賃貸状況間口12.5、奥行き20mの250平米(建ぺい率50%、容積100%)。北側斜線制限あり(10m)。北西道路(幅6m)で、道路との高低差2.1~2.7m。現状は90平米弱の2F木造家屋とRC車庫1台分あり。前面道路側及び南西側に既存擁壁あり。 ■建物についての希望ローコスト、省エネ志向(オール電化、断熱など)、極力メンテナンスフリー。基本的な内容は下記ページの通り。http://kentikusi.jp/dr/%E5%82%BE%E6%96%9C%E5%9C%B0/%E9%AB%98%E4%BD%8E%E5...予算次第ではあるが、間口いっぱいに並列駐車できるスペース。(ビルトインガレージとし、擁壁を構造物の基礎とした形が理想)。駐車場からアクセスできる収納(スタッドレスタイヤやスキー、キャンプ道具一式)。駐車場から直接家に入れ、将来に備えEVスペースが必要。1Fは、6畳程度の和室とLDK、風呂、洗面、トイレを置き、家事動線を優先。多めの収納スペース希望。2Fは主寝室と子供部屋(男2人、女1人)に加えトイレを置きたい。(広い部屋は望まない。)スペースがあれば屋根裏収納を検討。太陽光パネル設置の可能性を考慮し、30%勾配の南西側への片流れ屋根。 ■ご予算3000万円 ■希望する地域? ■建築家に依頼したいと思った理由4年間ほど時間を費やし、マイホームデザイナーやDIALux、専門書を含む本などにより自己が望む家の在り方について方向性を確立してきましたが、専門家ではないので最終的な判断ができません。また、地場工務店へ相談をしましたが満足のいく回答がなく、コスト的にも住宅建築は大まかに土木と建築で分業となるので圧縮がし辛く、1社で土木・建築共にできる業者の紹介や、工法によるコスト圧縮などの紹介が欲しく今回の依頼に至りました。 ■その他生活の3要素である衣・食・住に関わることなのできちんとした(耐震、断熱、家事動線を考慮した)ものを作りたいと考えています。但し、金銭的なストレスは日々の生活から様々な意味でゆとりを奪いますので、理想の家が本末転倒立にならないようにする為に、支払い能力に関係なく極力ローコストな家を考えています。現実的には予算と家の質(外観ではない)がトレードオフ関係にあることも理解していますので、バランスを見ながらの予算配分が必要になることも理解しています。細かな依頼になりますが、ある意味チャレンジング性のある内容だと考えておりますので、賛同して頂けるパートナーがいらっしゃれば幸いです。 建築家の所在地について:建築家の所在地にはこだわらない
この前、クライアントと飲んでる時にこれから改装をしようとしているある居酒屋さんの話が出ました。そのクライアントは建築に関わる仕事をされていること、私もよく行くのですがその居酒屋さんの2号店だということで手伝いながらセルフビルドでやろうとしているとのこと(*^^*)話を聞いているとデザインのアイデアを思い付き私も参加したくなり(笑)…手伝わせてもらうことで話が盛り上がりました!デザインの提案もするのですが…私も施工にも参加させて頂こうと思ってます。
過去の物件でもセルフビルド、ハーフビルドの現場が何件かありましたが…プロの職人さんがするのと違って、より入手しやすい材料と簡単に施工できる方法をクライアントにご提案してきました。今回は捨てる材料を無料で頂き…自分たちで作ろうと考えてます。きちんとやり方を踏まえて臨むことが成功するコツです。皆さんも是非トライしてみて下さい(o^^o)
敷地は道路より最大で12m程度上がっている傾斜地でクヌギ・コナラなどの落葉広葉樹林。当面は週末住宅として住まい、将来はこの地に永住するというクライアントの希望を踏まえた住宅です。外観は国立公園内の基準により制限され、屋根は茶系色のフッ素樹脂塗装ガルバリウム鋼板、外壁は杉板張りとなっています。湿度が極端に高い地域のため高床式の基礎として床下の通風を考慮しています。1階は土間・個室・水回りを配し、2階に周囲のロケーションを楽しめるリビング空間。1階土間は薪ストーブを中心にワークデスクも備え多目的に利用できる落ち着いた空間となっています。2階はたくさんの友人を招いてゆったりと過ごせるオープンなリビング空間です。リビング中央の大きな吹抜けは、1階の気配と共に薪ストーブの暖気を伝えてくれます。また1・2階にはそれぞれロケーションを楽しむ屋外デッキを備えています。この家は新たな「土間空間」のあり方を追求した家でもあります。
「定年後には永住したいのでその機能を備えていること」「傾斜地の特性と周囲の自然を楽しみたい」「親との同居を考えているのでその個室も用意して欲しい」
「最初の打ち合わせで意気投合しました」「デザイン性は勿論ですが設計者の人柄も決め手になった大きな要因です」
別荘としての機能と併せて永住した時のことや親との同居を考えて、家族の気配を感じられるように考えました。家の中心にある土間は上部に吹抜けを持ち上下階の気配を繋ぎます。敷地の形状はほとんど変えずに当初のままの傾斜で、樹木の伐採も最小限に抑えました。高床式の基礎にすることで高い湿度にも対処しています。南側には1・2階共にテラスを設けそれぞれから周囲の自然を存分に楽しむことが出来ます。建物の色は周囲に違和感のないものとし、外壁材は無垢板を使用しています。
「薪ストーブの暖気が家中に伝わり真冬でもTシャツ1枚で過ごせる程快適です」「大自然を楽しめる家なので気分転換できる週末が楽しみになりました」
多目的土間趣味で使えるワークデスクを備えた第二のリビングのような場所。薪ストーブの炎を眺めながらゆっくりと時間が流れます。
薪ストーブ冬場の必需品。これ1台で家中がポカポカになります。炎を眺めながら飲むコーヒーやビールは最高です。
2階リビング周囲の大自然を楽しみながらゆっくりと過ごす場所。構造材の梁が見える天井は経年変化も楽しめます。
ダイニング・キッチン可変式の大きなテーブルを備えたダイニング。大勢のパーティーも楽しめます。
ワイワイと楽しいパーティー風景
キッチンから南面を見る南側には屋外テラスがあり、室内に周囲の自然を取り込みます。
2階テラス周囲の山々や眼下に広がる風景を楽しむ場所。耳を澄ますと聞こえるのは小鳥の声だけ。
西側に見える山々の風景
家庭内のコミュニティが崩壊しつつある現在。クライアント家族から感じ取った形がこの家です。最低限のプライバシーを確保しながら、家の中のどこにいても一声かければ返事が返ってくる…そんな家です。テラス・リビング・ダイニング・キッチンの床はすべてコンクリート。このエリアは家族がいつもいる場所。素材を統一することでウチとソトが一体になります。リビング全体は吹き抜けで、ハイサイドライトからは太陽の恵みと月や星を取り込みます。同時に2階子供ルームやワークスペースとの距離感を縮めて家族間のコミュニティを形成してくれます。家屋が一つ屋根の下で一緒に住んでいるということ…それを実感することは、今でこそ重要に思えますが、本当はごく当たり前に必要なことではないでしょうか。
広々とした土間のリビングとキッチンが欲しい。キッチンに隣接して食品庫が欲しい。薪ストーブを入れたい。
「数回の話し合いをするうちに意気投合し任せても良いと思った」「デザイン性や設計者の人柄が合うと思った」
玄関を入るとすぐに土間のリビング。土足のまま違和感なく入ることが出来ます。そこには要望のあった薪ストーブを設置し、背後の壁はご夫婦の要望で大谷石を張りました。リビングには大きな窓から明るい日差しを取り込み、夜空の星やお月様まで楽しめます。隣接したキッチンには奥様ご希望のコンクリート製のキッチンカウンターをつくり土間の床と調和しています。リビングの大きな吹抜けは家族の気配を感じる大きな役目を持っています。
「土間のリビングやキッチンがとても明るくて気持ちよく毎日の料理も食事も楽しくなりました」「大きな吹抜けが薪ストーブの暖気と共に家族の気配を伝えてくれるので、一声かけるとすぐに返事が返ってきます」
土間リビング南側の大きな開口部からたっぷりの日差しが入ります。中央には天然エネルギーの薪ストーブが置かれ、家族のコミュニティツールにもなっています。
キッチン奥様ご希望のコンクリート製カウンターのキッチン。カウンターは奥行きが広いので忙しい朝にはここで食事もできます。
2階ワークスペース吹抜けに面してワークデスクを設けています。個室に入らなくてもここで勉強したりできる場所。親子で自由に使える多目的スペースです。
大きな吹抜け左側は2階子供スペース。可動間仕切りを開けると吹抜けを介してリビングと繋がります。プライバシーを確保しつつ家族の距離をより近いものにしてくれます。家族の気配を感じる重要な役目を持っています。
薪ストーブ後部の壁は大谷石。薪ストーブの炎と共に温もりを感じさせてくれます。両面ガラスの薪ストーブなので炎の後ろに大谷石も見えます。
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
「こちらの建物ですが、建築家の方のご指摘があり通り調べた所、第一種低層住居専用地域のため高さ制限がある地域でした。そのことをすっかり忘れてしまっていました。...
傾斜地で変形の土地を気に入ってしまって、ハウスメーカー、工務店さんいくつか相談いきましたが、造成費が高くつくのでやめておいた方がいいとの回答でした。しかしとても気に入ってしまったので、...
気軽な気持ちで相談しましたが、早々に返事がきました、サイトがあっても返事が来るとはあまり考えていなかったのと匿名で気軽にできたのが良かったです。