●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
玉龍雪山を間近に望む白沙村に、現地の五花石の外壁が美しいナシ族の民家を増改築したリゾートホテルを計画する。
まず雪山と集落の風景を多様に享受するため、ランダムな石のヴォリーム群を設定する。一方で屋根は規則的に配置し周辺環境と調和させる。その結果露出された木造架構は、五花石の硬質な外殻と対比され、軽快さと重厚さが対比的に現れるように意図した。
古い記憶と対極的に、現地の材料を使った新しい思考を挿入する。過去と未来を記憶が螺旋状に繋ぐように、新旧の時間と空間を積極的に重層させている。