●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
切り妻の単純な家型をしたボリュームと、その半分のボリュームからなるこの二つの家は、中庭を挟んでひとつになっています。
可能な限り独立性を保って向かい合っていますが、活動的で元気なおばあちゃんの「これから」を考え、子世帯の家族が、屋根裏からおばあちゃんの様子を「ちょっと見る」楽しい仕掛けがあります。
子世帯からは一旦外に出てルーフテラスを介し、ハナレ的な親世帯の屋根裏空間へ至ると、そこからさりげなくお母様の様子を伺えるようになっています。この長い動線は、家を巡る楽しさと奥行きを与えてくれます。
空だけが見える中庭は、子世帯のリビング・ダイニングや広縁と繋がって32帖の大空間になります。
周囲からの視線を気にしなくてよいので、室内と屋外が一つになったような開放的な空間になりました。