東日本大震災で稲作を営む多くの方達の住いが打撃を受けました。少しでも早く対策が進むことが望まれます。行政なども見舞金に加え、地産材料を使う工事については補助金も組み合わせて、被災した方々の負担を軽くするようにはしていますが、景色を守る考えを持っている行政は少ないようです。茅葺だったであろう家が取り壊され、ヨーロッパ調のメーカー住宅が建ち並んでゆく風景に悲しい思いがする仕事場でした。
茅葺だった農家の多くが本瓦屋根での葺き換えを行ってきており、震災の際は瓦の重みに耐えられなかったようです。この計画では、大黒柱など構造体などの再利用も検討したのですが、予算の都合などの状況で新規の材料にしました。しかし、結局は以前より長く立派な大黒柱などで組むことが出来、丈夫で風通しのよい農家らしい日本の家としました。
大手の設計事務所から、建て主さんが私達の事務所を教えて頂いたという所でご縁が始まりました。
収穫物を大量に転がしておけるくらいの土間や洗い場、そして多くの親戚が集まれる仏間、とは言うものの使い勝手に応じて仕切り方で変化させられる間取り。
水田を渡る風が心地よく家を通り抜けることを、いつもイメージしながら計画をしました。猛暑にも関わらず、エアコンが稼働しなかったのは建物の基本性能が高いおかげです。是非基本性能に着目して、機械に頼らない計画をこれからも実施して真のエコ住宅を広めたいと思います。
長い縁側は農家には大変必要なものです。
手前は玄関ですが、土間が右に抜けるように繫がっています。
尺寸法を持つ大黒柱、風を通すロフトと棟の一方を支えています。反対は6寸の夫婦柱がもう一方を支えています。
中庭からのカットてす。正面は現代的なデザインの和室です。左の開口は中庭を介して、1階に陽を室内に採り入れる為に開けられています。
駅から徒歩五分程度の抜け道に面した敷地。狭い敷地に、開放性のある中庭式の住宅が出来ないか?というのがお考えにあったとのこと。また四角いカチっとしたデザインでとの依頼をされました。
地域で区画整理事業があり、実績を重ねていた為紹介で繋がりました。
小さい敷地の為、中庭全周に部屋を配置するのは無理なので、L型の建物とL型の壁を組み合わせた形にしました。ハーフコートといった感じです。
通常は2階の窓は下に固定、上が開閉式の窓を考えるのですが、景色を眺め、畳を掃き掃除される事を考えると少々逆かと思います。少々の塵埃であれば外にささっと出せるものが2階にも欲しいものです。
1階にも陽の明かりが落ちるように、バルコニー床は透過性のものです。ちょっと真下を見ると怖い感じもしますが、普通の視線なら安心でしょう。
1階はプライベートな寝室を中心にウォークインクローゼットと書斎コーナー、水回りが連続しています。ホテルのシングルの客室と同じ機能的なフロアーです。
1階ウォークインクローゼットです。3帖大が寝室書斎コーナーに接続しています。
寝室から浴室までを見通しています。
外壁は漆喰仕上げです。白い壁が周りの木々に映えます。風致地区に建つため、駐車場も石を敷いています。庭の木々と住宅のコントラストがキレイです。
「周囲の景観に溶け込むよう考えてほしい」「板倉工法を採用してほしい」「薪ストーブがほしい」
「暖かな家を設計してくれそうだから」
板倉工法を勉強し採用しています。木の温もりが伝わる暖かな家が出来たと感じています。外壁は漆喰を採用し周囲の景観にマッチさせることを心がけました。
「木に包まれた暖かな住宅が出来ました。」
木々を抜けるとカワイイ玄関があります。庭先の木々がステキです。
夜景です。木々をライトアップしています。
木の温もりが伝わるダイニングです。ダイニングテーブルはステンレスの天板を採用しています。
優しいイメージのリビングです。
薪ストーブがマッチする空間を考えました。
平屋の家です。庭と建物のコントラストがキレイです。建物の中心には中庭があります。外壁は銀黒のガルバリウム鋼板を葺いています。
「コンパクトで住みやすい家を希望」「平屋が良い」「庭を眺めたい」
「終の住まいを設計してくれそうだから」
コンパクトで暮らしやすい家を考えました。庭を眺めることが出き、外部からは内部の雰囲気が分かりません。内部空間は暖かく心地よい空間を考えています。
「コンパクトで素敵な住宅が出来ました。」
アプローチには事務所の手作りのタイルを張っています。玄関はひっそりと隠れています。壁とFRPの建具がキレイです。
トップライトから柔らかな光が降り注ぎます。コンパクトでシンプルなリビングです。ベンチからは中庭を眺めることが出来ます。
建物の中心には素敵な中庭があります。
木製ルーバーで建物を包んでいます。柔らかな光や風をルーバーが運んでくれます。また、ルーバーは視線を遮る役目も担います。木製ルーバーは柔らかなイメージを与えます。
家族が楽しく暮らせる家。東側に道路があり、視線を遮ってほしい。「子供達と楽しく料理が出来るキッチンが欲しい」
「小さいながらも優しく暖かな家を設計していただけそう」だから。
柔らかな光や風を運ぶ木製ルーバーで包まれています。ルーバーは住宅を優しく包み、また、周りからの視線を遮ります。
「家族が楽しく暮らせる家が出来ました。」
夜景です。夜も柔らかな光に包まれます。
オーダーキッチンです。家族が楽しく囲める四角形にしました。
ラワンベニヤの壁が優しい雰囲気です。
建物とルーバーに囲まれたスペースは心地よい外部空間です。庭を眺める縁側でもあります。
ご主人の希望で畳スペースがあります。
ピロティー空間をアプローチ、駐車スペースに利用
プライバシー性の高い軒裏空間のあるすまい
浮壁により周囲のプライバシーを確保した住宅
限られた土地にプライバシーを確保して伸びやかに住みたい
周囲から程よいプライバシーを確保している住宅です。
プライバシー確保
陽当たり重視の家見えているのは2階部分1階は道路より低い位置にあります。
南の道路より低い敷地のため どうしても1階の陽当たりを確保することが大前提になりました。南に小屋まで通った大きな吹き抜けを造り ここから1階までの陽を取り入れています。バルコニーの木の手摺や木のフェンスは自然塗料のセルフビルドです。
南面の吹抜けの採光窓
2階の吹抜に面したサンルーム子供の遊び場床のタイルはセルフビルドです。
黒の金属サイディングの家
建物のデザインには 施主がはっきりとしたご希望をお持ちでした。施主こだわりの外観です。北の道路面は閉鎖 南の大きな開口からはリビングの吹き抜けを通し良く陽が入ります。リビングの吹き抜けの壁には床のフローリング材を連続して貼り上げており 面白い空間効果が出ています。
東面から
リビングのストリップ階段と吹抜2階子供の個室と繋がった陽当たりの良いLDKです。
和室の窓は必要なだけ 書斎を兼ねた落ち着いた部屋になっています。
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