●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
湘南鵠沼の海から5分程の旗竿状の敷地。家族構成は夫婦2人と子供1人。設計当初は2階建てを希望されていましたが、緑豊かな庭と一体となり、快適に暮らせるよう小さな平屋を提案しました。心地良い南風をリビングに取り入れるため、南側を木製建具で全開できるようにしています。床はクリの無垢材で床暖房を取り入れています。また、浴室は十和田石を用いた在来工法。床や建具浴室の仕様にコストをかけた分、建具を減らすプラン配置としたり、壁、天井はシナ合板で仕上げるなどのローコストとなるように工夫しています。リビングの一角にある小上がりの畳スペースは、庭を眺める視線が変わり、違った愉しみ方ができます。さらに砂地であったために、室内への流入を避けるため高基礎にしています。
この高基礎を利用し、畳の下に大きな床下収納を設け、季節のものを仕舞うスペースとして役立っています。爽やかな日の週末は大勢の友人たちが海を訪れ、交流を深める拠点となっています。