静岡市を拠点に設計活動をしています。今回は、「浴室」(バスルーム)について、弊社設計事例をご紹介しながら解説していきます。-----------------------------------------------------------------------------------------------------住宅を設計するにあたり「日当たりと風通しの良さ」が全室、全箇所、パーフェクトになることは難しいものです。通常は、例えば「LDK」,「和室」,「寝室」,「子供室」・・・・のように、お施主様と打合せをしながら優先順位をつけてゾーニングしていきます。
お施主様の特別な要望がない限り、たいていの住宅は浴室が北側又は西・東側になってしまいます。とかく北側に浴室がある場合、カビが生えやすいと言われています。そこで私は条件の悪い位置でも「風通しの良い」・「一日のうちで一時間でも日が当たる」浴室になるよう心掛けています。
建築基準法上はマンションのユニットバスのように全く窓がなくても良いのですが、必ず浴室が外部に接するように設計します。そこにできる限り大きな開口部を設置(ユニットバスの場合も同じ)し、通風と採光が最大限取れるようにします。その場合、隣家の窓の位置を確認して見えない位置、又は塀で目隠しをします。
隣家のどこからも見えないエリアにすることで、そこに「坪庭」を設け大きなサッシを付ければ、たとえ条件の悪い場所でも浴室が外部も含めて「開放的なくつろぎ空間」になるわけです。-----------------------------------------------------------------------------------------------------
① 2階の中庭(ウッドデッキ)側に、大きな開口がある浴室
② 洗面・脱衣側はトーメイの強化ガラスで仕切っているのでとても開放的
③ 子供2人とお父さんが一緒に入ることができる浴室
④ 浴室の南側にバスコート兼物干し場がある
⑤ 洗面・脱衣も広々。シンプル
⑥ 北側の庭側に大きな4枚の引違いの開口がある浴室と洗面便所。 北側隣地境界には目隠しスクリーンが付いている。
⑦南側に浴室を設置した例。ユニットバスでこのような大きな開口部を付けることで、星を見ながらバスタブにつかることができます。
⑨ 奥行きわずか80cmのバルコニーにウッドデッキを敷き、植栽を設置するだけでこんなに明るく開放的な浴室になります。
⑩ 我家の浴室。天井が全面強化ガラス。美しい夜空を眺めながら入浴しています。雷雨の時の入浴はスリル満点で、ちょっと想定外でした。開放的で長年カビ知らずです。右側に露天風呂が見えます。
⑪ 浴室の隣には、狭いながらも露天風呂を設置。現在は、水風呂として使用しています。
⑫ 住宅の屋上に露天風呂を設置。空を独り占めできますよ。
C値:相当すきま係数で、単位は係数なのでありません。住宅の省エネを判断する一つの指標で、気密性能を表す値です。建物の延べ床面積に対する、隙間面積の割合を数値化したもの。単位面積1㎡当たりに対する隙間面積㎠で表され、数値が小さいほど気密性能に優れているという見方です。省エネを判断するための外皮計算において、外皮熱貫流率を求める際、建物内部から各部を通じて外部へ逃げていく熱を求めるのですが、その逃げていく熱量を求めるにあたり、開口部となるサッシの隙間からどの程度の空気の出入りがあるかか、サッシの種別により数値化されていたりします。・相当すきま係数C値=建物全体のすき間の合計(㎠) ÷ 延床面積(㎡)
UA値:外皮平均熱貫流率で、単位:W/(㎡・K)となります。住宅の省エネを判断する一つの指標で、外皮計算の中で求められる数値。住宅の内部から外壁、屋根、天井、床および開口部等を通じて外部へ逃げていく熱量を建物の外皮全体で平均した値で、熱損失の合計を外皮等面積で除した値。この数値が小さいほど、省エネルギー性能が高いことを示します。換気による熱損失は含まれません。・外皮平均熱貫流率UA=外皮熱損失量q(W/K) / 外皮等面積の合計ΣA(㎡)
昨日、とある家づくりの現場へ。
お客様と2週間ぶりに、現場で待ち合わせして、
進行状況を一緒に確認させていただきました。
内装仕上げがずいぶんと進んでは来ていたのですが、
一部大工さんの工事が残っていました。
先週から大工さんが戻ってくる予定だったのですが、
別の現場が少し長引いているとのことで、
あまり大きく現場は変化していません。
と思っておりましたが。。
照明器具がとりついていたりと、お客様にとってみれば、
すこし進行していることを感じていただけたようです。
それと。
写真に写っていますが、洗面やトイレといった
衛生器具が、納品されて、置いてありました。
内装が完全に仕上がってきて、こちらの器具を付けたら、
内部は、ほとんど完成することになります!!
テンション上がりますよね!
お客様も、新居での生活に向けて、もろもろを
しっかりと準備されているようでしたので、
気持ちは、完全に新居に向いてます(笑)
こちらの家。
断熱気密はもちろんしっかりしているのですが、
全館空調を導入したりしていることもあって、
年中、心地よい空気に包まれた家になる予定なんです。
もちろん。
そういった機能だけじゃないですよ。
お客様らしく、スタイリッシュでかっこいい外観デザインや
優しい雰囲気のインテリア等、とにかく素敵なんです。
月末には家が竣工して、その後外構を含めて、
来月半ばまでには引き渡しの予定です。
とても、とっても楽しみです!!
今回のテーマを違う言葉に置き換えると、『無資格者が設計者・工事監理者となって建築確認申請を提出し、確認済証を得ることが出来るか?』ということになるかと思います。
では、二つの視点から考えてみましょう。
1.法的視点から
これは、規模構造にもよるのですが、木造で100㎡未満の場合、無資格者でも設計・工事監理は出来ます。(建築士法第3条の3より)
2.実務的視点から
提出図書・資料の作成に大変な労力を使うことと、確認済証を受け取るまでにかなりの時間を要することが考えられます。これは、建築士が設計する場合の『確認の特例』が使えないため、提出図書の種類と審査時間がかなり増えることになるからです。
結論としては、
無資格者でも建築確認申請は自分で出来ますが、お薦めしません。独学で建築法規や構造を習得し、図面作成できる人でないと費用、時間のメリットがないためです。建築士のアドバイスを受けながら自分で申請図書をまとめるとしても、全体にわたりアドバイスが必要な状況だと、アドバイス料はそれなりの金額になるでしょう。それに、自分で対応することの労力は減りません。
法的には認められていますが、実行できる人は限られます。
台風15号の被害に遭われた皆さまにこころよりお見舞い申し上げます。
一日も早く普段の生活が取り戻せる事をお祈りいたします。
......
ご相談いただいている方の計画候補地を先日視察してきました。
添付写真は、事務所にもどりイメージを簡単に描いたスケッチです。
陽ざしの入り方を考え、窓の取り方など外観を整理していきます。
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弊所では毎月2回、無料設計相談会を開催しています。
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傾斜地は平坦地に比べ土地の価格が安価であるので、その分を建物建設費に充てることができます。 傾斜地について江川竜之建築スタジオ 江川竜之さんに伺いました。
名古屋市内の平坦地は、地価の高騰などにより、なかなか住宅用地としての取得が難しくなってきたことが背景があります。市内の利便性の良いエリアにて、住宅を建てようとした時には、何らかの特殊な地勢的な条件を受け入れなければ、土地を購入できない案件が増えてきており、結果、傾斜地を選択される方が増えたのだと思います。 そのような方々からの相談を受ける機会が増え、傾斜地の物件に携わらせていただくことになりました。
<メリット>
<デメリット>
傾斜地に沿わせて、あまり地形を変えずに基礎をつくるとなると、確かに平坦地に比べて高くなる傾向にあるかと思います。ただし、どれくらい高くなるかについては、状況によるので、一概に申し上げることは難しいと言えます。 強いて言えば、傾斜の勾配がきつくなるに従い、また接道から建屋位置が離れるに従い高くなる、ということだと思います。これは基礎だけに限らず、です。
よく採用している方法になりますが、擁壁工事と建設工事を別々に行わず、擁壁を建物の構造の一部として設計し、建設することです。これは、工事期間の短縮と工事費用の縮減の2つに寄与します。まさに一石二鳥です。よほどのことがない限り、当事務所ではこの方法を採用するよう計画しています。
↑眺望が拡がる家
この物件は、接道が上方にある物件です。複数社の提案の中から当事務所を選んでいただきました。他社の提案は、かなり道路から下がって離れた位置に計画していた案が多かったと伺いました。 当事務所では、わかりやすく言いますと、ご予算に応じて道路と建物の距離を調整しています。傾斜地において、道路から離れた計画は、工事費増に直結するからです。 クライアントからは、上方の道路から見渡せる景色が気に入ってこの土地を購入した、と伺っていました。よって、なるべくその眺望を享受するためには、高い位置に建てるべきであると考えました。 幸いにも現地を見に行った際に、道路から急勾配の傾斜が始まるのではなく、緩やかな傾斜のあとに勾配が徐々にきつくなる地勢でした。眺望、コストなどを総合的に検討し、上方道路に沿わせて建屋位置を決めました。 次にその眺望の見せ方について考えました。メインのLDKを二等辺三角形の平面形状として、長辺を楽しむべき眺望の方に向けて、床から天井までの大開口としました。玄関から二等辺が交わる角にアクセスし、LDKに入ると、一気に眺望の広がりを感じていただけるよう視覚的に演出する手法を用いています。 LDK断面の天井にも傾斜を設けています。二等辺が交わる角から長辺に向かって高くなるように傾斜を設けて、断面方向にも視覚的な広がりを感じていただけるよう設計しています。 長辺の大開口の先には広めのウッドデッキを設け、室内からも室外からも眺望を楽しめるように意図しています。そのほか、居室や浴室からも眺望を楽しめるように、レイアウトに工夫を施しています。 ↑眺望が拡がる家・平面図
↑眺望が拡がる家・断面図
↑傾斜地に建つ家 本物件は、住宅街の中にある傾斜地に当たり、特別な眺望を楽しめるようなロケーションではありませんでした。むしろ、斜線制限等の高さ制限の中、精一杯大きくつくることに苦心しました。 そのような条件の中、広いガレージスペースのご要望をいただいていたので、必然的に傾斜を有効利用した半地下のガレージを提案する運びとなりました。接道は上方と下方の両方にあり、下方がメインの道路であったので、そちらからガレージに出入りできるようプランニングをしています。 地下の構造体は鉄筋コンクリート造としているので、全体を鉄筋コンクリート造として建てることも考えましたが、コストダウンを図るために、最終的には木造との混構造を採用しました。 当事務所では、地下部分を鉄筋コンクリート造、地上部分を木造とする混構造を頻繁に設計しています。住宅という低層の用途の中で、必ずしも全体が鉄筋コンクリート造である必然性は見当たらないので、クライアントより全体を鉄筋コンクリート造で、との申し出を受けない限り、コストダウンの手段として混構造に至ることが多いです。 ↑傾斜地に建つ家・断面図
実際のところ、ハウスメーカーさんや工務店さんと話を進めていたが、理想の家づくりができるか不安になって、当事務所に相談に見える方がいらっしゃいます。 共通でおっしゃられることは、ハウスメーカーさんや工務店さんが言われるには「まずは大規模な造成工事を行い、擁壁をつくって平場を確保しましょう」という提案だそうです。 結果的にその方法が安価となるケースもあるので否定はいたしませんが、当事務所としましては、なるべく傾斜を活かした提案をさせていただきたいと思っています。 一言で傾斜地と言っても、その状況は千差万別、十人十色なので、まずはクライアントの傾斜地への想いをお聞きし、現地にて地勢や近隣との関係を読み取り、法令や予算に照らし合わせて、ようやく案が浮かび上がってきます。 当事務所にご依頼いただくメリットは、そういった過程を経た結果、紡ぎ出される空間を提案させていただく、ということかと思います。
当事務所は「個性派不動産」という不動産仲介業も運営しております。「宅建士」と「建築士」を合わせた造語「宅建築士」として、不動産業者の視点だけではなく、設計者の視点も合わせて、土地探しのご協力をさせていただいております。
もちろんです。当事務所は住宅だけでなく、集合住宅、寮、ホテル、オフィスビル、テナントビル、医療施設、福祉施設、教育施設など様々な用途の設計に携わらせていただいております。どのような用途でも、ご相談いただければと思います。
その傾斜地を気にいった理由、すなわち傾斜地の持つ個性をしっかりと設計者に伝え、その想いを実現してもらえる方をパートナーとして選ぶことが重要かと思います。
起伏の多いエリアの傾斜地であり、前面道路と裏道路には5mの高低差がありました。斜面に差し込むようなかたちで地下をコンクリート構造のガレージ、上部を木造2階建ての住まいとして混構造にて設計しました。
敷地のほとんどが傾斜地となっている中で、わずかに残る平場を有効に用いることで、造成工事を極力少なくするよう計画しました。傾斜地の高い側に建てることで、より遠くまで眺望を楽しめる利点も併せ持っています。
モダンなデザイン
洋館デザイン
昨日、お会いした方から、こんな風に聞かれました。
「ナイトウさんは、どんなデザインをされるんですか?」
それに対して、
こんな答え方をさせていただきました。
「お客様のらしさをカタチにしています」
これを聞いた方は。。
「??!?」
不思議な顔をされました。
「得意なデザインはあるんですか?」
「お客様のらしさをカタチにすることが得意です」
(笑)
何だか禅問答になってしまいました。
ただ、それでは理解していただけないので(、
その際、お見せした画像が、上記の三枚なんです。
「これ。ナイトウさんのデザインなんですか?」
「はい。お客様と一緒に考えだしたデザインなんですよ」
これで、ずいぶんと納得していただくことができました。
どうやら、建築家っていうと、作風?を持っていて、
それを大事にされているイメージなんですって。
私には、作風?がないようです(笑)
私は、自己表現(自己満足なデザイン)ではなく、
お客様と一緒に、お客様の個性を考えながら、
それをカタチにしていくことを大事にしています。
建築家のためにお客様がいるのではなくて、
お客様のために建築家がいると考えています。
いつも思うんですが。
とある建築家のデザインが好きで、設計を依頼したとします。
家づくりしている途中で、別のデザインに惹かれてきたら、
どうしますか??
お互い困るんじゃないかなって。
ちなみに私は、それ楽しめます。
固定された作風はありませんから。
3つの画像の中で、もともと和モダンというデザインで
スタートされた事例が、実は二つあります。
和モダン??
二つ???
家づくりを進めていくと、知識が増えていくので、
趣向が変わることも、よくあります。
もともと、「なんとなく」惹かれていただけであれば
なおさらですよね。
これは、建築家に限ったことでもないんです。
工務店だって、ハウスメーカーだって、それぞれの
デザインは持っています。
まだ、しっかりとイメージが固まっていないのであれば、
その辺は、しっかりと依頼先を見極めた方がよいかなと思います。
地域に根付いたサロンとして長年経営されてきた美容室兼ブライダルサロンの、自社ビルとしての依頼です。
現況のサロンの雰囲気やオーナーやスタッフの方との話の中から、長い顧客をたくさん抱えるあり方と、笑顔の絶えないフロアーなどのこのサロンの性質を感じ、表層デザイン的美容室ではない、明るく開かれた来訪しやすい空間が最も望ましいと考えご提案した。
お互いの取引銀行からのマッチングでした。
三角状の敷地や交差点角地である立地を活かし、雁行した平面として緑地帯を随所に設け住宅街のオアシスのようなスポット的空間を成した。内部は親しみやすい木調をアクセントとしながらもノーブルな印象を持たせるべく、ホワイトからライトグレーをグラデーション状に配し、材料を丹念に置いた。
待合からエントランス、階段を見る
待合、雁行するカットフロアー
プレイルームと奥にシャンプースペース
敷地は神社や寺院が点在し、南には熊本藩細川家とゆかりが深い北岡自然公園など、自然と歴史を誇る場所にあります。そこで先代より継承し地域の医療を支えてきた当クリニックの老朽化に伴う改築工事です。
医療のアイコンとなり得る形や、クリーンなイメージを強化するデザインなど、空間に対する確固たる思いがあられました。様々な形でご提案し、イメージを出来るだけ共有しながら設計や工事監理を進めました。
直接お聞きできた訳ではありませんが、先生が女性の様々な悩みも診察なさるように、設計においても女性だから気づくことや話せることもありますので、色々なことがお話しできたことではないでしょうか。
所謂クリニックの動線では、今までの診療とはそぐわないということで、元々の医院の診療体制も大事にしながら、スタッフの方々も交えた打ち合わせを行いました。結果、受付→中待合→診察室→処置室→待合 という一連の流れが 戻ることなく進める事が出来るものになっています。また、居心地の良さを追求し造作のソファや柔らかい照明など、ここだけの空間を成すことができたと考えます。
外観
待合ラウンジ長い造作ソファは患者同士の適度な距離をとることが出来る
受付カウンター
夜景
家作りに役立つ情報をお送りします。ぜひご登録ください。
お仕事を依頼した建築家:本多建築設計事務所 ...
今回、賃貸タワーマンション新築物件の予定があり、紹介依頼をさせて頂きました。現在、アトリエ系メインでの紹介マッチングサイトは多数存在されているのですが、...
お仕事を依頼した建築家: 高橋奏樹様 建築家相談依頼サービスに投稿する前にどんなことで悩んでいましたか?:...