建築家の設計事例
ローコストであったため、施主とともに話を重ね、この場所での暮らしの豊かさを考えました。 |
単純な骨組み・無駄の無い構成・簡素な仕上げでコストダウンを徹底しつつ、アトリエの土間床から家中を暖める温水床暖房を採用しています。建主とご友人の作家さん共作のステンドグラスは、建物の象徴的な存在となりました。 |
古い木造校舎のようなイメージをお持ちでしたので、外壁は既製品ではない下見板張りとし、その上に灰汁塗りを施し(施主施工。私もお手伝いしました)経年変化を楽しむ仕上げとしました。 |
屋根緑化や雨水を地下に溜めてトイレの水に使う、薪ストーブ等、電気設備に頼らない、エコロジカルな工夫をしました。2階への階段は勾配を緩やかなものに。道路からはスロープで6畳の広い土間玄関につながります。土間には薪ストーブ。 |
玄関に入ると 吹抜けを介して穏やかな光が空間を包み込み 訪れる人を優しくお迎えします。 |
依頼者の希望である南面からの日当たりを確保するために、南面を大開口としました。構造強度を補うために壁ではなくステンレス製の線状の筋交いを設けています。 |
自然豊富なロケーション。ただ開けているのは西側だけ。そんな土地の条件を生かしたデザインです。マドの持つ意味を再度紐解き、その役割と効能を際だたせることで、このロケーションを生かす住宅になりました。 |
遠くない将来、老後を向かえるご夫婦がこれから過ごされるお宅です。 |
プランの依頼を頂いてから、完成まで、足掛け5年! |
計画地は日本最東端の町、根室市の市街地から約30kmの位置にある人口300人程の集落。酪農が盛んで、周囲には大自然が広がる。冬は氷点下20度まで下がることもあり、寒さが厳しい地域である。 |
「縁のある空間」 |