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家のつくり方は大きく分けて「住宅メーカーによる家」「工務店が造る家」「建築家/設計事務所が手がける家」の3種類があります。
今日、その多くは「メーカー住宅」、いわゆる規格化住宅です。
ここでは「家の価値」という観点から「メーカー住宅」と「建築家や設計事務所が手がける家」との違いを記してみました。
まずはメーカー住宅のメリットとデメリット等について取り上げた上で、建築家や設計事務所が手がける家との「家の価値」の違いについて考察します。

■メーカー住宅のメリット・デメリット、特徴など■

<メリット>
メーカー住宅とは、デザインや寸法、造り方等に関して国から一括して許認可を受けた住宅メーカーが、その許可を受けた範囲内で建てる住宅をいいます。

規格化をすることによって一棟ごとの住宅の許可を簡略化できること、またあらかじめ建築資材を大量に仕入れたり、工場でそれらを加工・組み立てをすることが可能なため、建築にかける費用を大巾にコストダウンすることが可能となります。

実際に建てるのはたいがい地元で提携している工務店で、メーカーの決まった工法である為、工事も簡便で効率がよく、特別な技能がない職人さんでも短期間の工期で作ることができるものとなります。

もうひとつは、名前が知られた企業(ブランド)であることによる安心感が挙げられると思います。
昨今は、利益最優先の企業体質による手抜き工事等のトラブル事例がたびたび報道で取り上げられたりはしますが、それでも上場企業に対するユーザーの信頼感は大きいものです。

<デメリット>
あくまで規格化により認可を受けている住宅ですので、設計の自由度は大巾に制限されるものとなります。

例えば、柱間とか階高など。それらの寸法は構造にも大きく関わるものですが、これらも当然認可を受けているので、通常はその範囲内で計画をする必要があります。
受けている認可条件から外れるものとするためには、個別に認可を受けたり特注で材料を手配する必要が生じる為、一気に建築費は高いものになってしまいます。
建具の仕様や仕上げ材等において、選定の自由度といった面でも同様のことが言えるものです。

ほとんどの住宅メーカーは「自由設計」と謳っていますが、住宅メーカーという業種である以上、必ず「決められた範囲内での自由設計」であることには変わりありません。
変形敷地での家づくりや狭小住宅が不得手なのは、これらの制約によるものだと思います。

また、こちらの活動のひとつであるセカンドオピニオンサービスにおいて、これまで住宅メーカーの平面計画(プラン)を見てきましたが、建て主さんの希望の間取りをそのまま図面化しただけのものであったり、動線計画やスペースの有効活用、自然採光・換気計画といった観点では、疑問点が多い事例をよく目にするものです。
おそらくは、設計のシステムであったり、設計者の力量といったものによるのだと思われます。

もうひとつは、建築に関わるコストが大変安価なのにも関わらず、建て主さんが支払う価格は、必ずしも安くないという事が挙げられます。
これは、建築工事費に加えて住宅展示場やCM等の広告宣伝費や営業関係の人件費等、住宅の建築費に大きく上乗せされる費用が非常に大きいためです。
建て主さんが支払う金額のうち、前述の建築工事費(=実際に受け取る建物の金額)は全体の6割以下と言われています。
つまり、建て主さんがメーカーに支払う金額の4割以上が建築の工事費(=建物金額)以外のものに対する費用であるということになるのです。
メーカー住宅で使用される建材が、ビニールクロスや新建材などのチープなものになりがちなのは、このあたりに起因するようにも考えられるものです。

■建築家/設計事務所が手がける家と価値について■

家を「価値」という視点で考えた場合、住宅メーカーによる家は、使われた建材や設備機器等のハードな側面のみでグレードが計られるものだと思います。
当然、築年数と共にその価値が下がっていくのは、一般的な車種の中古車などと同じようなものでしょう。

一方で、建築家や設計事務所で建てる家は、まずはそこで暮らす人にフィットすることにあり、建材や設備機器等の価値だけで計られるものではありません。

また、そこに住む人にとって暮らしやすく快適な家であることと同時に、築年数が経っても他者がこの家に住んでみたい、買いたいと思えるような家であることも、その家の「価値」となります。
もちろん、設備的には時代と共に古いものとはなりますが、それらは更新すればよいものです。

ここで「価値のある家とは何か」ということになりますが、私は以下のような家である事が必要だと考えます。
<機能的で合理的な、暮らしやすいプランの家>
<構造的にしっかりとした安心して暮らせる家>
<自然素材や自然な換気による健康的に暮らせる家>
<夏涼しく、冬暖かな、断熱性能のしっかりした家>
<時代を超えた、飽きのこないデザインの家>
<時と共に味わいが増す素材による家>
<技能を持った職人さんが丁寧に造った家>
<ランニングコストがかからない家>
<間取りの変更等に融通性があるフレキシブルな家>
<しっかりとした図面や改修履歴等が分かる家>

これらは、家づくりに精通、見識のある建築家や設計事務所が手がけることによってこそ実現が可能な家だと思います。
つまり、ハード面だけでなくソフト面においても長く価値が持続する家こそが、「価値のある家づくり」の方法だと考えるものです。

高度成長期前後に建てられた家を壊しては建て替えることを繰り返してきた時代から、これからは住宅を2世代から3世代に渡って快適に過ごせる家が求められる社会になると思います。
安定した社会や経済状況ではないが故のニーズとも言えるでしょう。
長い寿命を持つ家であり、次世代にも渡せる家を建て主さんには創ってもらいたいものです。

また今日、デザイナーズマンションは、新築でなくても一般のマンションに比べて高い価格で売買がされています。
戸建て住宅においても、価値が持続して流通ができる家を建てておくものとすれば、ライフスタイルに合わせて家を売ってその資金で新しい家に住んだりと、土地に加えて家も資産価値がある家とすることにもなると考えています。

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 さて擁壁の種類ということですが、まず擁壁をご説明します。傾斜している土地などで土が崩れて流れてしまわないように、土留めをするための構築物です。これはいろいろなところで使われていますし、お城では必ず見かけます。当然皇居にもありましてお堀に面して美しい石垣が歴史を感じる素敵な景観を保っています。
 このように、意匠的にも大事なものですが、素材で言いますと石造りのもの、コンクリートのものと2種類あります。そのほかに鉄のシートパイルのようなものもありますが、仮設的なものですので、一般的には石かコンクリートかということになるでしょう。石の場合には花崗岩でできた間知石(最近ではコンクリート製も多くつかわれています)、丸っこい玉石のものなどがあります。コンクリートのものは現場でコンクリート打設して造るもの、既製品(プレキャストコンクリート)のL型の形状のもの(底板が一体になっている)などがあります。
 そのほかに重力式擁壁といった呼び方のものがありますが、これは擁壁の重量によって土の圧力に耐えるように作られたものをいいます。下の方が大きくて上の方が小さい台形状のもので造られたものです。
 住宅では素材に注意して造りたいものです。低くても石の擁壁の内側に植え込みがつくられていたりすると、とても素敵な雰囲気になります。

I-2497、寄宿舎へ用途変更(奈良県)

ユーザー イコマジネーション の写真
現住所‐都道府県: 
奈良県
現住所‐郡市区町村: 
 
依頼内容: 

寄宿舎へ用途変更

木造 235m2の戸建てを、福祉施設の障がい者グループホーム(寄宿舎)へ用途変更
見積もりお願いします。
 
平成10年11月築の木造戸建て
所在地は奈良県生駒郡***
賃貸物件にてオーナー様には障がい者グループホームの利用の承諾を得ています。
グループホーム開設にあたっての消防署や奈良県庁との事前相談経歴ありです。
共有スペースが充実した物件なので、200m2以下に縮小することなく利用したいと思い、用途変更を考慮しております。
 
その他詳細は後ほどお伝えします。
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、午後からずっと、デスクワークでした。

最近、月曜日をそういった時間で使うようになってきました。

おそらく。

週末に、お客様との打ち合わせが入っていて、

終日打ち合わせとなるため、ほっと一息つきつつ、

考えごとをするのに、最適なんでしょうね。

それはさておき。

ここ最近、これから家づくりを!と思ってらっしゃる方々と

お会いする機会が多くなってます。

家づくりに対する、いろんな想いをうかがって、

それをカタチにしていくプロセスがあるのですが、

昨日は、まさにその時間でした。

うかがった要望をふとつひとつ読み解きながら、

思い返しながら、どんどんカタチにしていきます。

面白いのは、どれだけたくさんのご要望をうかがって、

支離滅裂に見えても、それを貫く考え方の芯のようなものがあります。

それにいくつくまで、いろいろと思いを巡らせていきます。

要望の文字やいただいた画像を見ながら。

その芯を発見すると、そこから一気に広がります。

芯をもとに、計画案ができてきます。

その計画案を基準にして、

この要望を強く考えれば、こんな提案もあるよな。

そんな感じで、どんどん展開していきます。

敷地が狭小ですと、あまりたくさん出てきませんが、

敷地にゆとりがあると、結構たくさんのバリエーションが。。。

でも。

思いつくものはすべて検討していきます。

最終的には、複数の計画案をもとに、

比較検討しながら、最終ご提案する計画案を絞り込んでいくんです。

あとは、計画案をまとめて、概算を手配したり。

プレゼン資料を作成したりしていきます。

昨日は、そんなこんなで、三つの家づくりについて

いろいろ検討していました。

私は、人と話をするのが大好きなんですが、

ゼロからイチを作り出すために考えたりするのも好きですね。

好きなことを仕事にさせてもらえて、幸せ者です。

感謝!

ひな壇の土地で後悔しないために

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コロナウィルスのせいで最近、外出を自粛している
みーくん@建築家紹介センター(58歳)です。
買い物など必要なとき以外はできるだけ自粛しています。
早く終息してほしいですね。

4月に入りましたね  

こちらでは桜がもうすぐ散り始めると思います。 
今年は車で通りすがりに花を眺めるくらいにしておきました。

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■建築家紹介センター通信 2020/04/06

【ひな壇の土地で後悔しないために】

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■ひな壇の土地で後悔しないために

・ひな壇の土地とは
 
ひな壇とはひな祭りの際にひな人形や調度品を飾るための壇の事をいいます。
不動産・建築・住宅業界では傾斜地を開発して作った
階段状の造成地の事を言います。
 
ひな壇の土地といっても道路や隣地との関係で……続きはこちら↓

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▼I-2494、想定の建物が建てられるかのボリュームチェック・ボリュームだし(兵庫県)
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▼I-2492、美容室の建築(東京都)
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■当サイト会員建築家の設計事例

▼大分県
 生石港町の家
 有限会社 アヴニール設計 伊藤 禎
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今回、紹介する設計事例は
大分県の「生石港町の家」です。

依頼者は建物を建てる前は

「ハウスメーカーに依頼したけど、敷地が狭いせいか、金額も高い上、
 なかなか思うようなプランが出てこない。」

と悩んでいました。

そこで

「相談して話してみたら?と知人から紹介されました。
 相談してみると
 『土台となる1階部分を鉄筋にして、2~3階を木造で考えることで
 良いようで有れば、予算的に実現可能と思いますよ』
 ということだったので……」

と有限会社 アヴニール設計 伊藤 禎さんに依頼しました。

伊藤さんは、1階RC(鉄筋コンクリート造)
2~3階木造の混構造専用住宅を建てました。

「施主のこだわりも多く有り、木材・新建材・住宅機器・
 コーディネート部材の仕入れ等、知人が居ての作業だったため、
 CM(分離発注)工事の提案をしました。

 プランニングは納得いくまでシミュレーションを繰り返し、
 予算に治まるよう、
 設計段階から細かな見積をしながらの設計作業となりました。」

と言っています。

依頼者には

「自らこだわった住宅設備機器
 (特にトイレ~アラウーノと赤扉のキッチン)・建具・床材等、
 あっちこっちのショールームに足を運びカタログを読み、
 ゼロから選択する作業は大変でしたが、
 その分商品的には納得もいき楽しかったです。
 
 商品グレード的には高い安いは解るのですが、
 それが予算の中で治まるのか?見積内容が高いのか安いのか?
 解らない部分は設計事務所のアドバイスを受けながら進めていきました。

 ほぼイメージ通りにできあがったのですが、
 ただ1点、1階コンクリートの色が思ったより濃く重々しく、
 シミュレーションから、もっと白っぽいのを想像していたので残念です。」

と言っていただきました。

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建築家紹介センター通信[建築家紹介センター]
ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

最近「ビフォーアフター」などのテレビ番組や「HOUZZ」などのwebプラットフォームで、セレブのリフォームやリノベーションの様子を見る機会が増えました。
豪邸に目を見張ることもあれば、
「セレブでも家や家族に関しては、同じような悩みを抱えていたんだな・・・」
と、親近感を感じることもあります。
今回、著名ブロガーのちきりんさんが、ご自宅のリノベーション経験を本にされました。
「徹底的の考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」
複雑な事象を分析してわかりやすい言葉で正確に伝える、ちきりんさんらしい、素敵な本です。
詳しくは本をお読みいただくのがいいと思いますが、印象に残った点を少しご紹介します。

徹底的の考えてリノベした studio304

この本ならではの視点で、書評でも多くの人が挙げているのが、消費社会の取引には二つの種類がある、という点です。
一つが
「モノを売買する=モノと金銭を等価で交換する」
という取引形態。
売り手が100円と定めた商品を、買い手は100円の貨幣価値があると認めて、両者が交換し合う取引形態。
もう一つが
「売り手と買い手が協力して価値を創出し、生み出した価値を両者が分け合う」
共同プロジェクトという形態。
医療、教育などが典型で、売り手は専門性の高い業務と時間を提供し、買い手は売り手の専門性の発揮に協力することで、両者がプロジェクトの成功という価値を得る、という考え方です。
この本では住宅のリノベーションがそれにあたる、と指摘しています。
リノベーションのみならず、注文住宅の家づくりも、正に共同プロジェクトと言えるでしょう。
そしてこの本が他の本と違う、ちきりんさんならではの視点がその先にありました。

ご趣旨をこのように理解しました。
この世界にまだ存在しない結果を共同で作り出すプロセスには、困難が伴うこともある。
問題が発生するのは当たり前、その際は両者が協力して解決を目指す。
買い手には、信頼でき、問題解決に協力できる相手選びが、求められる・・・。

共同プロジェクトでは買い手もプロジェクトの参加者になる、メンバーの組織が重要というご指摘に、肯首しました。

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。 トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

「予算でかっこをつけない」
「予算もスケジュールも自分次第」
「他人の意見を聞き過ぎない」
など、ほかにもたくさんの至言が散りばめられて、リノベーションのみならず、注文住宅をお考えの方にもぜひお読みいただきたい本です。

思わず膝を打ってしまった箇所に、ショールームで舞い上がって予算が大きくなってしまった、というところがあります。
心を奪われる商品を前に理性で制御できなくなるのは、セレブでも同じ。
著者を身近に感じたエピソードです。

経験者には「あるある」満載、マイホーム希望者にはリノベーションや家づくりの本質を教えてくれる良書。
広く読まれて、家づくりがもっと身近になることを願います。

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。 トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

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トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、とある家の竣工記念写真の撮影でした!

実は。。

先週末に予定していたのですが、雨天で延期。

でも、結果。。

この青空ですから!よかったです。

奥様が、こだわり抜いた外観から撮影開始。

太陽の位置を確認しながら、慎重に、かつ、

カメラマンとはコミュニケーション取りながら、

撮影を進めていきました。

人間の目ってすごくて、暗いところは暗いなりに、

明るいところは明るく見えたりします。

でも。

カメラの場合は、そうもいきません。

明るいところがあって、そこに基準を合わせると、

暗いところは、より暗くなりますし、その逆もしかり。。

その辺は、いろいろ相談しながら進めました。

その後、撮影は内部へ。

お客様も、せっかくの記念ということで、

モデルとして入っていただいたりしました。

いかにも、スナップ写真というよりは、

自然な感じに見えるように、いろいろポージング(笑)

「これはフィクションだ!」なんて声も聞こえつつ(笑)

撮影した写真見たら、とってもいい雰囲気の写真に。

雑誌の表紙になりそうな感じでした。

撮影の合間に、お客様と雑談したのですが、

いまだに、「渡辺篤史の建築探訪」をご覧になってるそうです!

こちらの奥様。

根っから、家づくりがお好きなんだって、改めて思いました。

そんなご家族と一緒に家づくりをさせていただけて

ほんと感謝です。

写真がアップされてきましたら、またこちらで紹介しますね。

お楽しみに!

午後は、とある家づくりの打ち合わせへ。

いろんなモノが、雑然と置いてあります(笑)

こちらの家。

昨日は、外部の色を決めるプロセスだったんです。

外壁のガルバニウム鋼板や、レッドシダー、

軒天やサッシ等、いろんなサンプルが大集合!

カタログやサンプルを見ながら、質感を確認したり、

色のバランスを見たりして、順次決めていきます。

特に。

サンプルはとっても大事です。

だって、カタログでは、各々の質感までわかりませんからね。

黒といっても、マットなのか、ツヤがあるのかで、

見え方が全然違いますよ。

色を決めるときは、しっかりサンプルを確認しながら、

決めるのがオススメです。

こちらのお客様。

もともと、強いイメージをお持ちだったこともあって、

とってもスムーズに、決めていただくことができました。

次回は、内部に入っていきます。

ほんと。

毎日楽しませてもらえて、感謝ですね。

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 破風とは写真にあるような屋根と外壁との間にある板状の部材で、建物の妻側の部分にある部材です。軒先など屋根の流れ方向の先端部は鼻隠しなどと呼ばれています。
 破風の機能としては、雨水対策、防火のためなどですが、木造の建物では軒の出をある程度確保して外壁を守るという設計が多いのですが、このような場合に当然構造材が軒先まで伸びてくるわけで、それを防火の観点から保護しなくてはなりませんし、そこからの雨水の侵入も防がなければなりません。そのようにしてこの破風という部材は機能的にも重要な部材ということになります。これは外観上もかなり目立つ部分なので、設計者も気を遣うところです。その大きさ(寸法)や材質、色彩など吟味して使用します。昔は木材を使用する事が多かったですが、当然防火上はあまり性能が良いとは言えませんから、近年は防火性の良いセメント系のものが多くつかわれています。これらは多くのメーカーがありますし、形状やサイズもたくさんありますので、これを利用することが多くなっています。

住まいとして快適で安全なグループホーム・居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子さん


 
グループホームは住まいとして快適で安全な空間をつくり、そこに加えてお世話をするスタッフの方々が使いやすく、安心して入居者さんたちをみることが出来るようにすることが大切です。
 
居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子さんにグループホームについて伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー 居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子 の写真
埼玉県さいたま市浦和区仲町2-17-19
048-615-3619

 

グループホームとは何ですか?

 
家族と共に生活したり、一人で生活することが困難な人たちが、必要な援助を受けながら、共同で暮らすことができる住まいです。
 
私が設計させていただいたグループホームは、いずれも知的障がいのある人たちのためのグループホームでした。
知的障がい者の場合は、両親や家族が高齢になって介護や養護が出来なくなったり、身寄りがなくなってしまった場合でも、一人で生活することは難しい方たちです。
 
そうなってしまう前から、グループホームに入り、自立できるようにしていく目的で入居する方が多いようです。
ですが現状ではまだまだ、受け入れ可能な人数よりも希望者の方が多い状況で、これからもグループホームを作っていく必要があります。
 

 

貴社がグループホームを手がけたきっかけがありましたら教えて下さい

 
知人に、障がい者支援のNPO法人を運営されている方がいらっしゃいました。
就労の場としての作業場はあったのですが、グループホームをぜひ作りたいという希望があり、建物の部分について相談を受けたことがきっかけで、その延長線で設計のお仕事を請けることになりました。
 

グループホームの間取りを考える際に気をつけていることを教えて下さい

 
第一には、人が暮らすための「住まい=住宅」であるということを大切にしています。
住まいとして快適で安全な空間をつくり、そこに加えてお世話をするスタッフの方々が使いやすく、安心して入居者さんたちをみることが出来るようにするにはどうすべきかを考えています。
 

 

グループホームにはなにか基準があるのでしょうか?

 
障がい者グループホームの場合については、障がいの程度や入居人数によってさまざまな法基準が変わってきます。
建築基準法上では、用途が「寄宿舎」になる場合と「児童福祉施設等」になる場合があります。
 
いずれにしても一戸建ての住宅とは異なり、特殊建築物となるので、要求される性能が変わってくることがあります。
また規模が大きくなると、バリアフリー法や福祉のまちづくり条例の対象となるので、移動円滑化の基準(階段や廊下や出入口など)が付加されます。
 
消防法上では、スプリンクラー設置が義務付けられるようになりました。
  

グループホームの設計で気をつけているポイントを教えて下さい

 
やはり身体が弱かったりアレルギーのある方も多いので、より住まいとして快適で健康であるよう、陽ざしの取り込み、風通しのよさ、自然素材の採用をこころがけます。
 
ご自身で歩ける方でも、体力が無かったり力の弱い方が多いので、軽い力で操作できるよう器具や形状などについても検討を行います。
お世話する方にとって、常に入居者の方々の様子が分かるようなプランや開口の取り方を重視します。
 
また障がいには個性がありますので、保護者の方やお世話する方々からのヒアリングが一番重要です。
ですので普段の生活現場にお邪魔して、どんな様子で生活されているか見学させてもらう機会を作るようにしています。
 

 

グループホームの補助金の手続きなども手伝っていただけますか?

 
国、県や市の補助金を貰って計画される場合が多いかと思います。
もちろん助成金手続きのサポートもさせて頂いております。
 

グループホームを開業したいがなにからはじめたらよいかわからない方の相談にも乗っていただけますか?

 
はい。相談をお受けいたします。
建築関係のことについては私自身が、法人設立や運営に関することは経験者の方と共にアドバイスをすることも出来ます。
 

「グループホームひなぎく」の依頼者からはどのようなご希望がありましたか?

 
基本的なことですが、助成金を貰うため特に、予算内に納めること、スケジュールに確実に乗せること、助成金や入札の対応をすること。これらについては希望条件がしっかりありました。
建築計画については、必要十分な範囲でのバリアフリー化、入居者とショートステイ(一時利用者)との区分けをしっかりすること、掃除のしやすさ(特にトイレ)、食品庫や管理人室の守備(ロック)などのご要望がありました。
 
ですがその他のことについては、「少し規模が大きくなった住まいと考える」というこちらの姿勢に共感していただき、基本的にお任せしてくださり、こちらの提案に対する同意を確認する形で進めました。
 

 

その希望をどのように叶えましたか?

 
定期的に行われている法人の理事会に合わせて、設計打合せも定期的に実施。その都度、工事費とスケジュールの見直しを提示しながら進めました。
建築計画の部分では、法律や一般的に定められている寸法や仕様に頼るのではなく、実際に障がい者のみなさんが生活されている作業所や、グループホームに見学に行って使われ方を確認したり、世話人さんや親御さんからのヒアリングを元にして、設計を行いました。
 

グループホームひなぎく・配置図

↑グループホームひなぎく・配置図

グループホームひなぎく・平面図

↑グループホームひなぎく・平面図

貴社が設計するグループホームの特徴を教えて下さい

 
光と風が通り抜ける、五感にやさしい自然素材の空間とするなど、まず住まいとして快適であることを第一に考えます。
つぎに、生活が楽しくなる仕掛け、世話人さんたちがスムーズに動ける動線、安心できる視線のコントロール(通り抜け・あるいは遮断)をつくります。
そして、景観的・空間的に地域に貢献する建物として、地域の人たちとの交流もはぐぐむグループホームとなるよう配慮しています。
 

居アーキテクツ一級建築士事務所 上野康子さんのグループホーム・設計事例

  

画像 建物の名称 紹介文
グループホームひなぎく

知的障がいを持つ女性のためのグループホーム。
中庭を囲むコの字プランとして、東、中央、西と3つのゾーンからなります。
中央棟は、東棟と西棟をつなぎながら皆が集うオープンリビングになっています。

紙ふうせんグループホーム

障害を持つ人たちのグループホーム。
ご家族の元を離れて、ご自身でくらしていく為のすまいです。
梁をあらわしにして木の素材感を出したり、外観そして階段や水周りには色やデザインの遊びを加え、ここでのくらしが楽しくなるようにという思いを込めました。

 

ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

擁壁には大きく2種類あります。
1. RC造擁壁(コンクリート擁壁) で、無筋コンクリート擁壁と鉄筋コンクリート擁壁とに大きく分けられます。 前者には重力擁壁、後者にはL型擁壁があります。重力擁壁は高さに限界がありますが、L型擁壁は構造計算によって5m以上でも高く設計することが可能です。

2. 間知ブロック擁壁で、ブロックを使って設置される擁壁です。
 これは高さが5mまでの制約がありますが、もっとも施工性が高くリーゾナブルにできることから一般的によくみられるタイプのものです。しかし施工上、水抜き孔を3㎡に1ヶ所以上設けるなど一定の条件をクリアーしないといけません。

与えらえた敷地条件に適した擁壁で敷地整備をいただければと思います。

一級建築士 南 俊治

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