コンバージョンの意味・リノベーションとの違い・atelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未さん


 
街中の商業ビルが立ち並ぶエリアにそもそも住む事が難しい(集合住宅が建っていない)場合でも、商業ビルを集合住宅にコンバージョンする事で住めなかったエリアにも住めるようになります。
 
コンバージョンについてatelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未さんに伺いました。
 

お話を伺った建築家

 

ユーザー atelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未 の写真
神戸市灘区八幡町2-10-11 メゾン六甲302
078-854-1607

 

コンバージョンの意味を教えてください

 
コンバージョン(conversion)とは、直訳すると、「変換」「転換」「転化」といった意味になります。
建築の場合、簡単にいうと「用途変更」という意味でしょうか。
例えば、事務所だったところを住宅にするとか
倉庫だったところを宿泊施設にするとか、そういう意味です。
 

コンバージョンとリノベーションの違いを教えてください

 
コンバージョンは、先に述べた通り「用途変更」です。
それに対し、リノベーションは同じ用途で「改修」意味が通常使われています。
ちなみに、リフォームという一般的に使われている意味では、和製英語で
英語本来の意味では、精神的な事(心を入れ替える等)が正解です。
 

新築に比べてコンバージョンのメリットとは何ですか?

 
既存の構造や仕上げを利用しコストを下げるという事も目指すとですが、
例えば、街中の商業ビルが立ち並ぶエリアにそもそも住む事が難しい(集合住宅が建っていない)が商業ビルをコンバージョンする事で住めなかったエリアにも住めるようになる等です。
 

建物をコンバージョンする際に注意しているポイントを教えて下さい

 
まずは、合法的に事が進められるかどうかという事でしょうか。
また、以前の建物用途の建築的な性格をよく知る事が大切だと思います。
以前納屋を住宅にコンバージョンした時は、至る所から隙間風が入ってきて(納屋では問題無い)その対応に苦労しました。
 

 

建物を購入する前の相談にも乗っていただけますか?

 
もちろん可能です。
できる事と出来無い事の半分以上は、その建物にすでに含まれている事ですから。
これは、コンバージョンだけでに限った事ではなく、
店舗のテナント物件や新築する場合の土地選びまで全ての場合において事前に相談を受けています。
 

SAHは飲食店から動物病院へのコンバージョンですが工夫した点を教えてください

 
動物病院の場合、動物臭をいかに計画換気で排出するかというのが大きな課題です。
一層あたりの階高が高かっため、天井内に空調設備や換気設備を納める事ができました。
また、ダムウエイター等の既存設備を活用し医院が多層に別れてもスムーズに運営を行えるよう工夫しています。
 

 

法律・手続きなどでは苦労した点はありましたか?

 
飲食店から動物病院へのコンバージョンは、特に難しい事はありませんでした。
事務所からシェアハウスの場合は、色々と苦労しました。
 

住宅からシェアハウス・ゲストハウスなどへのコンバージョンも設計していただけますか?

 
条件が合えば、設計だけでなく シェアハウス・ゲストハウスのコンセプト作りから建物の設計はもちろん、
ロゴマークや広告宣伝、hp作成、オープニングのレセプション、オープン後の運営サポートに至るまで携わります。
業務内容は、建築設計をコアとしてそこから派生する様々な事柄に及びます。
アイディアとデザインというフィルターを通しそれらの作業を行います。
 

 

atelier FISH | アトリエ・フィッシュ 山下誠一郎 山下真未さんのコンバージョン・設計事例

 

画像 建物の名称 紹介文
SAH

元お寿司屋さんだった建物のコンバージョンです。
目指したのは、具合が悪くならなくても定期的に訪れたくなる動物病院です。

 

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家創りの現場のワンショット。

真っ白で、鏡面塗装仕上げです。

塗装の仕上がりもそうですが、

框の掘り込みも含め、とっても繊細できれいです。

そして、ハンドル。

こういったデザインの場合、

ゴールドにしたり、陶器を使ったツマミに

なったりすることも多いのですが、

今回は、シルバー色でシャープなデザイン。

女性っぽい装飾的な印象なのに、

カッコいいイメージに仕上がっています。

天板は、クオールストーン。

少しキラキラした素材で、高級感があります。

食器洗浄機には、ミーレという海外製を

採用しています。洗浄力と収納力が違ったりします。

しっかりとこだわった、こちらのキッチンは

CUCINAというメーカーのもの。

ある程度の規格はありますが、

しっかりとオーダーできるのでオススメです。

興味のある方は、ぜひショールームをご体感ください。

昨日、こちらのテレビボードが設置されていました!!

天板や、面材には、本物のウォルナットを採用。

自然なムラ感が、とってもいい風合いになりました。

床のウォルナットと同じ樹種なので、

統一感もばっちりです。

色合いからして、とてもシックな感じ。

こちらを白にしたりしてもよいのですが、

ウォルナットにすることで、リビング正面が、

締まった感じに仕上がりました。

こちらの家。

ベージュや白といった優しい色合いを主としながらも、

ところどころに、ウォルナットを採用することで、

ぼやけた感じは全くなくて、きゅっと締まった、

メリハリのあるインテリアを実現しています。

全体のバランスは、ほんと素敵になりました。

こちらをセレクトされた、奥さまの感性に、

とてもいい刺激をいただきました。

感性は感性で磨かれます。

ほんと。感謝。

高品質な建築写真と建築家紹介センターへの記事掲載で設計受注を増やす!

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建築家紹介センターでは建築写真を手がけるカメラマンと提携して建築写真の撮影サービスを行っています。
このサービスを利用することで下記のようなメリットがあります。
 

  1. プロのカメラマンに撮影してもらうことで高品質の写真になります。
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建築写真撮影サービスの流れ

 
・下記のフォームから問い合わせください
 
・カメラマンから貴社に連絡いたします
 撮影日などの打ち合わせをお願い致します。
 
・撮影後1週間くらいで写真のセレクトと修正・補正をして
 JPGデ-タをファイル便にてお客様にお届け致します。
 オプションでDVDでのお届けやプリントも可能です。
 

建築家紹介センターに記事として設計事例を掲載したい場合

 
・建築家紹介センターから建物についてのインタビューをメールでお送りいたします
 
・インタビューの回答をメールでお送りください
 
・インタビューの内容と上記の建築写真を合わせて記事として掲載いたします。
 

受注範囲

 
・基本的に東京都・埼玉県・神奈川県です。
 
・カメラマンの交通費など諸費用を実費にてお客様にご負担頂けましたら
 日本全国で撮影可能でございます。詳しくはご相談下さい。
 

料金

 
・基本料金:1棟・写真15点・45000円(税別)
 
・当サイトの継続有料会員は5000円割引いたします
 
・点数が多い場合や大幅な修正が必要な場合はカメラマンにご相談ください
 

撮影を委託するカメラマン

Photo office Pure カメラマン 河 野 謙 一
〒359-1142 埼玉県所沢市上新井5-12-1-D208
 

ご相談・ご依頼は今すぐこちらから↓

 

木で包まれた温泉を楽しむ家

●設計事例の所在地: 
栃木県さくら市
●面積(坪): 
45坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

のんびり週末、季節を楽しむ別荘として計画されました。

余裕のある敷地に鳥が羽ばたくようなイメージで
周辺の自然環境と一体となる板張りの外壁しつつも
一部飛び出したように持ち上げられたリビングの屋根が
アクセントになっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

・余裕のある敷地をどのように活かしたら良いのか
・目立つようなデザインにする必要はないが
 都会の喧騒から離れて、気持ちが解放されるような
 伸び伸びした時間を過ごしたい
・普通の住宅のイメージでは物足りない
・アレルギーの懸念がるので、本物の自然素材でつくりたい
・遠隔地なので、施工を確実に監理できるか不安
・コストも別荘地価格にならないようにしたい
等の、不安とご要望がありました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

・無垢の木で家全体を包むようにつくる「新・あぜくらの家」
 と言う、建材を一切使わないつくり方に安心感があった
・無垢の木をふんだんに使っても、さほどコストアップにならない
・木材産地から直接購入できるのと大工さんなどの職人が
 最初から確認できて、設計段階から見通しが立てやすかった
・木を活かした設計経験が豊富で、提案に期待が持てそうだった

 「遠いところを何度も足を運んでくれて、一緒に建物のイメージを
 確認していくうちに、現実感が湧いてきました」と
 最初の企画段階での感想を後ほど頂きました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

伸びやかな敷地を活かして、どのように外観は控えめで
中に入ると、都会の喧騒を一瞬で忘れるような空間が
提案できるかに腐心しました。

東京からたどり着いたら、両手を広げたように迎えてくれる
ウィングを伸びやかに伸ばしたシンプルな切妻屋根。
その中央にリビングの屋根がピラミッドの様にチョンと
乗っかることで、中に入ることの期待感を暗示させてくれます。

アトピーなどアレルギー症状を考慮して、合板などの建材を使わず
杉の無垢の柱、梁、厚板で、家全体を包む木の家としました。

低めに抑えられた玄関からリビングに入ると、1.5階分屋根が
持ち上げられた空間がダイナミックに迎えてくれます。

二つのウィングは、寝室、個室、来客用の部屋となり
奥の浴室は4.5畳の広さがあり、温泉を満喫できます。

冬は床暖房により、足元が温かく、天井高さによる暖房の
問題を解消しています。

依頼者の声: 

「庭とウッドデッキ、リビングが一つに繋がり、
 別世界に来たようでもあり、懐かしくもあり
 のんびりした暮らしを楽しめます」とご評価いただきました。

その他の画像: 

玄関はシンプルに、屋根の形がそのまま見えます。

リビングに入ると、1.5階分の屋根の形そのままが見えます。
南側の木製サッシの窓からの光があふれ、家全体が
木で包まれていることが分かります。
ピラミッドのような屋根は、4本の登り梁がトップで交わり
かぼちゃ束と言う小さな柱で一体化しています。

ダイニング、キッチンは奥の平屋部分にあり
コンパクトにまとめられています。
排気窓が一番上にあります。

ダイニングコーナーで食事をしながら、リビングの空間と
庭を望むことができます。

個室は本棚、机を造り付け、静かに外を眺めながら読書ができます。

来客用の和室は漆喰と障子、杉、畳のシンプルな構成。

南側のリビングの角の反対側の角を利用した浴室です。
木の浴槽と隅木と言う登り梁がそのまま見える
温泉施設のような造りです。

アプローチもなるべく自然の石で、つくり込まないように
しています。
来客様も含めて2台分のカースペースと駐輪スペースです。

ウッドデッキは広めにして、バーベキューも楽しめます。

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

リフォームと言っても、キッチン、浴室など部分的な改装から、構造まで
耐震補強して耐久性まで図る全面的なものまであります。新築や
中古住宅をリフォームする場合、どうしても表面的なきれいさを
求めたり、機能面の充実を図るため、設備機器の更新に目が奪われ
がちです。リフォームは今後、住宅を使い続けるためにするためですが、
目の前の事に、注視しがちです。特に木造のリフォームする場合は
注意が必要です。木造は築20年を超える時、構造の補強を考える
べきではないでしょうか?現在より20数年前は、耐震補強は不完全
でした。内装をする前に、耐震診断をしてからリフォームを考えて
見てはいかがでしょうか?写真の住宅は、築40数年経過していたので、
基礎と柱、梁以外全てリフォームしました。基礎は補強工事して、
床はコンクリートを打ち、壁が合板で補強して、断熱材を入れました。
2階の床は合板で水平部分の補強をしました。内部は、部屋の入れ
替えをして、光りと通風に配慮して計画しました。家の中心に光りが
入るように、トップサイドライト等を設けました。フルリフォームは、
住まいを今後快適にし、資産にもなりますので、総合的に専門家を
交え、計画してください。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

もうすぐ完成する家です。

昨日、最終の設計検査と、残工事の確認をしてきました。

外壁のタイルが、とってもいい表情です。

タイルって、重厚感ありますよね。

でも。

単にタイルを張るだけでは、重厚感につながりません。

実は、重厚感を感じていただくよう、

しっかりと工夫をしているんですよ。

わかりやすいところでは、濃い目のタイルを

組み合わせていること。

白一色でしたら、なかなかうまくいきませんので。

もっといくつかあるのですが、その辺は内緒です(笑)

また時期を見てご紹介します。

外構もしっかり仕上がってきていました。

こちらでは、アプローチの階段を、かなりゆったりさせました。

もともとスロープだったので、そういったご提案にしたのですが、

出来上がってみると、この階段って、とても大らかで

ゆとりを感じます。

なので。

今後ぜひ採用してみようと思います。

機能門柱と家との位置やデザインのバランスも

とてもよくまとまりました。

家だけでなく、外構も、大事なんですよ。

そうそう。

この家の南側には、横ルーバーの手摺を採用しています。

デザイン??

実は違います。

布団を干した時に、風通しのよい手摺で、

かつ、視線をしっかり遮れるもの。

ということで、こちらのルーバーとなりました。

でも。

結果的には、外観に表情を与えてくれることに

つながっていますね。

機能からデザインが生まれる。

モダンなデザインが好きな私としては、

とてもいい響き。

デザインのためのデザインではなくて、

機能があって、そのためのデザインであってほしいです。

でも。

カッコいいことも大事ですけどね。(笑)

I-1633、遊技場は飲食店に変更したい(東京都)

ユーザー 小月 の写真
投稿者: 
現住所‐都道府県: 
東京都
現住所‐郡市区町村: 
千代田区
依頼内容: 

遊技場は飲食店に変更したい
 
建築家の所在地について:
建築家の所在地にはこだわらない
 





ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日は、珍しく事務所で一日過ごしました。

普段、外出してばかりなので、

一日、じっとしているのは、珍しいです。

そのおかげで、

たっぷりとデスクワークができました。

とある家創りの基本設計図書です。

昨日、資料を整理整頓して、とりまとめしました。

とっても重要な書類なので、気合い入ります。

家創りって、いくつかプロセスがあるんですよね。

その中でも、設計でいうと、基本設計と実施設計。

基本設計は、家の概ねの方向性を決定します。

実施設計は、工事に向けた詳細な設計です。

なので、お客様との家創りのプロセスとしては、

基本設計が重要となります。

この基本設計の段階で、いかに精度高く、家創りを

検討しておくかで、あとあと変わってきてしまいます。

写真の中にもあるのですが、とっても重要なのが。。

「見積書」です。

しっかりと打合せして内容が決まっていても、

予算とのバランスがしっかりしていないといけません。

私の場合は、ざっくりとした、いわゆる「概算」ではなく、

しっかりと見積もりしてもらっています。

逆にいえば、見積もりできてしまうくらいまで

基本設計で、しっかりと決め事を決めてしまいます。

ざっくりと。。。

そんな家創りですと、とっても危険。

最後に見積もりしてみたら、予算オーバー!

なんてことになったり。。

建築家によって、基本設計のとらえ方が違うと思うので、

その辺は、しっかり確認してください。

そうそう。

現在、計画中の家創りの外観パースです。

とってもユニークなカタチしていて、

カッコいい感じです。

このパースを見ながら、いろいろ考えて、

外観の見え方や色合い、バランス感覚等を

しっかり確認していきます。

その辺を検討したら、再度修正をかけて、

仕上げていきます。

じっくり進めていく感じなので、

まとまった時間が必要なんですよね。

一昨日から引き続きのこと。

ミースファンデルローエという巨匠のデザインを研究です。

単に勉強ということでもなくて、

実際に、この巨匠の事例をベースにしたデザインにするため、

まずは、そのデザインのことをしっかり把握します。

これまた愉しい。

当たり前ですが、学生時代とは違って、

実務的な視点から見るからです。

しかも、論文のようなアカデミックな研究でなくて、

実際の物件への検討をするという目的なので、

モチベーションも違います。

とってもいい機会になりました。

そういった機会をいただけた、お客様との出逢いに感謝ですね。

しっかり素晴らしいご提案をして

恩返ししたいと思います。

ほんと。

一日、充実したデスクワークデーでした。

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

金属屋根と言って思い浮かぶのは、寺社仏閣などでよく見かける緑青の美しい銅板葺きの屋根でしょうか?
それとも昔ながらの亜鉛めっきした鉄板、いわゆるトタンと呼ばれるものでしょうか?
銅板は、はじめは輝きを放ち、経年変化によって味のある緑青になりますが、高価な素材です。
一方、亜鉛めっき鉄板は、表面が経年劣化により腐食して錆びてしまいます。
そして現在、金属屋根としてよく使われる素材が「ガルバリウム鋼板」と呼ばれる金属板です。
屋根材のほかに外壁材としても使われることの多いこのガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛との合金で、鉄板をコーティングすることで耐久性が高く、優れた素材です。
ガルバリウム鋼板をはじめとする金属板が屋根材としてよく使われるのには、大きく二つ理由があると思います。
まず一つ目は、素材自体の重量が瓦やスレートなど他の屋根材と比べて軽く、住宅をはじめとする木造建築の構造を検討する上で、上部の屋根材の重量が軽いことは有利だということが挙げられます。
特に工場や倉庫などの屋根は、そのほとんどが折版と呼ばれる金属屋根です。
もう一つは、他の屋根材が地震などの揺れで動いたり外れたりしてしまう恐れがあるのに対し、
金属屋根は地震などの揺れにある程度追従出来る点が挙げられます。
しかし、利点ばかりではありません。
台風などによる強風に対しては重量が軽い分弱く、風の煽りを受けて屋根材が飛ばされてしまう恐れがあります。
また、薄くて軽い素材なので、雨が金属屋根にあたると音が伝わりやすいという弱点もあるので、
それらのことへの十分な対策も必要です。

音楽ホールのような木の家

●設計事例の所在地: 
静岡県伊東市
●面積(坪): 
33.9
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

静岡県伊東市の別荘地の一画の敷地に建てられた
終の棲家の平屋の木の家です。
敷地内の樹木をなるべく残し、周辺環境に溶け込み
自然と一体となった暮らしを営むことができます。

夏の日差しを遮り、冬の陽だまりを取り込むように庇の出を調整し
屋根の一番上に、招き屋根の換気窓を設けています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

都内のコーポラティブマンションの設計に細部までこだわって
設計したにもかかわらず、上階の排水音に悩まされていました。

落ち着いた暮らしを求め、伊豆の別荘地の土地に終の棲家を
自然素材で、自然環境を活かして建てたいというご要望から出発しました。

・敷地に残された樹木をなるべく切らずに、活かすこと
・太陽光を積極的に取り込むこと
・の広さを活かして、伸び伸びした平屋とすること
・現在のマンションの機能性の良さを引き継ぐこと
・遠隔地と言うこともあり、施工の信頼性を確認出来ること
・別荘地価格にならないように、コストの適正管理を行うこと

その他、一緒に敷地を散策しながら、敷地環境の細部、住宅地環境
気になる住宅事例などを確認しながら、暮らしのイメージを共有しました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

・自然素材のメリット・デメリット適材適所にうまく利用できる実績がある
・優良な国産材を木材産地から、直接流通マージンを省いて購入できる
・地震の多発地域である伊豆地域に対応して、平屋でも許容応力度構造計算を行い
 基礎、木組みの構造信頼性が高い設計である

特に、奥様から
「コーポラティブハウスでの設計経験をよく聞いて貰い、私たちの生活の
細部まで認めて、丁寧に確認してくれそうなところに安心しました」
というお言葉を頂きました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地の中のどこに、どの方位で、木の家を最適に配置するかは
最後まで、お施主さんと現場で確認を重ねました。

お施主さんとの打ち合わせの中で、合唱を趣味とされる奥様が漏らされた
「音楽ホールのようなイメージがいいかな・・・」という言葉にヒントを得て
ダイナミックな登り梁の木組みの構成を提案しました。

廊下のない、オープンな、ワンルームのダイナミックなリビング、ダイニングは
庭と一体となって、自然と一体となった暮らしを実現しました。

自然換気の招き屋根のハイサイドライトを設けることで夏過ごしやすく
ご要望の薪ストーブをリビングの一角に設けることで
冬は薪ストーブ1台で全館暖房が実現できました。

大きな、タピスタリーや絵画、オーディオなどのセッティングも
緻密にデザインして、おおらかで、かつ、落ち着いた生活感を
演出しています。

窓からの採光が厳しい時は、トップライトを設け
小窓からの小さな景色も楽しめるようにしました。

依頼者の声: 

「設計段階で様々にシミュレーションしたことが、実際の生活で
ほとんどその通りに再現されて、その満足感と共に、充実した
暮らしを送っています」とは奥様。

「オーディオの音響が想定以上に良かったのは、うれしい誤算ですかね」
と、オーディオマニアのご主人。

「のんびりして、暇だと思われるかもしれませんが
庭での家庭菜園、樹木の手入れ、趣味の合唱など、結構忙しいんですよ」
と、笑いながらのコメントです。

その他の画像: 

小さな吹き抜けのある玄関はできるだけコンパクトにしました。

玄関からリビングには入ると、登り梁とハイサイドライトからの光
伸びやかなリビングが目に飛び込んできます。

ダイニングから書斎、玄関方向を見ると、水平に広がる空間が
気持ちを穏やかにしてくれます。

リビングの北側の書斎は、一続きの空間でありながら
奥まった空間でもあります。

書斎には造り付けの本棚と机。窓からは木々の緑が溢れます。

来客用の和室は、天井がピラミッドのような形で
手漉き和紙でおおわれて、気持ちよく休むことができます。

キッチンはあくまで実用性第一です。
窓が少ないためトップライトから採光しています。

浴室は温泉を引き、青森ヒバのインテリアとメンテナンスフリーの
特殊塗装の木のお風呂です。
窓を絞り、トップライトの明かりで殺菌効果を得ています。

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