ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

先週から私の事務所が入っているマンションの外周部分に足場が組まれて養生ネットが掛けられました。

そしてポストには、外壁や屋根、バルコニーなど外部周りの改修工事のお知らせと工事期間中のスケジュール表が投函されていて、来月末まで工事が行われるとのことでした。

このマンションは賃貸なので、所有者であるオーナーさんが維持管理をされています。

外部周りの改修工事の場合、建物全体を足場で囲う必要があり、この足場の設置費用が 大きな割合を占めるため、オーナーさんは、日頃から改修費用を積み立てているのでしょう。 

これが一戸建て住宅ですと、維持管理をするのは住まい手である所有者本人となります。

私は主に住宅の設計監理をしているので、竣工して建て主様へ引渡しをする際に、維持管理の手引書とメンテナンスの 時期を記した書類などをお渡ししています。
 
特に、賃貸の住居から一戸建てへ住み替える建て主様へは、この維持管理について丁寧に説明しています。

もちろんこの書類は、新築に限らずリフォームやリノベーションの場合も同様にお渡ししています。

分譲マンションにお住まいの方は、管理費と修繕積立金を毎月支払って、管理組合が適切な時期に改修工事を行う仕組みになっていますが、一戸建て住宅の場合管理者が住み手ご本人であるので、毎月少額ずつ積み立てをして将来の改修工事に備えなければなりません。

日頃のメンテナンスをきちんしている家とそうでない家とは、その後雲泥の差が出てきてしまいます。

ここ最近、異常気象で大雨や大雪が降ったりして、普段なかなか気付かない屋根や雨樋、庇などが損傷するケースも増えてきています。

やはり自分達の住まいの外周部を定期的にゆっくり見て確認することが大切だと思います。

建物も人間の身体と同様、「ちょっとおかしいな。」と気付いた時の早目の対応と処置が重要なのです。

『ギャラリー真』

●設計事例の所在地: 
佐賀県西松浦郡有田町幸平
●面積(坪): 
175㎡(52.9坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

この建物は2013年11月に完成致しました。
ご夫妻との出会いは2013年2月頃、知人を介して有田の町並みなどを語り合ったことが最初でした。
それから有田内山を散策中にこの古い民家と出会い、新しい物語が始まりました。
建物の継承を念頭に、昔の風情を残しながら減築を施し、新しく終の棲家として再生しております。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

新築で建てるか町並みの中の古い民家を再生するか。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

わがアトリエの「建物が朽ちるときは全てが土に還る」というコンセプトを住宅に反映することが可能と考えられたのだろう

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

古い民家には歴史がたくさん詰まっています。新築もまた夢がありますが、減築を施す再生建築にも地球環境に優しい取組みという使命を感じています。クライアントと一緒にいろんなシュチエーションで考えていきましょう!

その他の画像: 

玄関廻り

T-house

●設計事例の所在地: 
熊本県熊本市
●面積(坪): 
47.6
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

城郭の風景を取り込む、長さ16.5mのパノラマウィンドウを持つRC2階建ての住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地内の最大の長さである対角線を活かすことで、限られた敷地のなかで大きなスケールを獲得し、広がりと豊かな景観を楽しむことができる住宅です。

その他の画像: 

2014年8月末に竣工しました。

三角形の空間では空間自体よりも窓や壁面の存在感が際立つ効果があり,幅16.5mの水平窓に映る風景がパノラマ絵画のように感じられます。

熊本城という都市的スケールと対峙するために,敷地内にて得ることができる最大長の敷地対角線を基調とした,三角形平面を持つ住宅です。

N-house

●設計事例の所在地: 
福岡県福岡市
●面積(坪): 
29.3
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

間口が狭い狭小敷地に建つ木造2階建ての小住宅です。周囲の景観要素が乏しい環境であったため、L字状の大きなスリットから空と周囲の緑を取り込むような空間構成としました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

狭い敷地における最大の長さである対角線を活かし、限られた敷地のなかで出来るだけ大きなスケールをもって広がりや豊かさを目指した住宅です。

その他の画像: 

K-house

●設計事例の所在地: 
熊本県熊本市
●面積(坪): 
45.8
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

「まちなか別荘」というコンセプトのもと、市街地にありながらもまるで別荘のような落ち着いた暮らしができる住環境を目指した住宅。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

デザイン性と機能性、そして地域性の両立を目指した住宅です。

その他の画像: 

書斎のある家

●設計事例の所在地: 
大阪府岸和田市
●面積(坪): 
32坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

最初のご希望の中で必ず入っているご主人の『書斎』、面積や予算の関係で最初に姿を消す事が多いです。
この家では無事に残ることができました。(なぜなら、奥様も使うからデス。)

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

30代、共働きで小さなお子様が二人のとても忙しいお二人でした。
家に仕事を持ち帰ることが多く、片方が子供を見ている間に片方が仕事を片付けたいので、邪魔をされずに集中出来る書斎が欲しいとのご要望でした。 子供が元気に育つ家にしたい、との事でした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

所員の10年来の友人で、過去には当事務所が設計した蔵を改装した賃貸住宅の住人でもありました。
杉板の床の心地よさ、真壁の吸湿性など実感を持っておられたのだと思います。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

土地探しからお手伝いしたのですが、古家付の手ごろな土地を見つけることが出来ました。

柱は桧、梁は米松、床に杉板を使い真壁にしました。
主寝室の奥に書斎がある以外はごくごく普通の間取りです。

その他の画像: 

玄関を入ると大きな靴箱。
箱を大工さん、建具を建具屋さんに作って貰いました。
ルーバーになっていて通気性を確保しています。

玄関ホールから入ると明るいリビング。
奥がキッチンです。

明るいキッチン。

キッチンの奥には収納棚とカウンター。
アイロンやミシンなどの家事やパソコンコーナーなど奥様のスペースです。

キッチンからリビング、和室を見る。

左の扉が玄関ホール、引き違い戸をあけると水周りと階段につながります。

和室からリビングをみる。

洗面脱衣室の洗面化粧台は大工さんに作って貰ったもの。

2階 主寝室
左側の扉の向こうが書斎です。

フリースペース
男の子と女の子なので、真ん中の柱の所で二部屋に仕切れるように設計しています。
入り口も二カ所あり、照明器具やコンセントなども分けて設置しています。

今は小さな子どもたちが走り回っている事でしょう。

本棚の家

●設計事例の所在地: 
大阪市
●面積(坪): 
18
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

階段下に廊下程の巾一面の本棚。
すべて大工さんに作って貰いました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

建築主が無人になっている実家(2戸イチ長屋の1戸)に移るためのご相談でした。
リフォームか新築かで悩まれていましたが、長屋は平屋で増築も限られるため新築する事になりました。

・隣家の切り離し工事がうまくいくかどうか
・とにかく本棚が欲しい
・予算に収まるかどうか

というご要望でした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

こちらのサイトで『女性建築家』を希望されていた方です。
応募の際に所員(30代女性)が書いた手紙で、現地でお会いする時にはもう決めておられたようでした。
60代の増田と同世代の所員とで安心して頂けたのではないかと思います。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

長屋の切り離しに際しては充分に調査を行いました。
棟の掛かり方によっては補強が必要になるからです。幸いこちらを切っても隣家に影響しない形状でした。

14坪の敷地な上に、切り離した隣家が境界線を越境している状態なため18坪程に収める必要がありました。本棚と設備とを納めるために図面上でミリ単位で調整を行い、無事プランが出来あがりました。

当初提示された予算はかなり厳しいものでしたので、当事務所としても新築では初めての分離発注で進めることになりました。幸い良い職人さんに恵まれ、大きなトラブルもなく、大幅にコストダウンすることができました。

その他の画像: 

玄関を入るとリビングとキッチン、勝手口の向こうはもう隣家です。
コンパクトな家ですが手洗い・トイレも2カ所あり、キッチンもL=2100確保できました。
左側の扉の向こうに洗面脱衣室、浴室があります。

狭小地のため採光は道路側のみとなります。
玄関からの光が大きなスリガラスを通してリビングに届きます。

反対側から見る。
本棚(パイン)・建具(シナ合板)・床(杉t=30)には建築主と設計者で荏油を塗りました。

1階洗面脱衣室。
洗面化粧台と収納棚などすべて大工さんに作って貰いました。

書庫の部屋 最初の画像の振り返りです。

階段下までびっちり本棚。
蹴込板の一部をポリカーボネートにして光が入るようにしました。

私は『ここに籠って本を読みたい』という建築主に同意なのですが、大工さんはじめ職人さんには理解できない様子でした。 クッション敷きつめてゴロゴロするには心地よい狭さだと思うのですが。

階段から明かりとりの蹴込板を見る。

2階には洋室が2部屋です。勾配天井で広々、棚はすべて大工さんに作って貰いました。

道路側の窓から光と風が充分に届きます。

2階にも洗面を設けました。

安心して暮らせるナチュラルな家・小久保美香建築設計事務所 小久保美香さん


 
ナチュラルな素材を使うと、安心して暮らせるここちの良い家を建てることができます。
ナチュラルな家が得意な1級建築士事務所 小久保美香建築設計事務所 小久保美香さんにお話を伺いました。

お話を伺った建築家

 

ナチュラルな家を手がけるようになったきっかけがありましたら教えて下さい

 
卒業して、はじめて働いた所(工務店)は元々が材木屋さんで、木をふんだんに使用した家と建売住宅に近いビニールクロスや建材を使用した注文住宅の両方を建てられていました。
 
働きはじめたころは、シックハウスという言葉もなくて、建材を使用した家にいくと 私は、気持ち悪くなってしまいました。
 
反対に、木をふんだんにつかった家のほうは匂いも体も心地よくかんじました。
 
またその当時、製材もしていて、丸太を製材する様子に立ち会うこともできたのですが、製材したばかりの木はあたたかくて、しっとりしていて、赤ちゃんみたいと思いました。
命あるものを生かしてつくるんだなと感じました。
  
私自身が安心してく暮らせる家、心地よいとかんじるもの、空間は何かと考えたとき、ナチュラルな素材をつかった家なんだなと思い、自然素材を得意としている設計事務所に転職したのがきっかけです。
 

ナチュラルな家のメリット・デメリットを教えて下さい

 
メリットは、何よりも心地がよいことだと思います。
はいったときの空気感が違い、長く居たいなぁとかんじられると思います。
 
また時間と共によい色に変わるので愛着もわくと思います。
安心して暮らせるというのも大切な要素のひとつです。
 
デメリットは、命ある素材をつかうので、反ったり、狂ったりすることがあります。
 
竣工して1、2年くらいは建具の動くが悪くなったりするこもあり、また、(建材を使用した家もいっしょですが)メンテナンスも必要となります。
 
工期がかかること、職人さんの技術が必要なので、竣工時の価格は建材を使用した家よりも、高くなってしまうこともあります。ただ、長い目でみると高くはないと、その分の価値はあると信じています。
  

ナチュラルな家で注意する点があれば教えて下さい

 
自然素材が好きかどうかというのも大切です。手入れが必要になるので、そんな暮らし方を楽しめるかどうか、想像してみてください。
手入れとは、タイヘンなことではなくて、こぼしてしまったら、さっと拭くというような(本来だったら建材を使用している家でも必要な)ことです。
 
子供たちは、木の家が好きみたいでにこにこ元気に走り回ったりしていることが多いです。
 
また、つくり手に技術があるかどうかを見極めることも大切です。
自然素材なので、伸縮したりするので、技術があるところは、対応できるように工夫をしています。
 
また、同じ自然素材といっても、化学的なもので固めているものや、薄くて効果が少ないものもありますので注意してください。
  

よく使っているおすすめの建材・仕上げなどがあれば教えて下さい

 
構造材は 杉 桧、赤松等、国産材を使用しています。
 
床材は 杉、なら、かば桜、赤松、桐、さわら等、好みや予算にあわせて選んでいます。
 
壁は、漆喰に土をいれてやわらかいトーンにしたもの、土(※技術のある左官屋さんでないとできない場合があります。)、プラスター、手すき和紙、和紙等です。
 
天井材は、野地板の杉を表しにしたり、漆喰(色土混入)、プラスターを塗ることが多いです。
 
浴室には十和田石、ホーローの浴槽、タイル、桧、さわらなど、
 
キッチンは、木で骨組みを組み、業務用のステンレスのカウンターを使用しています。
キッチンのタイルも陶芸家の方に焼いていただくことがあります。
 
外部は、漆喰や板張り、モルタル塗り(将来、予算ができたら漆喰を塗ることをお勧めしています。)です。
 

ナチュラルな家を建てたいと思っている方になにかアドバイスがありましたら教えて下さい

 
自分にとって、何が心地よいのか、どんな暮らしをしたいのか、かんじてください。
 
長い目でみて、一生 すごす場所なので、大切なことは何かをかんじてくれたらうれしいです。
 
ナチュラルな暮らし方にあう心地よい住まいをつくるお手伝いができましたらうれしいです。
 

1級建築士事務所 小久保美香建築設計事務所 小久保美香さんのナチュラルな家設計事例

画像 建物の名称 紹介文
ちっちゃいおうち

2階リビングとして、屋根勾配を利用した一つ屋根の下の大空間としました。
ステップフロアを設け、リビングダイニングをゆるやかに、キッチンは手元を隠し緩やかに区切っています。

木のおうち

2世帯住宅で水周りなど全て各世帯ごとあります。
夕ご飯は一緒に食べたいとのことで一番良い場所に設けました。
伝統的な仕口、組み手をつかいまた小屋組みをみえるようにしました。

ファービングハウス

安心して暮らせるように土壁の保温性を生かし、空気層を設け、外貼りの断熱改修、耐震改修を行いました。
また築50年の建物のよさ、今まで生活をされていた導線のよさを生かして
アトリエ、居間を設けました。
栗や、杉の床、

ミドリノオト

緑が好きなお施主さんが外をかんじられるように
南の中庭と北の中庭を設けました。
南の中庭は木製建具をフルオープンできるようにして、庭作業をしたあとくつろげるよにガラス屋根を設けました。北の中庭は緑を楽しめるようになっています。

北本の杜

伝統的な方法をつかい木をふんだんに使いました。

2世帯ではなく母屋の横につくりました。
プライベートを確保しつつ、会話のできる配置としました。

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