ユーザー 栗原正明建築設計室 栗原正明 の写真

下記のウェブログに記事を掲載しています。
"masaaki times" (マサアキ タイムズ)
http://msak.seesaa.net/

床面を傾斜地に合わせる・眺望の良さを生かす

床面を傾斜地に合わせる

 
傾斜地に木造住宅を建てる場合、傾斜地の一番低い部分に基礎を作ると基礎が深すぎてコンクリート造の部分が大きくなりすぎます。
 
そこで1階の床面の高さを傾斜地に合わせることで基礎工事を少なくすることがあります。
 
床面を傾斜地に合わせるためには、間取りと断面計画を同時に進めて無理のない計画をする必要があります。
 
下記では床面の高さを傾斜地に合わせた住宅の事例を紹介します。
 

LIC 山本建築設計事務所の「傾斜地の平屋」

 

 

 
LIC 山本建築設計事務所の「傾斜地の平屋」の敷地は山のすそ野の自然豊かな傾斜地でした。
山本さんは造成をすることなく、この傾斜に合わせてスキップフロアにしています。
こうすることで各部屋から南の果樹園との距離感がとても近くなり、室内の空間にも広がりが出来ます。
造成をしない分費用的にも負担が少なくなります。
 

木の家プロデュース 明月社の「猪名川の家」

 

 
依頼者は建てる前から「傾斜地を活かして、造成費をあまりかけない」というご希望があったそうです。
木の家プロデュース 明月社の山岸さんはスキップフロアにして傾斜地にそって建てています。
 

更田邦彦建築研究所の「多気の住宅」

 

 
多気の住宅の敷地は小高い山の中腹傾斜地にあります。
依頼者からは「構造的に安全であること」「日当りが良くない敷地において建物全体が明るい内部空間とすること」などが求められました。
 
更田さんは傾斜地に応じて、半地下ー1階ー中2階ー2階が連続するスキップフロアの構成にすることにしました。
その全てのフロアに天空からの光を行き届かせる「光室」と呼ぶ中庭のような半外部的な内部空間を設けることにしました。
 
光室からの光で家全体が明るい空間になっています。
 


眺望の良さを生かす

 
傾斜地のメリットのひとつは眺望がいい土地が多いということです。
眺望の良さを最大限に活かすことで、平地では得られない開放感を得ることができます。
下記では眺望の良さを生かした家の事例を掲載します。
 

DENアーキテクツ一級建築士事務所の「那須の家」

 

 
敷地は那須の平野を一望にする約20度の傾斜地にあります。
愛犬と一緒に暮らすための家です。
 
1階は犬舎・車庫・倉庫としてRC高基礎を利用していています。
住居部分は高基礎内側より階段で上ります。
眺望をできるだけ確保するために1階部分を高基礎として、居住者のアイレベルをできるだけ上げるようにしました。
土地は那須の別荘地ですが、冬場はかなり寒さが厳しいため、大きな開口を設けた分できるだけ家の断熱性能を上げるようにしています。
 

KAZ建築研究室の「那須の週末住宅」

 

 
敷地は道路より最大で12m程度上がっている傾斜地でクヌギ・コナラなどの落葉広葉樹林。当面は週末住宅として住まい、将来はこの地に永住するというクライアントの希望を踏まえた住宅です。
 
1階は土間・個室・水回りを配し、2階に周囲のロケーションを楽しめるリビング空間。
1階土間は薪ストーブを中心にワークデスクも備え多目的に利用できる落ち着いた空間となっています。
2階はたくさんの友人を招いてゆったりと過ごせるオープンなリビング空間です。
 
リビング中央の大きな吹抜けは、1階の気配と共に薪ストーブの暖気を伝えてくれます。
また1・2階にはそれぞれロケーションを楽しむ屋外デッキを備えています。
 

かわつひろし建築工房の「Y.M.P」

 

 
自然公園内の別荘地に建つ住宅です。
道路より低い位置になる西側面は極力、窓を設けず、海岸を見下ろす東側に大きな開口を集中させています。
大きな窓とバルコニーからは海を眺めることができます。
 

(有)TAM建築設計室の「百景楼-海の別荘」

 

 
敷地は伊東市街、相模湾を望む高台にあります。
築造年数のかなり経過した前後の擁壁を考慮し住みての安全を確保するために1階部分をRCとし、安全性と経済性のバランスを取りました。
 
1階がRC造のため耐力壁が軽減され大きな開口が可能となりました。
内部からアルミサッシが見えない納まりにしています。
 

水谷嘉信建築設計事務所の「大開口から八ヶ岳が一望できる別荘|蓼科高原の家」

 

 
敷地は八ヶ岳が一望できる林の傾斜地です。
7mの大開口からは八ヶ岳やアルプス山脈が一望できる快適な別荘です。
レッドシダーの床材が内と外をつなげます。
内と外との気配や空気感によって、内外の境界がなくなり空間を一体化してくれます。
 
依頼者の希望も「雄大な風景と建物が一体になり、その風景にとけ込む様にしたい」というものだったそうです。
7mの大開口は建具を全て引き込むことができるようになっています。
 

ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

外構工事は、概ね本体建物が終わったころに
はじまりますが、資金の余裕がないとなかなか
そこまで目に留めにくい部位ではあります。
今回のお題は、防犯砂利ということです。
人が歩いた時に踏む砂利の音で不審者が敷地内
に無断ではいったかどうか知らせるというものです。

敷地に撒かれた砂利を化粧の美化として見せ、
そしてどう防犯的な機能をもたせることができるか、
そのことについて当事務所が行った事例
を交えて情報提供いたします。

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

近年、住宅は防犯意識が高まり、閉鎖的な家が大きくなってきました。
家の裏側に、入り込まれると、防犯することが難しくなります。
防犯灯などは、深夜動物の通過で、点滅するなど近隣に迷惑を
かけます。防犯砂利は、人が歩くと、音がかなり気になります。
泥棒の抑止効果があります。但し、庭が広い場合、風で飛ぶ場合が
ありますので、注意が必要です。防犯砂利は、数種類の色があり、
また、軽いので、自分で工事することも出来ます。
防犯砂利をまく前に、雑草防止シートを敷いてからにしてください。
砂利のみの状態では、雑草が生えてきて、かなり見苦しい感じに
なります。防犯砂利は汚れやすいので、土の庭の隣は、色の付いた
砂利にする方が、良いと思います。白い砂利の場合は足跡が残り、
人の入った形跡を確認出来ます。
防犯砂利はあくまでも、防犯には、補助的なものですので、窓や、
ドアの防犯機能を高める方が効果があると思います。

助成金を使って住宅の建替え費用を節約する方法

住宅密集地に住んでいる方の中には「老朽化した家を建て替えたいけど予算がない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか? 
 
木造住宅が密集した地域では、火災が発生した場合、延焼によって大規模な火災になってしまう可能性があります。 
 
阪神淡路大震災の際に被害を受けた建物の多くは、新耐震基準が導入された1981年以前に建てられたものでした。 
これらの住宅が密集した地域で大規模火災が発生しました。 
 
耐震・防火性能が十分でない住宅密集地で大地震が発生した場合、倒壊や火災による被害が大きくなります。 
 
また、住宅密集地は道路幅が狭く行き止まりも多いので、災害発生時に消防車や救急車などの緊急車両が現場まで到達するのに時間がかかるという問題もあります。 
 
そこでこの記事では「助成金を使って住宅の建替え費用を節約する方法」について紹介したいと思います。 
 
東京都において、「木造住宅密集地域整備事業」という事業があります。 
 
この事業は、 

 
「木造住宅が密集し特に老朽住宅の立地割合が高く、かつ道路・公園などの公共施設等の整備が遅れている地域において、老朽建築物等の建替を促進するとともに、道路・公園などの公共施設を整備し、防災性向上と居住環境の整備を総合的に行うことを目的とし、事業を行う区市町村に対して都が支援する制度です。」 
 
(都のホームページより) 
 
この事業の対象となる地域は現在、新宿、台東、墨田、江東、品川、目黒、大田、世田谷、渋谷、中野、杉並、豊島、北、荒川、板橋、練馬、足立、葛飾、江戸川の各区内で指定された地域となっています。 
(その詳細の地域は都のホームページに記載があります。) 
 
この地域内において、ある一定の助成条件を満たせば、建替え時の除去費、設計監理費の一部が助成されます。建替えをご検討されている方にはとても有益な制度です。 
 
なお、各区により、また建替え後の建物などにより、助成条件、助成金額などが異なります。 
また、現時点(平成29年度)におけるもので、年度により条件、金額等が変ることがありますので専門の建築士事務所などに相談をした方が良いか思います。 
 
私の関わった事例では、目黒区内の木造店舗併用住宅を鉄筋コンクリート造6階建て、店舗・共同住宅に建替えた場合で、総事業費約1億7000万円のうち、約1100万円の助成を受けました。 
 
事前の区との助成金相談から助成金申請や設計、工事監理業務を担当しました。 
 
建築主様は事業費が軽減され、テナント、賃貸住戸などもあり、事業収支計画上とても有利であったと言われました。 
また、地域防災の向上や街並みの美観化、及び商店街の活性化にも寄与しました。 
 
そして、この地域のご近所の方がこの事例を知り、私が再び依頼をうけ、その後すぐにこの制度により、ほぼ同様に建替えを実施しました。このように、地域の不燃化が繋がってゆくことが大事であると思います。 
 
更に東京都では上記事業地域内で特に重点的に改善を図る地区を「不燃化特区」と指定して強化しています。 
 
助成条件等各区により異なりますが、例えば、目黒区内の特区に指定された地区での場合、参考例は以下のようです。(目黒区ホームページから抜粋) 
  • 事業期間 :平成32年度まで
  •  

  • 助成対象者: 個人、中小企業者であり、要件を満たしたもの
  •  

  • 戸建建替え助成: 老朽化建物120㎡から不燃化住宅180㎡への建替えの場合、除去費及び設計・工事監理費の一部の助成として 296.5万円

 
 
なお、戸建住宅から共同住宅等に、又は共同住宅等から共同住宅等に建替える場合は、除去費、設計・工事監理費の一部の助成の他に、建物の共用部分の一部に掛る工事費「共同施設整備費」の助成があります。  
 
その他に東京都において「都市防災不燃化事業」と言う制度があります。 
一部、「不燃化特区」と重なる地域があるようですが、主に幹線道路沿いで耐火建築物等にすることにより、「延焼遮断帯」を形成し、隣接する防災生活圏の安全性を確保する目的の事業です。 
(都のホームページより) 
 
主な助成しては、建築助成費(耐火又は準対耐火建築物にする場合、1階から3階までの床面積に応じて 一部を助成)、除却助成費、仮住居助成があります。 
(助成内容は各区により異なる可能性があります。) 
 
また、昭和56年以前の旧耐震の住宅(及び共同住宅)の場合、耐震診断の必要がありますが、耐震診断の結果、耐震性能値が基準以下であれば、耐震改修工事をするのではなく建替えて、現行の耐震性能を確保するなど、要件を満たせば、耐震診断費、除去費用、建替え費用の一部の助成が受けられることがあります。(要件、金額等は区、市、町村により異なります。)  
 
但し、様々な助成制度は重複して受けられないことが原則となっています。 
 
近年、空き家対策が喫緊の課題となっています。 
防災上においても、木造等の老朽化している建物の除却、不燃化への建替えは必要なことです。 
 
是非、これらの助成制度に対象となっている場合にはご活用して頂き、建替え費用の節約の一助として頂ければと思います。 

執筆者

ユーザー 一級建築士事務所 株式会社 竹内建築研究所 竹内健 の写真
東京都練馬区北町8-37-8-204
03-5398-5861

 

I-1589、傾斜地建築を得意とされている建築家の方(神奈川県)

ユーザー 物干し の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
神奈川県
現住所‐郡市区町村: 
川崎市
依頼内容: 

傾斜地の古い宅地造成地の古家撤去後更地を契約しました。きっかけは北東方向が抜けており、周辺の相場より安く土地が入手でき、自由な住宅を設計出来るのではないか、、という素人の勘によるものでした。
現在、そんな勘頼みの中で、適切な建築設計をお願い出来る建築家の方を求めております。
簡単に土地のコンディションをお伝えしますと、
・南西、南東方向が隣地の3m擁壁で囲まれており、北西は隣地よりm高く、北東は5m程高い約50坪の土地で建ぺい率は50%。
・宅地造成は昭和40年代に行われたらしく、一応、住宅建設の許可証はあるそうですが、見た目にも擁壁の老朽化は感じられます。万一の大地震、豪雨の際の崩落が正直心配です。
・現行のがけ条例に適合しているかどうかについては、現況から判断して問題ない、であろう、というのが不動産業者の見解です。
・敷地に対して、建ぺい率、容積率について目一杯建てたいという思いはありません。むしろ最低限のコンパクトな作りで良いです。
住まいの必要な要素として、
・玄関とひとつながりの広めの土間。アウトドアや趣味の自転車メンテナンス、収納スペース
・広めの庭を確保し、家庭菜園等土いじりやバーベキューをしたい。
・傾斜地の下地という立地を活かして、擁壁一体型の3LDK。これは、完全に素人の発想ですが。
・隣地の古い擁壁に対する先々の不安払拭。
・面倒な事を申し上げながら、資金が潤沢にあるというわけではございません。
といった支離滅裂な願望なのですが、特に川崎、横浜の難儀な傾斜地建築を逆に得意とされている建築家の方に是非一度相談をさせていただければ幸甚です。
敷地情報など、拙い説明となり大変恐縮ですが、何卒ご助力の程宜しくお願い致します。
 
建築家の所在地について:
同じ都道府県・近県の建築家を希望する
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、現場の日。

ということで、いくつかの現場へ行って、
現場担当者や職人と打合せしてきました。

写真の現場は、付属車庫+アプローチとなる
駐車場棟を建設中です。

住宅部分とデザインを連続させながらも
落ち着いた色合いのタイルを採用したりして、
シックで大人っぽい和モダンな空間を構築しています。

軒先のシャープなラインが、とっても
いい感じで仕上がっていました。

今月後半には、引き渡しの予定。
それに向かって、工事は進んでいきます!

ちょっとわかりにくいですかね。

写真は、オークの集成材を
アイアン調のブラケットで支持している棚板。

右上に見えているのが、大きなテレビ。
これ。テレビ下の収納なんです。

そして、壁には、アクセントのタイル。
今回は、お客様のお好みから、エコカラットを
採用しています。

エコカラットのマットな質感が、棚板やアイアンと
とっても相性がいいですね。

素材の質感を揃えると、
こんな風に、スッキリとまとまりそうです。

そうそう。
こちらは、タオル掛け+棚板。

この金物。
実は、お客様がネットで購入されたんです。

この金物のおかげで、
プレーンな雰囲気が、一気にお客様好みに変身しています。

この金物。
そんなに高くないそうですよ。

家はもちろんですが、
金物や備品についても、
自分の「好き」を取り入れることで、
自分らしい家創りが実現できますよ。

愉しんで探してみてはいかがでしょうか?

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 今回は照明についての第1回として、フットライトについて書いてみます。
 フットライト、日本語でいうと足元灯ですが、これは文字通り足元を照らす明かりで、それほど高い照度のものではありませんが、いろいろと便利な照明器具です。この写真では階段部分に使っています。階段は上からの照明ですと足元に自分の影が生じて、段が見えづらくなることがあり、安全性に若干問題があります。そこで壁埋め込みの小さいフットライトで、必要なところに必要なだけの明かりという大前提に沿った計画にしました。これは常夜灯としてもよいですし、この写真の場合は、3路スイッチで1階、2階それぞれにスイッチを設け、降りる時上がるときどちらでも照明のオンオフができるようにしています。
 これを外部の階段でも使うと、機能的でなおかつ照明効果としてもよいものです。

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 耐震等級とは、住宅の耐震性について、住宅性能表示制度で決められた構造の安定のなかの一つの指標でそのレベルを表す表示です。1から3まであり、3が一番耐震性が高いということになります。
 耐震等級1が基準で、これは建築基準法に基づいてその範囲内で設計されているものを示しています。数百年に一度程度発生する地震力に対して倒壊・崩壊等しない程度とされています。概ね震度6強から震度7くらいということになります。等級2は等級1の地震力の1.25倍の地震に倒壊・崩壊しない程度、等級3は1.5倍ということになります。
 等級2になりますと構造部材の接合部についてもチェックすることになります。
 等級をどこに設定するかは建築主が決めるものですが、設計事務所とよく相談されて決定してください。等級があがれば建築費にも影響が出ますし、設計事務所によっては設計費用が上がるところもあるかもしれません。私共の場合は、木造2階建てなどでも構造計算をして、使う金物まで指定する設計を標準としていますので、関係ありませんが、等級1に比べれば手間暇がかかるのは確かです。
 ちなみに、性能表示制度では耐震性(これは構造の安定という項目になります)のほかにも、建物の劣化の軽減についてや温熱環境、光・視環境、高齢者等への配慮に関すること、火災時の安全、維持管理・更新への配慮、空気環境、音環境、防犯に関することなどでそれぞれランクを決めていて、建物の性能を数値化して示されるようになっています。

らいてうの家

●設計事例の所在地: 
長野県上田市真田町
●面積(坪): 
176.16㎡(53)
●建物の種類(大分類): 
その他
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

カラマツ林の中に建つ木造の家 「らいてうの家」
敷地面積1450㎡もあるカラマツ林の中に建つ木の香りいっぱいの家。
メイン道路から13m程入ったところから手すりの付いた木のスロープが始まる。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

地元の建築士会で女性委員会を立ち上げていたのでした。そのメンバーの一人が「らいてうの会」に所属していたことで、問い合わせが来ました。私は当時この委員会の長を務めさせていただいておりました。当初らいてうの会は地方の設計事務所に出来るのかと不安だったようでしたが、たまたま私がらいてうさんと同じ日本女子大学の卒業生だったことで、信頼していただけたようでした。
仕事は委員会のメンバー9人で引き受けるということでスタートしました。
当時、私はパーキンソン病の主人の介護で家から余り自由に出られない状況でした。
でも我が家はログハウスで広い空間の家で主人の造った家でもあり又、家具職人でもあった主人の造った大テーブルもあったことも手伝って、大勢のメンバーが集まれる条件が整っておりました。打ち合わせには持って来いの家でもありました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

らいてうの会はこの土地をらいてうさんの家族から寄贈されていたのでした。らいてうさんは老後はこの山奥の自然の中でのんびり暮らしたいと願って、学者村のような形で売り出されていたこの土地を買われていたようです。しかし、らいてうさんは一度もこの土地に足を運ぶことのないまま逝ってしまわれたのでした。そんならいてうさんの夢を叶える為もあり、敷地のカラマツをふんだんに使った木の家を渇望されていました。
カラマツは当時まだ建材としては難しいと思われていました。しかしせっかく沢山のカラマツが手に入るのに使わない手はないということで、地元の建材会社(エルク)に協力していただき、切り出したカラマツをその建材会社に運び込み、何度も往復しながら、建材として生かすことが出来たのでした。

その他の画像: 

外は森、中は素晴らしいステンドグラスの窓を通して光が入って来る。吹き抜けのおおらかな空間が来館する方々を喜ばせています。

この部屋は図書室です。大勢の人が座れるように大きく長いテーブルが置かれています。窓から見える景色は森の中。そして信州の山の空気と晴れ渡る日は真っ青な青空が見えます。

ベランダに出れば一層カラマツ林を堪能できます。
都会から来る方々にとっては夢のような場所です。

和室もあります。八帖間です。

2階のバルコニーから見たステンドグラス。

らいてうさんの事が展示されている展示室。沢山の資料が展示されています。

2階のバルコニーから見下ろした展示室。

展示会から見たアプローチとメイン道路。

展示室。上部に2階のバルコニーの手すりが見えています。
映っているのは私の家族です。私と息子二人です。

9人のメンバーです。

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