坪庭について
坪庭の費用

坪庭は、一般的には、1階に作ることが多いですが、2階にも作ることは可能です。
ただし 2階の場合、バルコニーと同様防水工事を行う必要がありますので、その分、別途費用が掛かります。
樹木、造作等、和風に仕上げると、しっかりとした職人に依頼した場合、200~300万円程度の費用は見ておいたほうが良いです。
もちろんDIYでやる方法もあり、その分安く作ることは可能です。
例えば、木を植える場合でもトータル数万円の場合もあります。
樹木の選定は、日照条件や成長後の枝振りにも気を使う必要があり、よく相談する必要があります。
もちろん2階にも置けますが、植木鉢を置く以外にも直接土を入れるケースもありますが、その場合、耐根仕様の防水方法と重さも計画段階から検討する必要があります。
ウッドデッキもセランガンバツ等の南洋材のデッキ材、檜材や人工木材もあり、使い方やメンテナンスの考え方等十分考慮する必要があります。
和風庭園

和風の坪庭は、本格的な庭を希望するのであれば、専門の庭師の方に依頼したほうが良いでしょう。
石の選定、置き方、手水鉢や灯籠等には決まりごとが多く、専門的な知識が必要です。
手水鉢などを設置する場合には、水道が必要となります。
もちろん排水の整備が必要です。
苔を張ったり、樹木を植えたり、土を入れる場合は植木鉢に植えるか、土を直接引く場合は、耐根仕様の防水をする必要があります。
和風庭園で、敷石や灯籠も欠かせないアイテムですが、それ自体かなりの重さもありますので、上階に坪庭を設置する場合は、計画段階からその重量を加味して構造計算する必要があります。
事例の九曜舎では、耐根仕様の防水施工を行い、土壌や灯籠、石の重量も考慮し、構造もその計画当初から、その重量も加味して設計しています。
京都の町家の坪庭等、小さいながらも美しい庭園はありますが、専門の庭師と話をしながら、作り上げていくのが良いと思います。
また玄関のアプローチを庭園化する方法もあります。
洋風の坪庭
洋風の庭というと、床の仕上げをタイルやデッキにするのは一つの方法です。
連続する室内と一緒にタイルで仕上げたり、フローリングと似たような色合いのデッキ材にしたり、一体的に見える工夫も出来ます。
タイルは、一般的には下地をコンクリートにする必要があります。
タイル以外にも平石や煉瓦、木タイルも良く使用されますし、芝を敷く方法もあります。
坪庭と花
樹木を植えたり、草木を植えたりできるような花壇を作ることもあります。
季節の草花を植え替え、一年中花を楽しむ庭も出来ます。
窓から見える位置に花壇を造ったり、デッキやベンチを設ける等眺めるスペースも考えると、より花を楽しめる庭になります。
坪庭のリフォーム
すでにある坪庭をリフォームして作り直すのは可能ですが、資材の搬出搬入経路の有無に注意が必要です。
大きな石や灯籠等の大きなものや土を入れ替えたりする場合、十分な搬入経路を確保する必要があります。
1階であれば、建物の外周から、スペースがない場合は、室内を通る場合もあります。
2階であれば、クレーンで釣り上げる場合もあります。
新築の場合も事前に搬入したりする場合もありますのでご注意ください。